日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

蒲生岳はわかっちゃいるけど峻峰だった(++追加)     只見町/蒲生岳

2016-06-11 20:38:08 | 山行

2016年6月5日(日) 晴        (要害山から見た蒲生岳) 

タイトルはぶなじろうさん風です。 会津シリーズが始まって2週め。今週は、只見に再訪です。この辺の山は、北関東では見られない雰囲気のスラブの景色や山容を持つ山が多くて、自分にとっては見るものの多くが新鮮です。蒲生岳は急峻な山容をもつ山。たまには、こういった山歩きも面白いものです。蒲生岳の山開きを絡めて、只見の自然、風土文化を楽しみましょう。当日関東の天気予報は雨も含まれているものでしたが、只見の天気は、予想以上によく展望もなかなかに楽しめました。

6・11の只見駅のイベント、超ナイスな画像が見られましたので、urlを貼っておきます。六角さんの後ろは蒲生岳で、山歩き人としては最高な画像なのです。思案岳なんて寄り道してないで、見に行けばよかったかな(嘘)。
http://tadamikanko.blog88.fc2.com/blog-entry-877.html

今市を朝4時に出発して、途中コンビニに2回寄って下道でも6時30分より前には、蒲生岳登山口に着きました。最近、只見くらいだとあまり遠くのドライブと感じません。まだ公表の受付開始時間より1時間以上前でしたが、受付は始まてってました。なな”のXVは同じスバリストのセンセイ”の車の隣に止めました。出発準備しながら、福島市のセンセイとしばらくお話してましたが、このかたとは先週も昭和村で会ったばかりです。
(蒲生岳の登山口駐車場からみると、あまり格好よく見えない蒲生岳)



コース: 久保駐車場 --- (南斜面経由) 山頂直下時計回りの周回  ーーー 久保駐車場
蒲生岳の後、気分と体調と天気次第でもう一山行こうかと考えていたので、少しフライングしてスタートします。30分ほどの差ですが、今回は自分のペースで歩けます。
(蒲生岳登山口付近、今休止中の会津蒲生駅から蒲生岳を見上げます。急峻な斜面に岩がボコボコむき出しになって見えます。)



ブナの林を横切り、樹林帯の急登りを少しこなすと、岩場の急な登りが始まります。岩の急な登りが始まると後は山頂まで、ほとんど急登の連続ですが、それもこの山の魅力でしょう。



歩き始めて45分で分岐。今回もと時計回りにしようと、ここで左折します。巨大の岩壁の裾を危ういトラバースで数十メートル横断。(p ↓) 鎖と足場目印がついているので、見た目ほど危険はあまりないです。



岩壁のトラバースを過ぎると、また岩を掴んでの急登。途中家族松とかをみて、結構松の樹林の下の急な尾根も風情があります。



樹林帯の登りを抜けたあたりから、この山は後方の展望が開けてくるのが、とてもいいです。まだ少し雪をかぶっている浅草岳の山頂付近や横山の方面の山々も少しずつ見えてきます。
(手前のスラブの尾根から続くお巻岳と、左遠方に浅草岳)



岩の鎖を使う急登地点はほぼ一箇所だけです。ただ、足場も鎖もしっかりしています。


柴倉山と手前には本日の駐車地の久保、蒲生地区の集落や水田が見えています。


今日のルートには全般的に、ウラジロヨウラクのお花ロードでした。ヒメサユリは花の残骸が一つ見られたくらいで、昨年同様収穫なし。もしかすると、蒲生岳のこのルートには、ヒメサユリはあまりないのかもと思いました。




そうこうするうちに、傾斜も少し緩んだと思って見覚えのある山頂付近のルートをゆるゆると少し登ると、ヤマツツジ満開の山頂に到着です。まだ、混み合っていないので、少しゆっくり360度の展望を満喫しましょう。
(新潟方面もよく見えています。守門岳と烏帽子山(右)と思われます。)



立派な角材で作られた山頂名板。サイドには会津のマッターホルンとインパクトのある呼称も。



守門岳右側(北西方面)の眺望です。地味な山ばかりのようですが、遠くの稜線の向こうは阿賀町のようです。アプローチも乏しいので、歩くとなると大変そうな、というか行けるのかなって感じの山だらけです。



