☆ケーキ屋の娘と、教師☆
「先生、早退してもいいでしょうか……」
「どうしたケーキ屋の娘。具合が悪いのか?それとも調子が悪いのか?」
「彼氏の奥さんに呼び出されてしまって……」
「不倫の末の修羅場もいいが、次の授業は日本史だぞ。お前の好きな廃藩置県のところをやるんだが」
「私が好きなのは置県だけです。今日は廃藩だけやって置県は次回にとっておいてもらえませんか」
「お前に頼まれちゃ嫌とは言えんな。その手に握った先生の弱み、絶対手放すんじゃないぞ」
「私、彼の奥さんにどうされるんでしょうか……断崖絶壁で待ってると言われたんですが」
「海につき落とされるんだろう。服の下に水着を着ていきなさい」
「私、泳げないんです、死にたくありません!」
「先生を困らせないでくれ。そんな死相まる出しの顔をして」
「やられる前にやるにはどうしたら?」
「キーマカレーの中に毒を混ぜて、それを相手に食べさせるしかないよ」
「断崖絶壁で食べてくれるでしょうか。私がキーマカレーを持っていったところで」
「グリンピースのバランス次第だ。多すぎても駄目だし、まあ6粒か11粒が妥当な線だろう」
「いい加減なことばかり言わないでください!先生の弱み、ネットで全世界に配信してもいいんですか!?」
「死刑になるからやめてくれ。わかった。この甲子園の砂を持っていけ。目つぶし攻撃で先手をうつんだ」
「目つぶし…そのあとどうすれば?」
「すみやかに相手の心臓をえぐり取ったら、すぐにその場から逃げろ」
「すみやかに心臓を……私にそんなスプラッターが務まるでしょうか」
「自信をもて。置県…残して先生待ってるから」
「先生……」
「ケーキ屋の娘……」
「じゃあ私、いってきます!」
完。
「先生、早退してもいいでしょうか……」
「どうしたケーキ屋の娘。具合が悪いのか?それとも調子が悪いのか?」
「彼氏の奥さんに呼び出されてしまって……」
「不倫の末の修羅場もいいが、次の授業は日本史だぞ。お前の好きな廃藩置県のところをやるんだが」
「私が好きなのは置県だけです。今日は廃藩だけやって置県は次回にとっておいてもらえませんか」
「お前に頼まれちゃ嫌とは言えんな。その手に握った先生の弱み、絶対手放すんじゃないぞ」
「私、彼の奥さんにどうされるんでしょうか……断崖絶壁で待ってると言われたんですが」
「海につき落とされるんだろう。服の下に水着を着ていきなさい」
「私、泳げないんです、死にたくありません!」
「先生を困らせないでくれ。そんな死相まる出しの顔をして」
「やられる前にやるにはどうしたら?」
「キーマカレーの中に毒を混ぜて、それを相手に食べさせるしかないよ」
「断崖絶壁で食べてくれるでしょうか。私がキーマカレーを持っていったところで」
「グリンピースのバランス次第だ。多すぎても駄目だし、まあ6粒か11粒が妥当な線だろう」
「いい加減なことばかり言わないでください!先生の弱み、ネットで全世界に配信してもいいんですか!?」
「死刑になるからやめてくれ。わかった。この甲子園の砂を持っていけ。目つぶし攻撃で先手をうつんだ」
「目つぶし…そのあとどうすれば?」
「すみやかに相手の心臓をえぐり取ったら、すぐにその場から逃げろ」
「すみやかに心臓を……私にそんなスプラッターが務まるでしょうか」
「自信をもて。置県…残して先生待ってるから」
「先生……」
「ケーキ屋の娘……」
「じゃあ私、いってきます!」
完。