日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

早春の足尾の稜線で展望を満喫   中倉山/沢入山

2016-04-18 21:55:01 | 山行

2016年4月16日(土) Y姉さん、Aさん   (昨年11月1日、紅葉の備前楯山から見た、沢入山(左)の稜線から、その向こうに大平山、社山の稜線) 
16日は、時々このブログにも登場のAさんの個人的なある祝い事もあって、Y姉さんの音頭取りで〇〇おめでとう登山をすることになりました。やや久しぶりに日光駅で会ったAさんは2,3日前まで屋久島を11日間も旅していて山歩きもしているので、実に清清しい完全に楽しんじゃった後って表情をしていて、非常に羨ましいです。屋久島の大自然を見たきてしまった人には、生半可な普通の自然を魅せても感激も薄かろうと、見たことのない人ならまず必ずサプライズが起きるであろう、松木渓谷の荒涼たる景色を見ようと中倉山の稜線を歩くことにしました。まあ、コースはこの山域を歩く人なら、一般ルートと同様の沢入山ピストンですので、軽くなな”気に入りの写真でも観てやってください。

銅親水公園のPは、Aさんの始発電車の関係でちょっと遅めの到着。止められるか少し心配でしたが、まだ3,4台の空きは有りました。この日は、知っているかたの車は停まっていないのを見て、ちょっとガッカリしてのスタート。公園の桜は今が盛りと咲いていました。



公園の隅から行くとおサルの群れが10匹以上。数匹の子ザルは先に人間のはしごを登って逃げて行きます。残った大人サルは大げさには逃げもせず、サルに見送られての出発になります。そういえば、今年は申年ですね。足尾庚申山も行かなければね。



林道には花は咲いていません。今日は展望期待の山だから、しかたがないです。林道を歩いて、少し飽きる頃、中倉山への一般ルート(的)な登山口に着いて、そこから取りつきます。ここも初めて来た時より随分一般ルート的になりました。最初の頃は、少し気を抜くと、踏み跡を外したのですが、その頃が少し懐かしいです。
(斜面をジグザグに登るここは結構シンドい。汗がおでこから落ちてきます、枯葉が多く堆積していました。ふりかえると、登る仲間と後方に備前楯山)



30分以上ジグザグ斜面を登ったでしょうか。下る時気づくのですが、ここはかなり急なのです。ようやく尾根のセンターに立てて一休みです。ここは風もきて心地よいです。西のほうに目指す沢入山や、今日は行かないと思いますがオロ山なども見えています。(P ↓)




尾根に上がって、きもちのよい尾根歩きをして、また少し斜面をトラバースすると、なな”が初めて中倉山を歩いた時、登りで利用した井戸沢右岸尾根の合流点に着きます。今思うと、今日歩いているルートを知らなかったとはいえ、ずいぶんな尾根を登ってきたんだなて感想です。井戸沢右岸尾根の左に石塔尾根お主稜線も並行して走っていて、仲間に説明してしまいますよ、ここは。(p ↓)


井戸沢右岸尾根合流点を過ぎるとすぐに大展望が目の前に広がる地点に出ます。ここからの眺望は秀逸で、大平山の西の稜線から社山、男体山、半月山、薬師、夕日、横根と見ていくとキリがない。特筆すべきは大平山の雄大さ、それとその間にある渓谷の荒々しい姿です。




社山の向こうに男体山が見えていて、足尾から見る半月山ってなんて堂々としていて格好いいのか、と感心してしまいます。



展望が開けてからは、一貫して展望稜線歩きが続きます。少し登って、中倉山山頂に到着。西に続く稜線は遠く皇海山まで見えています。南対岸の塔の峰も見えていました。ここは、主だった山々が一度に見られて爽快です。




中倉山頂で記念撮影。いい写真が撮れました。山頂付近から松木沢は一気に激しく切れ落ちていて、いつもながらここの荒涼感には圧倒されます。



例のぶなの木です。昨年秋に木のたもとにあった、でっかい名板はなくなっていました。あれをここで維持するのはちょっと無理がありますね。風で飛ばされたんでしょうか。



沢入山には稜線をゆったり歩いて行けます。直前の小高いピークに前をいく単独氏が写っていますが、このサイズの画像だとよく判りません。やはりこの山もでっかいのでしょう。