浅草岳は雄大で、一人おおらかに聳えています。左には鬼ケ面の稜線も見えているようです。



北東方面には只見の笠倉山が見えています。(P ↓)これも負けじととんがっていますが、ルートは無いようです。この山は蒲生岳のようには、簡単には入れないでしょうが、いつか行こうかとは思っています。山頂の北西面の山々を眺めていると、福島なまりハンパないおじさんとお話しました。どこから「来たんだい?」って聞かれて、「今市です」って、告げると福島の山のガイドブックをくれました。(タイトルは”南会津 山旅”) 最初は遠慮したのですが、ただで貰ったんであげるよって言われて、貰います。道の駅のようなところで、もらえるのでしょうか。28山を紹介してあって、はっきり言って山ケイの文県ガイド(福島版)よりいいです。お顔を忘れないように、おじちゃんを撮影させてもらって、お別れしました。



山頂も決結構混み出しそうなので、下山を開始ししましょう。下山する前に、山開きスタッフのような方に、麓の89のおばあちゃんが編んで手作りした、ソフトたわしを配っていて、いただきました。たわしって言っても、とても綺麗な色合いで、とてもたわし用途には使えないので、何かの飾りにして、記念にしましょう。裏に、登山者に対するお手紙も入っていて、心温まりました。
(下山は来たルートではない鼻毛通しの大岩、経由です。猛烈な下りの連続で、ここもこのお花ロードでした。)



ロープありの岩場の激下りで、すぐ下に里が見えています。この山、そんなにとんがっていなくてもって、感じさせてくれる一コマです。




激下りの途中、今回は見落としそうになりましたが、風穴です。30Mまで下った人がいるそうですが、もっと下があったとか、。ちょっと怖くて覗き込めません。押すなよ、押すなよ・・って感じです。




また、浅草岳が雄大にみえてきたと思ったら、そっち方面に向かって、岩場をトラバースする地点でした。前方に鼻毛通し岩の一角が見えています。




鼻毛通し岩に立ち寄って、見物して激下り再開。みー猫家では、お子さんが小さい頃、この山にファミリー登山に来て、それ以来何か、生活上で何か多少の困難があると、”蒲生岳に登ったつもりになれば、何でも乗り越えられる”的な言葉が、家庭内で流行ったって記事でよんだ事を思い出しました。
(ここもかなりの高度感で、ここを踏めよ・・・って赤ペで示してある岩を下ります。)



思ったより天気がよくて、陽の光を受けながら岩場を下りきって、ブナや松の森に入ってクールダウンです。会津の森は、自然のままでおおらかで気持ちがいいです。




蒲生岳麓の上原(かんぱら)清水に寄って、水を飲んで顔を濡らしてさっぱりします。長寿の清水だそうです。



数年前の豪雨で運行が休止中の只見線。会津蒲生駅に立ち寄ってみました。線路も草ぼうぼうでヤブ化しつつあります。資金は足りなくて、運行再開が困難だとか、。次の週に、あの鑑識役で有名な鉄道マニアの六角精児さんが只見駅に来て、応援イベントをするとかポスターが貼ってありました。これだけの自然を見られる鉄道路線なので、うまく運営すれば人がたくさん入るような気がしますけど、どうなんでしょうか。
山をゆっくり楽しんで歩いて、3時間くらいで、駐車場に戻ってきます。只見の山開き恒例の、超濃い冷えひえの甘酒で、もてなしてくれます。今回もとても美味しかった。家に買って帰りたいくらいなのですが、販売はしていないって言われました。しまった、甘酒の写真を撮り忘れました。まあ、いいや。。また、どこかでいただくこともあるでしょう。駐車場の前のテントで昨年もかった笹餅を家と妹一家へおみやげで購入。その隣で、可愛いぬいぐるみをどれでも100円って、激安で販売してて、うちのおばちゃんへ、黒い犬だか馬だかの枕大のぬいぐるみを買いました。スタッフのおばちゃんに、また来てくださいって、言われて見送られますが、皆さん地元を愛されているんだって、実感します。まだ、午前の早い時間なので、もう一山行きましょうか。  ■■



