My Life & My Favorite

ぐーたら専業主婦の引きこもりブログです(笑)

【宝塚】月組 アーサー王伝説 感想(ネタバレ含)

2017-08-31 21:46:58 | 宝塚歌劇
またまたかなり久々の更新になってしまいました…
3ヶ月以上ぶりですね
気まぐれ更新で申し訳ないです
それでもご訪問くださる方々、ありがとうございます

さて、久々更新の記事は、宝塚ネタです

月組の珠城りょうさんプレお披露目公演の『アーサー王伝説』のDVDを
妹に借りたので、その感想です

まず、「アーサー王伝説」と聞いて私が思い浮かんだのは
ディズニー映画の『王様の剣』でした。
主人公のワート(のちのアーサー王)は「未来の王」と予言され
魔法使いマーリンのもとで知恵や学問、道徳、
自愛や寛容の精神を修行しながら学んで行くストーリー。

マーリンの魔法で魚やリス、鳥に変身して
様々な大切なことを学んで行く…という夢々しいイメージを持っていた私…
  

が、しかし「アーサー王伝説」ってWikipediaも読みましたが
結構ドロドロでえげつないんですね…知らなかったです
妹が先にブログでこの公演のラストについて
壮大にネタバレしていたので、覚悟はしていましたが。

前置き長くなりました
あらすじと感想。
思い切りネタバレしてますのでご注意を

この『アーサー王伝説』は2015年9月にフランスで初演されたもの。
『1789』と同じくドーヴ・アチア氏脚本作詞作曲なので
きっと佳曲揃いだと期待も高まります…

まず始めに聖剣エクスカリバーを創ったという神アリアンロッドと
アリアンロッドが魔法の力を授けたマーリンとのやり取りから。

まずアリアンロッドの中華少女みたいな出で立ちに少し違和感を覚えつつ

要は亡くなった先の王、ウーサー・ペンドラゴンが
家臣である騎士の妻に横恋慕し、
マーリンの魔法の力を借りて家臣に変身し、家臣の妻を寝取り、
王と妻の間に産まれた子がアーサーであると…

「お前が全て悪い」とアリアンロッドはマーリンを責める。

混沌とした世を平安に治めるためにアリアンロッドは
再びエクスカリバーを出現させます。
岩に刺さったエクスカリバーを引き抜いた者が真の王。

時は流れ、ある剣術大会。
少年アーサーとアーサーの兄・ケイ、少年メリアグランスetc.が参加。
大会で優勝した者がエクスカリバーを抜く権利が与えられるというものだが、
ひょんなことから少年アーサーが軽々と抜いてしまう

「自分が抜く筈だったのに」と悔しさを滲ませる少年メリアグランス。
(これ大事な伏線です。)

ここで少年アーサー退場、
成長したアーサー・珠城りょうさん(以下たまきちorたま様)登場
宝塚用にアチア氏が書き下ろした”Hymne Du Roi Arthur”まさにたまきちの為の曲。
「♪恐れられる王でなく愛される王に〜♪」と歌い
周りから「♪キング・アーサー♪キング・アーサー♪」と讃えられる姿は
お披露目にピッタリの雰囲気

たまきち、申し分ない王様っぷり
上背もあり、鎧と甲冑がなんと似合うのでしょう…
華奢過ぎる人が着ると、てんで駄目だと思います…本当に素敵…
そして正面からのビジュアルはもちろん、横顔の美しさよ
 

ある日、まだ騎士の叙任式を受けていないとして
叙してくれる人を探していたアーサーの耳に、
隣国ゴールのメリアグランスがアーサーの国と友好関係にある
カメリアドを攻めて来た知らせが入る。
さらに、メリアグランスはカメリアドのレオデグランス王の娘
グィネヴィアと婚約していたが、グィネヴィアがこれを破棄したという一報も。

この一連の流れで良い味出してるのが
アーサーの兄ケイ役の佳城葵さん。
道化っぷりがやり過ぎでもなく心地良い感じで
序盤、気になって何となく目で追ってしまいます

アーサーは家臣達に焚き付けられ同盟国カメリアドに
援軍として駆けつけることを決断

そしてメリアグランスとの激戦(斬られて負傷)の末に勝利し、
カメリアドを救うことが出来た。
ゴールの王子・メリアグランスは、過去にアーサーに
エクスカリバーを抜かれて悔しい思いをしているが、
またここで雪辱を果たすことができなかった上に、
「私を、このエクスカリバーで騎士に叙してくれ」と頼まれ
悔しさの上塗り…

