転がり坂

登りつめたわけでもないのに、そろそろ下山したくなってきた。

貴(あて)ぶの時は

2013-07-05 18:33:45 | 短歌
咲き誇る百日草を道連れに
貴(あて)ぶの時は色を失い

恋すれど百日草は幕を閉じ
冷えゆく闇に弱き虫の音

地獄より百日草は湧き出でて
色さまざまに怨念を描く

舞う蝶は百日草を見失い
夢成らぬまま土に横たう

そもそもは百日草の時重く
命一夜の花ぞ愛しい


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