「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

時雨の日

2008年11月29日 | 絵とやきもの
 このところ時雨の日が続いています。朝の散歩も取りやめにして、道具を拡げて描いてみたいものをあれこれと形にしてみましたが、まとまりがつきません。
 どうやら、琳派展の刺激が強すぎたための後遺症があって、気持ちの方が先走ってしまいます。自分でも違うと思えるのです。あえて墨だけで押さえてみましたが、やはり思いが表出できません。
 もう少し時間が必要のようです。
 年をとると待つことは苦にならなくなっています。そのうち、自分で納得できる形が生まれるかもしれないと、虫のいいことを夢見ています。

 明日は久しぶりに八女の吉武さんの花宗窯に伺います。弟が穴窯で一緒に焼く素地を運ぶのに便乗です。
 紅葉には少し遅れましたが、杖立温泉の”大自然“に宿を予約しました。





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4 コメント

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頭寒足熱 (香hill)
2008-11-29 21:37:50
日帰りツアーなら、杖立温泉で足湯に浸かるだけでしょうが、宿泊となれば露天風呂で体全体を温める事ができましょう。
そう、お体を十分温めると、琳派熱で高温状態の心の方が少しは静まるかもしれませんね。

晩秋から初冬へのこの時期、温泉に浸かるって最高。

尚、湯煙の町での飲み過ぎには注意しましょうね。
have a nice weekend!
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熱さまし (boa !)
2008-11-30 06:30:32
月をまたいでの宿泊で、なんだか長逗留の気分です。体と違って口の方は達者なものばかり、どんな道中になりますか。
毎度通過しながら、杖立は初めてという弟と一緒です。
計画では天草で美味しい魚をいただくつもりだったのですが、少々遠距離のドライブになるので、連れ合いの体力を気遣って、「この季節は海より山でしょう」と言ってくれました。

温泉の熱で熱を冷ますとします。お心遣い感謝して心します。
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しろたへの… ()
2008-12-03 11:20:11
 つめたくて重そうですけれど、老松はこらえていますね。みごとな構図で、幹の大きさと白さが際だちます。生命力の偉大さに感動して。寒風に雪が舞う、背景にも眼を凝らしました。
 八つ手の実は濃き色に熟したのもあって、にぎやかです。珠の数だけ増えるのでしょう。

 気がかりは、明日から動き出します。
 湯烟にあたって、心もしっとり温もりました。
 自然の元気に乾杯です。boa!さん 良い絵を、ありがとうございました。
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松の逞しさ (boa !)
2008-12-03 14:34:23
大きな常盤の松に向う時、敬虔な祈りにも似たものを感じます。
その風雪に耐える逞しさは近寄りがたくさえあります。
文人達が愛し、詩歌に絵画にと表現してきた伝統の題材は、手に余るものでした。
能舞台の鏡板に描かれる優雅な老松ならと思ったのですが、今度は気品が出ないと思います。

破れかぶれの八手になりましたが、好きな画題です。そのうちなんとかなるでしょう。
のんびり湯に浸かる呑気な旅を申し訳なく思っています。松の聖なる力をお送りします。
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