メリアグランス役の輝月ゆうまさん、これまでに完全にノーマークだったので
「私はアーサーを許さない…たとえ悪魔に魂を売ってでも、
地獄の果までヤツを追いかける」(←台詞うろ覚えです)という台詞から始まった
突然のソロ”Advienne que Pourra(何が起ころうと構うものか)”、
歌も上手だしパンチもきいていて度肝を抜かれました
輝月ゆうまさんは過去に新人公演でロミジュリのベンヴォーリオ役もされてる
実力派のジェンヌさんだったのですね。

ここで初めて美弥るりかさん(以下「みやるり」)演じる魔女モーガン登場。
2人の小悪魔姉妹・レイア(早乙女わかば)と
ヘラヴィーサ(海乃美月、以下くらげちゃん)を引き連れて。
もうみやるり、1789のアルトワ泊もハマり役でしたが、
このモーガンも完璧で圧巻の演技でした
台詞回し、目の使い方、身のこなし…どれを取ってもモーガンが憑依していた
ただ悪いだけじゃなく、どこか哀愁も漂わせていて怪しい色気たっぷりで、とにかく美しい
     

1789の時の2人のオランプを侍らせて何とも豪華で贅沢なビジュアルの悪チーム。
特にヘラヴィーサのくらげちゃんは役作り上のこともあってか
踊っている時もすごく楽しそうでした
(わかばさん演じるレイアはずっとクールな表情)
   

メリアグランスがモーガンの怪しい魅力に思わずフラ〜っと
首筋に唇を寄せるほんの一瞬の動きにドキッとしました
モーガンとメリアグランスの絡みはこの後もありますが個人的にすごく好きです…
輝月ゆうまが普段男役のみやるりをヒョイっとバックリフトするのも
逞しくて大胆で見応え充分
   
モーガンは、実はアーサーの父違いの姉なのです…。
ウーサー王が寝取った家臣の妻には先に娘がいて、その娘がモーガン。
ウーサー王の命令で戦地に追いやられた自分の父親は戦死し、
自分の母は夫を裏切った自責の念で自殺し、自分は両親とも失って孤児となり
辛酸を舐め続けたのに、異父弟のアーサーが王になって幸せを掴むなんて許さないと。
(完全に逆恨みと言うか、悪いのはウーサー王であって既に死んでるし、
アーサーは何も悪いことしてないのにね…

メリアグランスもアーサーを恨んでいるし、モーガンと結託。

一方、援軍をよこしたアーサーと、カメリアドの姫グィネヴィアは
自然に惹かれ合い、幸せいっぱいの中婚約→結婚。
だけど魔法使いマーリンは、グィネヴィアが相手なのはちょっと…と
良い顔をしなかった。
  

客席から登場のモーガン、”Un Nouveau depart(地獄を見せてあげる)”を歌い、
「(アーサーの治める)キャメロットを崩壊させる」と心に誓う。

さてこの後モーガンはどうやってアーサーと絡むのかなと思っていたら
グィネヴィアとの輿入れの宴の時に旅の一座として登場
ここでまた物語の雰囲気にそぐわないアリアンロッドちゃんが登場し(しかも風船持ってる)、
「善の魔法使いと悪の魔法使い対決、じっくり見せてもらうぞ」と言う…
(アリアンロッドの姿は普通の人間には見えない)

アーサー王の秘密の出自を寸劇形式、それもアーサーやグィネヴィアも
寸劇に参加させて大勢の前で暴く

この時の操り人形の動きがみんな上手過ぎる
モーガンは「私の母を辱めて産まれた子がアーサー、お前だ」と憎しみたっぷりに宣言。
動揺したアーサーは「この女を独房に放り込め。」と言うが
それにストップをかけたのはマーリン。モーガンの言うことは全て事実であり
異父姉であるモーガンはキャメロットの城に住む権利があると言う。

そしてさっきの憎しみの表情とは打って変わって
モーガンは微笑みながら「弟よ…」とか言い出しちゃう。
忠誠の証に(?だったっけ?うろ覚え)2人の侍女を
義妹(つまりグィネヴィア)に付けますと言う…
でも2人の侍女って小悪魔姉妹のレイアとヘラヴィーサ…悪い予感しかしませんね

そして、まんまと城に住む権利を勝ち取ったモーガン、
マーリンに「お前も復讐の対象なのだ」と言い、
瓶に入った薬を自ら飲み干してグィネヴィアに化けてアーサーを誘惑し、
そのまま事に至る…
アーサーも「今宵のそなたはいつもにも増して美しい」とか言っちゃってるし
事に至ってる演出がなかなか露骨でアクロバットで赤面しそうです

