「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

このごろ

2006年02月01日 | 塵界茫々
 まだ母の死去に伴う仏事も、初七日が終わっただけで、お寺を初めとしたお世話になっていた施設や病院への挨拶まわりと、落ち着けない日が続いています。

 伝え聞いたからと、お参りに見える方もあります。
 遺品の整理もしなくてはなりませんが、母の部屋は、まだしばらくはそのままにしておくことにして、入院中の衣服の処分だけをしました。

 片付けをするなかで、もういなくなったのだとの想いが固まってゆくようですが、二人とも何か忘れ物をしているような気分で、午後になると、つい出かけるつもりになってしまいます。

 そのうち、大晦日以来の入院で見聞した、終末医療のこと、母の終焉を迎える日のことなど書けるようになるかと思います。

 このところの暖かな日和に誘われて、久しぶりに裏庭に下りてみました。
もしかしてと,蕗のまだ小さな葉を持ち上げてみると、愛らしい蕗の薹がすでに形をなしていました。早速、てんぷらにしていただきました。
 苦味も遠い、幼い味ながら、強い香りはすでに春を告げていました。