私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



思いやりの形

2022-06-06 06:57:00 | 日記

温泉旅行に行っている間、

彼から始まるLINEは、一切来なかった。

私が、嬉しがって、何度か旅の報告をしても、


最低限の返事しか返してこなかった。




夜、母親と、娘2人が寝静まった後も、スマホを持って、じっと待っていた。

寂しくて仕方なかった。



ふと目を覚ましたのは、夜中の3時。

スマホを見るのが怖かった。

きっと何も無いと思いながらも、もしかして?って期待する。
バカな私。


5時。

早朝のいつも会話する時間にも、
彼はやってこなかった。

夜、「会いたい」と書いた文字は、

いつまでも既読にならずに朝を迎え、

戸惑いを覚えながら、私は、ようやくそれを削除した。




2日目は、LINEを送るのをやめた。

彼が、スマホを見ないようにしているのか、

日曜日なので、家族と過ごしているのか、

理由はわからないけど、

もしかしたら、旅行をちゃんと楽しむようにって、言われてるのかもしれない。

そんな風に、考えてみたりした。

だから、LINEも、来ることもなければ、送ることもなかった。




私が、ようやく彼のラインを開いたのは、もう既に、家に帰って、夫の晩ごはんを作り終えた後だった。

そしたら、ちゃんと返事が来た。

お帰りなさい。って。

いつも通りの彼に会えた気がして、心からほっと出来た瞬間だった。


私が旅行中、彼がどう思って、LINEを控えていたのかは、敢えて聞かない。

いつも通り、仕事だったことしか、知らないけど、それでいい。

でも、多分、彼は、私に、

スマホばかり触らずに、しっかり楽しんで欲しいと願った。

そして、私は、途中でそれに気が付いた。




私の理想でしかないけれど、

そんな素敵なシナリオで、良いんじゃないかと思う。