そして、アーサーがハッと気付いたら、胸に抱いていたのは
愛しい妻グィネヴィアではなく異父姉のモーガンだった…
「姉上…どうしてここに私は夢をみていたのか…」と動揺。
しかも「私の腹にはお前の子が宿った…」ひと睨みして去る。
もう、普通に考えてホラーですよね。
モーガンは復讐のために自分の母と同じ苦悩をアーサーに味わわせたかったのでしょうけど。
そしてすぐ傍にいたマーリンに「どうすれば良い…グィネヴィアを裏切ってしまった。
私はモーガンと愛を交わしてしまった…」とパニクリながら相談。
マーリンも「魔女は人の夢に入り惑わせるのです…」となだめるけど
アーサーが「モーガンをこの城から追い出してくれ」と言っても
「それは出来ません」って…なんで
モーガンなんて不吉そのものなのになんで変なところ義理にこだわるのか謎でした…
腑に落ちない。さっさと追い出したほうが絶対平和だよ…

そして、湖の騎士とか円卓の騎士の第一騎士と謳われる
ランスロット登場。朝美絢さん、たまきちとはまた違った個性で素敵
誰がどう見てもイケメン
アーサー王に仕える騎士となるためキャメロットを訪れるが、
王に謁見をするには紹介者が必要…紹介者がいない…と途方に暮れていたところへ
侍女に導かれてグィネヴィア登場。

「貴方が紹介してください」から始まり、「この城で一番美しいご婦人かと…」と
口説き始め、グィネヴィアが「私が独り身かどうかも確認もせずに」と笑っていたら
「ならばその者に決闘を挑むまでだ」と本気モード。
こんな美形騎士にこんな口説かれ方したら、フラッと堕ちるのも解るかも…

ランスロットが無事にアーサーに謁見がかなうと、
アーサーは海よりも広い寛大な心で
「そなたが口説いたのはこの国の未来の王妃だ。その根性気に入った」と
円卓の騎士にランスロットを加えることを決定。
ランスロットは「知らなかったとは言え、無礼を働いた」として断るが、
なんだかんだで結局円卓の騎士になり、エクスカリバーによって
紹介者であるグィネヴィアがランスロットを騎士に叙任。

この時から、強く惹かれ合うランスロットとグィネヴィア…そしてアーサーの黄金の三角関係
モーガンは本来の角を生やした姿に戻り
「これで駒は揃った。キャメロット崩壊の序曲が始まる」と高笑い。
からの、名曲”Si Je Te Promets(動き出した運命)”へ。
 
そしてモーガンの傍らには、左の顔半分が腐食したメリアグランスの姿が。
見るからに異形で、悪魔に魂を売ったのだなと解る不気味な風貌
「ドン・ジュアン」の亡霊並みかそれ以上の思い切ったメイクに脱帽です
ここで1幕終了。

2幕はアーサーとグィネヴィアの婚姻の議からスタート。
それを遣る瀬ない表情でじっと見守るランスロット。
ランスロットとちょいちょい視線を交わすグィネヴィア。

円卓の騎士が揃ったところで、円卓の中心に置く聖杯を探さねばならない。
純粋な心を持った騎士だけが探すことが出来ると。
聖杯探しは厳しい旅になることが予想され、最悪生きて帰れない試練。
ランスロットはグィネヴィアへの想いを断ち切るために
聖杯探しに立候補し、アーサーもこれに応えて命令を下す。

一方、モーガンはグィネヴィアに1対の指輪を渡す。
1つは自分が嵌めて、もう1つは愛する人の指に嵌めなさいと。
グィネヴィアは聖杯探しの旅に出るため挨拶に来たランスロットに
「友情の証…それが無理ならせめてお守りに。」と渡す。
ここでお互いの想いに気付き”Faire Comme Si”を歌う。切ないメロディ。
これでグィネヴィアとランスロットはお揃いの指輪をすることに…。(モーガンの罠)
  

そして、メリアグランスサイド。
"A nos vœux sacrés(悪のちから)”も大好きなナンバー。
輝月ゆうまさんの、男役らしからぬソプラノが素晴らしい
メリアグランス、一途にもまだグィネヴィアが好きだったのね…。
魔女モーガンがメリアグランスをけしかけて、
レイアとヘラヴィーサに手引させ、
モーガンの魔法でメリアグランスがランスロットに見えるマントを着て
グィネヴィアが一瞬油断した隙に誘拐する。

