私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



一人三役

2022-06-12 07:57:00 | 日記


日曜日の早朝。

私が、犬の散歩に出る準備をしていたら、
彼から、おはようのLINEが来た。

日曜日は、お互いに動きが読めない。

彼は、6時半から、7時の間なら、時間が作れる。そう言ってくれた。

でも、車を運転してるから、その間だけ、電話で話す程度だと言う。

別に構わないよ。その気持ちが、私には嬉しい。

それに合わせて散歩に行こうと決めた。

外は、昨日までの雨が止んで、霧がかかっていたけれど、

太陽の日差しが雲の隙間から覗いて、とても綺麗だった。

偶然堤防で、懐かしいお友達にばったり会って、

ついつい長話をしてしまう。

子供達の成長は早くて、驚くことばかり。
そして、時々思う。

もし今、彼から電話があったら、どうしようか。

勘がいい子なら、気付かれるな。

今日は、これから、〇〇を連れて、私立高校の説明会に行ってくるね!

そう話を持ち出して、この場を畳む。

もう下の子供が、受験生か?って、また驚かれたけど、ここで振り出しに戻れないの。ごめん🙏


彼からは、もう時間が作れなかったのかもな。って思いかけた頃に、電話があった。

私は、一人の女になる。

彼の今日の過ごし方を聞いたり、
子供の部活の話。
犬の話。

あっという間の女の時間。
これが私には必要なんだ。


電話を切ると、スイッチを母親に変える。

娘を起こして朝食を作り、洗濯ものを干して、身支度をする。


そして、スイッチを妻にする。

夜勤から帰ってくる夫のために、
彼には晩御飯と同じ扱いの朝食を作らなければいけない。


一人三役。
どれも手を抜けない。