愛情

友達が朝から遊びに来て
夕方　帰っていった
と　同時に実家から大量の荷物
仕分けやら　野菜の下処理やらに追われ
夜になった
やれやれ　一息つきましょうと
リビング行ったら




なんじゃこりゃあ























泥棒入ったんか？！







ってなことになってる



そこらじゅうに服の山　山　山




「ママ　修学旅行のときの服　今選んでんだ
手伝って」






って


娘　あんた


もう一つの部屋にも
衣装ケースやら　服やら
散乱させて

こんな夜に





なんで










ややこしいこと　するんかい





明日まで　なんで待てん？









善は急げっ
ってか














よく　わかる




じゃが今は














急がば　回れっ








に　して欲しい








今夜わたしら寝る場所　服で占領されたままじゃやばい
サッサッと片付けさせなきゃ

「なんで　夜そんなことするんじゃい
明日に　せんかい」



「ごめん　サッサと決めるから
サッサと片付けるから」



って　娘がトロトロやってたら
寝る部屋にも大量の服　散らかしてるから
今夜　寝る場所なくなるから


叱り付けて






「そんなに　迷うなら　私の１等いいの貸したるっ」

って　特別に見せてやったら



























そんなん　頭に春がきたって思われる





って



ことわったね

あんた・・・





娘でさえ恥ずかしくて着ない服って
一体　あたしどんなん着てんだ










わからん










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



そんな中
どーにか　こーにか
片付きそうになった　　　　　　ら




ダーリンから
メール


「もうすぐ　帰る」






って










「帰るなっ」

すぐ返信したわよ






なんでいつもより
３０分早いの？

たいして　世話もしないんだけど
なんだか　いらつく
早く帰られると・・・







私のメール
見たのか見ないのか
ほどなく　ダーリン帰宅






大雨でびしょ濡れ
仕事やつれの顔




少し　気の毒になり
お風呂から上がったダーリンに
パソコン貸してあげた
いつも私が占領してるからね





そして
淋しいだろうと思って
ピタッとそばに寄り添い

淋しいだろうと思って
パソ操作中話しかけてあげたんだ




「パソコン久しぶりだから思いっきり使っていいよ」

「おーっ」

「私忙しく　全然やってないんだけど使っていいよ」

「・・おー」

「今からやろうって思ってたんだけど使っていいよ」

「・・・・」


「今まで凄く大変・・『もう　寝るわいっ』」







あら












いいの？

アタシ使っても


　　　　　　　　　　　　　　　









ほんと遠慮がちな
ダーリンなんだから




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