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積分路上の特異点の扱い |
R2012-07.pdf に 3.2節(複素積分の主値とδ(t)関数)を追加しました.複素積分の積分路上に特異点z = α があるときは上図のようにαを中心とする半径ρの微小な円を切り取った残り(上図の a から b に向かう曲線 Cρ)での積分値を主値にします.
補足:(1) ρ → 0 とすると上図の Kρ,K'ρ は半円に近づきます.Cρ と Kρ で囲まれる領域内で f(z) が正則であれば,g(z) = f(z)/(z-α) の Cρ に沿った積分値と K'ρ に沿った積分値は等しく,Kρ に沿った積分値と逆符号になります [%2].
(2) 関数 ζ(t),Π(t) については次回に補足します.
(3) [%33] の δ(t) の表現は [1%1] でも示しましたが,sin(λt)/πt の包絡線は 1/π|t| でλに依存しません.「t≠0 で δ(t) = 0」とは φ(0) = 0 であるテスト関数に対して <δ,φ> = 0 という程度の意味です.
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