この後息抜きな感じでアーサーのソロ
”Je Me Releve(希望の扉)”(これも好きな曲です)
城ではグィネヴィアがメリアグランスに誘拐されたと大騒ぎ
モーガンはすかさず「悪魔に魂を売り妖術を得たメリアグランスに勝てるのは
ランスロットしかいない」と言い出し、
アーサーも何故かこれにアッサリ納得し(私は全然納得してない…何故ランスロットしか駄目なの?)、
ランスロットに聖杯探しをやめさせ、グィネヴィア救出に向かわせるよう命令、
ガウェイン(紫門ゆりや)とウリエン(貴千碧)2人の騎士を遣いに出す。

一方で聖杯探しの厳しく辛い旅に出ているランスロットサイド。
無精髭を生やしているのがまたカッコイイ
ここでモーガンが通りすがりの老人に化けて
ランスロットに「グィネヴィアがメリアグランスに捕らえられ
酷い仕打ちを受けている。お前しか助けられない。
助けたいならこの荷車に乗れ、でもこの荷車に乗ったが最後、
聖杯探しの権利は失われ永遠に聖杯は見つからない」と持ちかける。
ランスロットはグィネヴィア救出を決意し荷車に乗る。

これもモーガンの策略で、グィネヴィアをランスロットに救けさせ
2人の恋をさらに燃え上がらせようというもの。
その時メリアグランスはお払い箱と、また高笑い。

そして場面はメリアグランスの城。
これまた佳曲”Nos Corps a la Derive(涙の海に)”
グィネヴィアは「私は貴方を愛することはない、死んでも」と言うが
メリアグランスはグィネヴィアを暗闇で一緒に暮らそうみたいなことを言いながら
引きずり回す。

そこへランスロットが「王妃に手を出すな」と美味しい登場
無精髭のまんまなのもまたカッコイイ
遅まきに到着したガウェインやウリエンの加勢もあって
メリアグランスを打ち倒した。
いや〜…それにしても美貌の騎士の似合うこと似合うこと…惚れ惚れします
(欲を言えばこれにもうちょっと男っぽさがあれば完璧なのになぁ…声がもう少し低ければ…)
自分を助けてくれたランスロットとグィネヴィアは熱い抱擁&キスを交わす。
完全に日がついた2人の恋
見て見ぬふりする、アーサー王の忠実な家臣ガウェインとウリエン…複雑な胸中。
  

そしてキャメロット城にグィネヴィアとランスロットが戻り、宴を開くアーサー。
聖杯は見つからなかったけど、我が王妃こそ聖杯だ〜って、なんか薄っぺらいな…
宴の中で、グィネヴィアとランスロットが仲睦まじく微笑み合うのを
遠目で眺めながら2人の仲を確信するアーサー。
この時の、2人を見つめるたま様の表情が絶妙にピッタリで素晴らしいんです
そこへタイミング良くモーガンが「あの2人をご覧。王妃と家臣と言うより、
まるで恋人同士みたいね。アンタの指にも指輪がハマってないし」みたいなことを言う。
思わず「黙れ、魔女」と叫ぶアーサー。
その言葉に一瞬フリーズするモーガン。
「…私が好きで悪魔に魂を売ったと思うの?
私を魔女にしたのは、お前の父親なのよ」と。
(うーん、何度考えても、父は父で、アーサーは関係ないと思うのだが…)

姉弟でバチバチ火花を散らすダンダリの場面からの、
アーサーがグィネヴィアに「そなたは、幸せか…?」と問いかける場面は
泣きそうになりました
アーサー、本当にグィネヴィアを愛しているんだね…信じたいんだね…。

そして、モーガンの謀略にまんまとハマり、
逢引の場面を取り押さえられたランスロットとグィネヴィア…
王という立場上、王妃の不義にはそれなりの処分を下さねばならない…
愛するグィネヴィアに
グィネヴィアは「私は死を受け入れます」と言っている。
苦悩の末、ランスロットとグィネヴィアを火刑に処すと言い渡す。


そして火刑の当日…
縄で拘束され、無言で立ち尽くすランスロットとグィネヴィア。
ランスロットは覚悟を決めた悟りきった顔、
グィネヴィアはずっと向こう向いてて表情読み取れず。
アーサーは気が変わり、2人を拘束していた鎖をエクスカリバーで断ち切った。