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8 コメント

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Unknown (野球親爺)
2016-06-10 06:57:53
おはようございます。
只見のほうは遠いイメージがあるのですが、今市から2時間半かからないくらいで行けるのですね。少し早起きして只見にも行ってみようかと思いました。

ななころびさんがもらった本は「南会津」ではなくて「奥会津」ではありませんか?「奥会津山旅」という本なら持っていますよ。三岩岳登山口の会津駒寄りにあった(今は営業してないみたいです)レストランに置いてありました。
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Unknown (ふみふみぃ)
2016-06-10 08:01:49
今市からでも2時間半か、遠いなあ・・と思いましたが、いずれ近くに行こうと思っているので参考になりました。
標高は低く登山道のある山といえど岩岩しくて中々ハードそうですね。
ななころびさんは山開きに合わせて行かれることが多いんですね。過去の記事を読みましたが今年も三倉山山開きにもいかれるんでしょうか。
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蒲生岳 (みー猫)
2016-06-10 08:55:06
こんにちわ。
蒲生岳は、幼稚園の遠足というので家族で行ったのですが、夏だったので朝から登り始めたにもかかわらず、大汗をかいて手持ちの水がみるみるなくなったんです。鼻毛ルートの往復でしたが季節を間違えると大変ですよね。裏側のルートはまだ通行止めでしたか?ここだけじゃななさんには物足りなかったでしょうから対岸のお山でしょうか。続きを楽しみにしてます(笑)
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野球親爺さん (ななころび)
2016-06-10 12:46:20
こんにちは。
私も只見に最初行った時は、遠いなー、の印象でしたが、最近はあっさり行ける印象に変わりつつあります。鬼怒川を越えるとほとんど信号停止がないのがいいです。
野球親爺さんも只見のほういらしてください。

本は「奥会津山旅」でした。山ケイの分県地図もいいですが、この?「奥会津山旅」は読み物としても面白いし、高館山とか、他にも私の知らない山が載っていて、今後使えるな、と思っています。
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ふみふみぃさん (ななころび)
2016-06-10 19:03:47
こんばんは。
私の運転はあまり飛ばさないほうなので、早い人は今市から2時間近くで着いてしまうんではないでしょうか。
標高は低いですが、とにかくトンガった山なので、岩の急斜面の連続です。ロープなどすばらしくよく整備されているので、安心して歩けます。展望が素晴らしいのも好きな点です。
山開きにこだわっているわけではないですが、バッジ集めっていうのも、案外楽しくて・・・。この時期、ヤブ尾根へのチャレンジをサボりがちになります。
流石、大倉の稜線は何度いっても素晴らしいので、今年も行ければと思っています。
三倉山方面から土倉山への稜線は、去年偵察しましたが、難しそうですよ(笑)。
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みー猫さん (ななころび)
2016-06-10 19:54:50
こんばんは。k山チャレンジご苦労さまです。
幼稚園の遠足で、蒲生岳?。名門スパルタ幼稚園か何かですか?。”蒲生岳に登ったつもりなら、なんでもできる”ってニュアンスの言葉、頭に残ります。(笑)
北への裏のルート、少し降りて行ってみましたが、通行止めの看板はなかった気がします。写真だけ撮って引き返したので、行けるか否か、さだかではありません。
次回はそのルート上りで使おうかと思っております。
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蒲生岳 (サクラマス)
2016-06-11 08:46:35
遠路お疲れさまでした。特異な山容が目立ち登高意欲も湧いてきます。短時間で楽しめるのが良いですねこの界隈のお山にはあまり馴染みないですが岩肌の山には惹かれますよ。ヒメサユリ会いたい花なんですσ(^_^;)
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サクラマスさん (ななころび)
2016-06-11 20:44:44
こんばんは。
只見の山はスラブ地形で、本当に特有な雰囲気です。
この日蒲生岳ではヒメサユリがほとんど見れなくて、2山めの要害山でたくさん見れました。花の形状は浅草岳ののほうが私は好きです。
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