「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

手術の後

2006年02月15日 | 塵界茫々
 2月1日から検査を受けていた義妹が、胆嚢の全摘出手術を受けました。
胆嚢の中に小さな結石が沢山あるだけで、他に異常がないことだし、体力もある今のうちに取り除いた方がよいということになったようです。

 手術の日が、母の三七日と重なったので、私は立ち会うことができませんでした。同じ区内に住む娘と、熊本から駆けつけた息子や、兄、妹に励まされての手術は2時間半で無事に終了したと電話がありました。

 気丈な彼女は、手術の前日見舞った限りでは元気そうにしていて、「手術後に備えて腹式呼吸の練習をしなくては」などといっていました。
 今日見舞いに行って見ると、痛みも全くないようで前よりも血色もよく、予想以上に元気でした。もう腹帯も取れていて、手術の傷口に5センチほどのテープが張ってあるのを見せてくれました。
 4箇所穴を開けて胆嚢をとり出したのだといっていました。イチジク大の大きさで、中に石炭の粉状の小さな石がかなりあったと聞きました。
 
 やはり、全身麻酔をしての手術となれば、来し方行く末を考えるのは当然で、一人暮らしの彼女もこれから先をあれこれ思い描いたようで、会話はそのことばかりでした。
 手術から中1日で、もうトイレも自分で歩いてですから、私の足骨折の折の苦痛とは比較にもならない外科手術の進歩です。傷も縫合でなく、したがって抜糸もないわけで、退院も早いと思われます。田辺聖子さんの「姥もの」シリーズを差し入れして来ました。

 仏事を手伝えないことをしきりに気にしていました。

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6 コメント

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元気になられて良かったです。 (りこ)
2006-02-15 22:41:13
妹さんも胆嚢を摘出されたのですね。家のも三歳の時に後のことを考えて摘出しましたと言われましたが今考えれば必要のないことでした。胆嚢は悪くないのを摘出したのですから。



その時の医者の説明が盲腸の次に必要のないものが胆嚢だと言うことでした。



本当かしら?



一人暮らしだと病院に居る方が安心かしら?

退院して家で暮らすほうが気持ちは休まるでしょうが~。
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食事の制約 (boa !)
2006-02-16 11:38:49
 油濃いものは駄目ということでした。

妹曰く「この手術は80歳になると出来ないそうだから、兄さんは駄目ね」と口にして、一言多いと叱られていました。

 人間の体に不必要のものなどないと考えるのは、無知なのでしょうか?

 

 お子さんの場合は、特殊な事情がおありだったと考えられます。「転ばぬ先の」なんとやら、大事をとられたのでしょう。



 広い庭と畑の野菜類、特にばら栽培を趣味とするだけに、留守宅の庭は相当気にしていました。
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蛙のお腹 (香HILL)
2006-02-16 15:57:39
腹腔オペは4箇所の穴を開け、別に、一箇所は臓器を取り出すべく数センチの切腹。妊婦さんよりも大きなお腹に膨らませてからオペを実施します。

癒着・縫合不良・腸閉塞・・・等の危険もあります。

ご承知おきください。

病院の”インフォームド・コンセント室”で主治医よりお話を聞いたのが、昨年3月でした。

内視鏡でとれない大腸ポリーフを切除するオペ。



いやー、初めての入院・オペ。

手術台の頭部側には麻酔医がスタンバイし、執刀医が横に立ち・・。思い出しますね。



消化器系の場合、絶食期間が長いので苦痛。

4日後始めて重湯を頂いた時の嬉しさは忘れられません。

米粒が見えないのに・・。美味かった事。

一日おきに3分粥・5分粥・7分粥・・と米粒が増えてきます。



食事をいただける事を喜んでいる日々。

オマケの時間に感謝の気持ちあるのみ。









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大変でしたね (boa !)
2006-02-16 19:02:55
 内視鏡で切除できない大きなポリープ。さすが大物です。(今ならそんな軽口も叩けますね)

 我が家の連れ合いは、もう3度大腸ポリープを取っています。1泊か、日帰りの手術ですです。いまも採るのは危険なほどの小さなのを養っているようです。大きく成長すると大変なことがよく解りました。しっかり脅しておきます。

 

 生かされてある喜びの寒の水
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春を告げる (R.H)
2006-02-17 18:19:04
 度々コーナーを占領してはと控えていたのですが、院展・北九州展が19日までなので、まさかお忘れではないと思いますが、コメントに添えてお知らせします。絵の世界では四季折々が出揃っています。春も爛漫です。墨一色で桜を咲かせる田渕俊夫「三華繚乱」、郷倉和子の端正な「爽春の朝」。ブナ林の雪解けを描く絵の前では、『氷融け去り 葦はつのぐむ・・・』と歌われた早春賦第二番が口をつきそうです。

また今日も急な冷え込みが戻っていますが、ヤマガラが囀り始めました。モズさえもが口真似でシジュウカラの歌を歌っています。ウグイスはまだ笹鳴きですが、義妹様も間もなく快復して、腹式呼吸で春の歌を歌われるようになるでしょう。小鳥と一緒にしては、摘出した胆石をぶつけられますか。
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院展 (boa !)
2006-02-18 19:27:41
 「爽春の朝」、美しい絵でしたね。美しすぎて・・・

 コメントのお返事に換えてパスしていた院展見学を揚げました。RHさんに叱咤激励された形ですね。

 どうも、まだ調子が出ません。歳を重ねるということは、こうも平常への復帰が遅くなるということでしょうか。

 谷の鶯どころか、鳥の声も心なしか稀なように思います。
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