「死ぬよりも生きることのほうが辛いと知るが良い」と
2人を生かし、国外追放にとどめることにした。
ランスロットは跪きグィネヴィアを一生面倒を見ると誓うが、
な、なんとグィネヴィア、ここでまさかの発狂
(「死を受け入れます」と言った人が何でここへ来て発狂
完全に気が触れてケラケラと笑うグィネヴィアを
優しく包み込むように抱きしめるたまきちアーサー
この表情がまた、これ以上の演技が出来る人いる(いや、いない←反語)と
思うほど素晴らしくて
妻との永遠の別れ。寂しさ。愛を教えてくれた妻への感謝。
浮気した妻の全てを赦そうとする寛大さ。優しさ。
どうして演技でこんな表情が出来るのだろう…
あまりにも演技が完成されていて、これがプレお披露目だなんて末恐ろしいですよ
 

そしてランスロットとグィネヴィアは追放で退場。
「さぁ、これがエクスカリバーに選ばれた王の決断だ。笑いたい者は笑え。笑わんか」
場内、水を打ったようにシーーーーンとなっている中、
家臣達がボロ泣きしていて、こちらまで泣けて来ました
そして、そのうちみんな跪き、「統治はせずとも君臨せず」と宣言、
魔法使いマーリンが「今本物の王になられた」と。

で、モーガンが「私の身体の中で物語は続いている…」と
不穏なTo be continued感を出して終了…

劇はここで終わりですが、アーサー王伝説は
モーガンが宿したアーサーとの不義の子モルドレッドが謀反を起こすんですよね…
物語を知っているとなんだかモヤッとします…

ヒロインが浮気して最後に発狂して国外追放って
プレお披露目の演目としては相応しいとは言い難いですが、
とにもかくにも、たま様アーサーが素敵でした
寛容で、孤独に打ち勝ち、みんなに愛される王。
リアルタイムで舞台を観に行かれたファンの方は、
たま様とアーサー王が重なって見えて感無量だったとか…。

特筆すべきは、やっぱりみやるりモーガンですね。
完璧なまでのモーガンでした。
フランス版の制作側から、「モーガン役はアルトワを演った人で」と
要望があったのも納得です
アルトワの時も、龍真咲さんがみやるりに、
「”役作り”してないやろ。素で演ってるやろ」と言うほどに
役にハマってましたが…もうみやるり以外のモーガンは考えられないと思うほど。

そしてメリアグランスの輝月ゆうまさん。
背も高いし、難曲を歌いこなす実力、工夫したメイク、演技、素晴らしいです

さてほとんどここまで書きませんでしたが
愛希れいかさん(以下ちゃぴ)のグィネヴィア…
このグィネヴィア像、ちょっと精神年齢が幼すぎませんかね
軽率だし、ランスロットとの恋だって
モーガンに翻弄され操られてと言うよりは、自分から行っちゃってる感じだし…
(脚本ありきなので演じるにも限界があるかもですが)
なんだか色々と軽率で、賢明さとは正反対の感じで見ていてイライラしました
別にそれはちゃぴの役作りのせいではなく、脚本に原因があるのかな。
役者は脚本に忠実にするしかなく、難しいところですけどね。

更にぶっちゃけますと、私はちゃぴさんの容姿があまり好みではなくて
横顔の美しい娘役さんが好きなんです…
なかなかここまで歌って踊れて演技もそこそこ出来る娘役さんって
貴重だとは思いますが……ぶっちゃけ何故伝説の花總まりさんの演じて来た
カルメンやトゥーランドットを次々と演るのか…
(以下自粛)

そして、最後まで観て、やはりアリアンロッドって必要という最初に抱いた
違和感に舞い戻る…
特に語り部的な役割を果たしている訳でもないし…
アリアンロッドも宝塚オリジナルだそうで…これは脚本家の石田氏の趣味なのでしょうか…
宝塚オリジナルのレイアとヘラヴィーサも何だかセーラームーンみたいな衣装だったし。

まぁでもとにかく全体的に、さすが「1789」と同じ作曲の方、
名曲揃いでハマりそうな音楽
好き過ぎて、フランス版も全編Youtubeで閲覧してしまったほどです
特にモーガンやメリアグランスのナンバーが好きなのですが、
フランス版ではメリアグランスが2番手のような立ち位置で、
メリアグランス演じるファビアン・アンカルドナ(Fabien Incardona)さんの
歌唱の素晴らしさ、音域の広さに圧倒されますしかも超イケメン
     

ファビアンさん歌唱後は必ずと言っていいほど大喝采ピーピーヒューヒュー♪って感じだし。
宝塚版は、モーガンの出番を多くしてメリアグランスの出番を少なくした感じですね。
  

とにかく音楽が良いってのは正義だ〜〜
この一言に尽きます

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。