沢入山に近づいて、また激しく松木沢に向かって切れ落ちている地点がありました。ここもド迫力です。



白根山の山頂直下にはNの雪模様がみえます。すぐ右に見える立派な山容はなにかと、話題になってましたが、広い範囲が見えると前後関係がはっきりしました、。おそらく白根隠ですね。



沢入山山頂に近づくと大平山の見え方が変わってきます。沢入山のほうから見たほうが、格好いいです。それにしても大平山の山体はでかすぎて、この稜線からだと写真がうまく撮れません。形の魅力度から言うと即効性はないのかもしれませんが、じわじわと味わい深い山です。



景色をみながらゆったり歩いて、中倉山頂から1時間ほどで沢入山山頂に到着します。ここまで、ハイカーに数人会いましたが、沢入山ピーク周辺にはグループなど数人の登山者が休憩しています。
(沢入山山頂。丸い山名板は、2,3年前に見た時より、かなり劣化してました。)



沢入山より少し西に進んだピークは眺望に優れます。そこで休憩して軽い食事をしました。
(毛袈裟丸連峰、庚申、オロ、皇海山)



西に武尊、とその右肩に谷川岳でしょうか。武尊は実に格好よかったです。





今日は、Aさんの乗る電車の時刻の関係で、スタートが早朝に設定できなかったので、オロ山方面には進まず、沢入で引き返しましょう。最初の頃は、庚申山までつなげる話もあったのですが、それはまたいつか別の機会に・・・。

(高度感を楽しみながら、中倉山方面に戻ります。)


途中、仁田元川の対岸の無名峯が見えてきて、結構荒れた特異な岩肌を見せています。これを強く意識したのは、今回が初めてです。あの上の稜線も歩けるのでしょうか、たしかT、H先輩がたが歩いていたような。



振り返って北方面のシゲト山の稜線ですが、それもこれから勝負ですね。今年は行けるかな。



塔の峰、庚申山、オロ山を振り返りながら歩きます。次回、それらの山へはどんなルートどりをしようか、とふと思います。



沢入山の山頂でいっしょだった埼玉のおばさまグループに林道前のジグザグ斜面で追いついて、後は話をしながらゆっくり林道を歩いて車の回収です。今日は山中でのお花見はなし、。それでも、松木沢の荒れた地形と、周囲の大展望は何度見てもいいものですが、遠征してきた仲間にそれを見てもらえてよかったと思います。鬱蒼とした屋久島の太古の森を見てきた登山者の目には、また対照的な強烈な異物と見えたのではないでしょうか。
下山後は、最近自分の中で評価がウナギ登りのかじか荘の温泉に入って、今市で少しだけ乾杯して足尾の山歩きを締めくくりました。  ■■

(林道から、振り返って降りてきた方面を仰ぎ見ます。)



中倉山方面を銅親水公園から見ます。






(最後に、2013年11月3日、大平山から見た沢入山(右)から中倉山の稜線です。)


