徒然なるままに修羅の旅路

祝……大ベルセルク展が大阪ひらかたパークで開催決定キター! 
悲……大阪ナイフショーは完全中止になりました。滅べ疫病神

Ogre Battle

2014年10月19日 23時49分59秒 | Nosferatu Blood
     鬼神の戦《Ogre Battle》   . . . 本文を読む
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【長かった】否、やっとこ半分終わるか終らないかってとこなんだけど

2014年10月19日 23時40分31秒 | 日記・雑記
 The Otherside of Borderlineのうpがようやく終わりました。  加筆修正がすごく楽しくて、六十ページ近い分量の後半部分を一気にうpしてしまいました。冷静に考えたらページ探すの大変そうですね。  しかしあれです、こないだWEB拍手を設置してみたんですが、なんと!四日くらいの間に二回も拍手が押されています。月に二回も拍手が押されるなんて、今までになかったことですよ。まあ、そ . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 68

2014年10月19日 23時38分39秒 | Nosferatu Blood
「なるほど」  うなずき返して口を開きかけたところで横合いから甲高い大声が聞こえてきて、アルカードは顔を顰めてそちらに視線を向けた。 「ちょっと、ナツキ! あんたもこっちに来て喰屍鬼《グール》の服の片づけ手伝いなさいよ!」 少し離れたところから若い娘が少年に――だろう、たぶん――視線を向けている。  黒髪をショートカットにした、よく日焼けした快活そうな娘だ。ナツキと呼ばれた少年よりも、幾分か年上に . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 67

2014年10月19日 23時38分35秒 | Nosferatu Blood
 こちらの動きに気づいた月之瀬があわてて防御のために剣を翳すが、もう遅い。  ――ぎゃァァァァッ!  絶叫とともに――振り下ろした塵灰滅の剣《Asher Dust》の刃が、月之瀬の手にした真紅の剣を半ばから叩き斬った。面当ての隙間から覗く目が、驚愕に見開かれ――  次の瞬間、月之瀬の絶叫があがった――霊体武装は自分の精神そのものだ。それに対するダメージは、直接本人の脳にフィードバックされる。半ばか . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 66

2014年10月19日 23時38分34秒 | Nosferatu Blood
 次の瞬間月之瀬の周囲に血霞の様な深紅の霧とも靄ともつかぬものが発生し、それが渦を巻きながら右手の中に収束して深紅の刀身を持つ幅広の長剣を形成する――刃はいびつに反っており、刃渡りは一メートルそこそこ。同時に彼の全身を、長剣同様の血の様に真っ赤な甲冑が鎧ってゆく。  深紅の装甲を持つ全身甲冑で、首から下の形状は鈑金甲冑《プレートアーマー》のそれに近い。左腕の装甲は丸く張り出し、手甲と円楯が一体にな . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 65

2014年10月19日 23時37分32秒 | Nosferatu Blood
 吸血鬼がこちらの後退に合わせてさらに踏み出す――おそらく斬撃を仕掛けなくとも、次の攻撃で行動不能に追い込めると判断したのだろう。  漆黒の曲刀を握ったままの右拳で、こちらの胸元を――突き飛ばすより早く、月之瀬は懐から引き抜いた小さなナイフで吸血鬼の手首を引き裂いた。普通の拳の打撃の様に手首の内側を下に向けていたため、その攻撃で手首の大動脈が引き裂かれ、噴き出した血が視界を汚した。  血圧が下が . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 64

2014年10月19日 23時35分45秒 | Nosferatu Blood
     †   「どうした? 人質を取りたきゃ取れよ。それをやったら二対一になっちまうだろうがな」  そう言って、眼前の金髪の外国人がわずかに唇をゆがめる――それを見ながら、月之瀬は奥歯を噛んだ。薄暗がりの中で男の双眸が紅く輝いている――自分と同じ、人間ではなくなったことを示す深紅の瞳。  腰には乱雑に帯を巻き、そこに笠神のものと思しい刀が差されている――それとは別に、赤と黒の短鎗。香坂の帯びて . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 63

2014年10月19日 23時35分12秒 | Nosferatu Blood
 次の瞬間、周囲を圧した閃光と轟音に世界が押し潰される――視界を押し潰した白濁と鼓膜に残る残響は、もはや激痛の域にまで達していた。 「くっ――!」 小さく毒づいて、跳躍する――レイの頭上を飛び越えて、アルカードは狙撃チームの位置から死角になるであろう民家の裏庭へと身を躍らせた。もしレイがこの隙に自分から離れていれば、狙撃チームのいい標的《マト》だ。  着地をしくじって、足首に激痛が走った――完全に . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 62

