転がり坂

登りつめたわけでもないのに、そろそろ下山したくなってきた。

脇道小道

2013-07-02 09:33:27 | 短歌
配慮さえするもされるも哀しくて
擬宝珠咲かす脇道小道

千を超え万を超えても哀しみは
色褪せぬまま擬宝珠は枯れ

擬宝珠に近づくほどにあの人に
伝えきれない溝を深める

脇に咲く擬宝珠見えぬ貴女には
僕のすべてを理解できまい

フルーツを食い散らかして擬宝珠の
思い出隠す生ゴミの中


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