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古賀志山塊は険しいながらも... | トップ | 眺望全くなしでも、奈良部山... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みー猫さん (ななころび)
2016-04-24 19:48:55
こんばんは。
当日は上空に雲ひとつない感じで、最高展望でした。
大平山の南尾根や南東尾根、社山南尾根を観て、Aさんは最初登ることに対してかなり引いていましたが、後半はやや行ってみたい状態にもなっていたようです。
次の山行の予想を書かれていますが、ドキッって感じです。(笑)
返信する
中倉山 (みー猫)
2016-04-24 19:00:32
こんばんわ。
足尾のお山が絶景で迎えいれてくれてよかったですね。いつの季節に行っても見ごたえある眺望がありますよね♪自分は静かなありのままの自然を目の当たりにすることは、登山というものをやっていてとっても楽しい経験になるし、一般道の登山も幅が広がっていくと思います。お仲間さんのコメントみてもそれでいいんだよぉと思いますネ。次は地蔵滝から1575Pかな?(笑)お疲れ様でした。
返信する
ぶなじろうさん (ななころび)
2016-04-22 04:15:58
こんにちは、いつもありがとうございます。
ここの眺望は本当に素晴らしくて、対岸の稜線に緑が出てきた頃はまた、雰囲気もガラリと変わりますね。
ハイカーの数は確かに増えましたね、でも特異な光景はあの雲竜瀑もそうですが、皆見たいので、あの景色があったら入る人は増えますね。そのことを、自然保護にとって好影響にして欲しいものです。
また、ぶなじろうさんの、日光/足尾方面歩きを期待しております。
返信する
Unknown (ぶなじろう)
2016-04-21 22:19:37
今晩は。
本当に綺麗な所ですね。
それにしても、この山で何組もの人々に会われるとは驚きです。数年前までは考えられなかった事ですよね。T.O氏やH氏の影響力の大きさがしのばれます。
最近、日光や足尾にはトント御無沙汰ですが、こう言った記事を見ると、また行きたくなります。
返信する
A さん (ななころび)
2016-04-21 20:55:17
こんばんは。コメントありがとう。
Aさんの記録アップ記事も豊富過ぎて、読むのが大変です。
中倉の稜線よかったね、おつかれ様。天気も最高で展望も素晴らしかったです。(唐揚げもよかったね。)大平山はある意味、男体山よりでっかい気がします。中禅寺湖からだと、社山は標高500Mの山ですが、足尾からだと1100Mの高山になりますよ。
大平山も社山も半月山も、足尾から登らなくちゃ、ですよ。
それと、皇海山も庚申山経由が必須ですぞ(と、急にハイトスさん風、(笑))。
最後の写真は大平山南尾根からの中倉山、沢入山の稜線。被写体が目の前過ぎて、稜線がでか過ぎて遠近感のよくわからない画像だけど、お気に入りの紅葉写真。
最初の写真は、逆に南方向からの写真。ちょっとわかりづらいけど、中倉/沢入の稜線と、大平山/社山の稜線が写っていて、紅葉樹木の豊富な斜面が写ってます。北からと南側からの画像の対比が面白いです。
私のブログは、皆さん、ななころび”のレベルに合わせてくれて、とてもフレンドリー、率直な感想を書いてくれていますので、レベルが高度なんてことはないです。またいつでも、訪問Kださい。
返信する
先日はありがとうございました(≧▽≦) (A)
2016-04-21 17:17:54
16日は中倉山&沢入山にお連れいただいてありがとうございました~♬
Yお姉さんに「北アルプスのようだよ!」と聞かされていたので、ずっとずっと憧れの地でしたが、期待を裏切らない、いや、それ以上の絶景で感激でした~ヾ(≧▽≦)ノあの稜線の感じは大好物です✨あとはやっぱり太平山のでっかさでしょうかっ♫社山も半月山もですが、中禅寺湖から見ると、中禅寺湖でそこそこ標高があるのであんまり高いように感じていなかったのですが、あんなに1座1座大きなお山だったのですね~♬ううう、最後の太平山からの中倉はカッコイイですね・・・✨太平山、中禅寺湖から簡単に登れるもんだと思ったら、破線だし、山頂までは破線すらないし、南尾根や南東尾根はきつそうだけど・・・これ見ちゃうとやっぱり行ってみたいですね✨いつか、よろしくお願いします(´▽`*)いつものななさんのブログコメのレベルではない低次元なコメントで恐縮です。重ね重ねありがとうございました。
返信する
サクラマスさん (ななころび)
2016-04-19 20:55:00
こんばんは。今回は遮るもののない眺望で大満足でした。
大平山の巨大さと松木渓谷の景色は、友達も何かを感じ取っていたようです。
連休の頃は、足尾の山もお花が咲きそろって綺麗になるでしょうね、私も足尾絡みで計画しようかしら。
返信する
Unknown (サクラマス)
2016-04-19 03:30:56
この山域はいつ尋ねても期待を裏切らない展望が待っててくれるので、飽きさせませんね。大平山もデッカく見え優雅な景色とは裏腹に松木渓谷に落ちる景観は見事です。ダニも気になりますが連休になれば足尾にまた行ってみたいです。
ガイド役お疲れさまでした
返信する

コメントを投稿

山行」カテゴリの最新記事