2014年10月19日 23時34分10秒 | Nosferatu Blood
     †   「嘗められたもんだな」 わずかに目を細めて――アルカードはかすかに笑った。アルカードが一歩踏み出したのに合わせて、レイと名乗った犬妖がわずかに重心を沈める。 「その状態《ザマ》で俺の前に出てきて――足止めなどとは、片腹痛い!」  声をあげて――アルカードは路面を蹴った。こちらの動きに反応して、距離を取るためにレイが後退する。  こちらの挙動を確認したにもかかわらず前進して迎え撃た . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 61

2014年10月19日 21時27分56秒 | Nosferatu Blood
 アルカードの殺到に、赤毛の超合金が間合いを取り直そうと後方へ跳躍し――それよりも早く撃ち込んだ刺突に突き飛ばされる様にして、赤毛の女が背後の民家のブロック塀に背中から激突する。  ギャァァァァッ!  右肩に担ぐ様にして振りかぶった塵灰滅の剣《Asher Dust》が絶叫とともに再び励起し、刀身から青白い激光を放つ。  世界斬・纏《World End-Follow》――衝撃波として飛ばす《・・・》 . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 60

2014年10月19日 21時26分25秒 | Nosferatu Blood
     †    ナツキが騒ぎ出したのは、月之瀬の足止めの任務に当たっていたヘキサ・ワン・チームの指揮官セリと指揮権上の次級者《Second in comand》スイが、射角の関係で月之瀬を見失ったために狙撃ポイントの移動を検討している最中のことだった。 「おい、セリ、スイ! 見ろよ、あそこ」 いつものことだが――この弟は姉ふたりを名前で呼ぶ。スイはそのことについてよく説教していたが、自分も生活 . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 59

2014年10月19日 21時25分50秒 | Nosferatu Blood
 そう判断して、アルカードはふたりの襲撃者を順繰りに見遣った。 「さて――」 つぶやきが風に紛れて消えるよりも早く、ふたりの襲撃者が地面を蹴る。 「それほど時間は無いが――」 つぶやきとともに踏み出しながら、アルカードは左手の貫手を放った――金髪の襲撃者が鎌状に湾曲した刃を右手首から展開してその一撃を受け止める。手首を返してその刃を掴み、アルカードは左肩に巻き込んでいた塵灰滅の剣《Asher Du . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 58

2014年10月19日 21時23分52秒 | Nosferatu Blood
 そうではない――それは確かだったが、今はそんなことはどうでもいい。とりあえずはこの女を始末する必要がある――仮にシンの仲間だったとしても、そんなことはもはやどうでもいい。  向こうから仕掛けてきておいて、このふたりが殺されたことに文句を言うなら、シンももろともに殺すだけだ。  おまえらを差し向けたのは――ベガとかいう魔術師か? それとも例の助手か? シンの命令か? そんな質問を胸中でだけ発しなが . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 57

2014年10月19日 21時22分35秒 | Nosferatu Blood
「……?」 鎖帷子でも着込んでいるのか、その蹴りの感触は異様なものだった――相手が人間であれ吸血鬼であれ、肉を持つ生き物を蹴ったときとは感触が違う。まるで皮膚の下にもうすでに骨格が、それも鋼かなにかで出来た様な異様に硬い骨格が存在しているかの様な――  それを裏づけるかの様に、体重も異様に重かった――三百キロ以上はありそうだ。  だが三百キロ程度なら、アルカードの脚力であれば問題にもならない――普 . . . 本文を読む
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The Otherside of the Borderline 56

2014年10月19日 21時21分22秒 | Nosferatu Blood
 だが、状況はおよそ最悪と言ってもいい展開だった――反応が早すぎる。環が『それ』を察知したときには、すでに『正体不明《アンノウン》』は動き出していた。  顕界派遣執行冥官、橘美音。  数分前に彼女が勝手に結界の内部に入り込んだことによって、環の計画は致命的に狂い始めていた。  重傷を負ったケンゴを治療しようとしたのだろう、すでに彼女は結界の内側に入り込み、ケンゴのもとに到着している。  血の臭いを . . . 本文を読む
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