呉かみしばいのつどい ~紙芝居はワクワクどきどき~

子ども達と心を通わせ、共感の感性を育む
日本独自の文化、紙芝居
紙芝居の輪が広がりますように~

片山中学校で、ふうちゃんのそら

2017年07月26日 | ふうちゃんのそら
呉市立片山中学校は昭和38年の竣工以来,54年間にわたり親しまれてきた円形校舎の立て替えが決まりました。

「さようなら円形校舎 」の企画の一つとして、紙芝居『ふうちゃんのそら』を演じる依頼をいただきました。
中学校での実演は初めてです。
160名以上の生徒さんです。

そして、片山中学校は作家よこみちけいこさんの、母校でした。
そんなゆかりのある中学校で、各学年、3公演しました。

1年生

2年生

3年生

どの学年も、紙芝居の最後に『にじ』の歌を、合唱しました。

円形校舎の記事です。



中峠さんから中学生に

よこみちさんからも、おはなしがありました。





【感想など】

1年生女子
「今まで、戦争がどういうものか分からなくて、想像ではわからなかったことが紙芝居を観てよくわかりました。」

男子「ぼくも、ばあちゃんに戦争の話を聞いたことがあります。」
中峠さん「生きているうちに、じいちゃんやばあちゃんからいろいろな話を聞いてほしいです。」

先生「私の母が79歳です。母から空襲警報の音がすごく怖かったと聞いていました。だから紙芝居を観ていて胸が詰まりました。映画『この世界の片隅に』を観てから、いろいろな場で、いろいろな話をしました。郷土を見つめ、大切に繋いでいかないといけないと思いました。帰ったら母と話をしたいと思います。」


2年生男子
「中峠さんは、今でも花火が怖いですか?」
中峠さん「今でも、胸がギューッと押しつぶされるんです。何が怖いといって、あの音が怖い。雷も怖いんです。」

女子「私は、原爆の絵やマンガを見てきましたが、昔のことではなく、私たちが未来に生かしていきたいと思いました。」

男子「この紙芝居をする時に、気をつけていることはどんなことですか?」
中峠さん「戦争は絶対にあってはならないと言うこと。そのことを伝えたい、共感したいと思っています。」
よこみちさん「戦争の恐ろしさを伝えている絵本などいろいろありますが、この作品は、血や悲惨さを表さず、今の幸せを感じられる未来にたくす紙芝居としました。「にじ」の歌を最後にみんなで歌うのもその願いからです。」


3年生 先生
「私も戦争を知りません。戦争は歴史のことになりつつあります。体験者の方からお話を聞いて、忘れてはいけないと思いました。教科書のことではないことが分かりました。」

女子は泣いている生徒さんもいて、感想よりも深く心が響きあったことを実感しました。
どうぞ、この作品に込められた想いを、皆さんが引継いでいってください。



全校生徒さん、先生方、PTAの皆さま、ありがとうございました。




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