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Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

ハガレンFA、完結。

2010年07月06日 | アニメ
TVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が終了しました。

放映スタート時は前作アニメと比べてしまったせいもあり、ややもっさりした感じの絵柄や
あっさり目のアクション、さらにマンガを丸写しした演出に否定的な感じを持ちましたが、
回を重ねるごとにスタッフもノってきたらしく、終盤に向けた盛り上がりはお見事でした。

まあその多くは原作のデキのよさによるものなので、徹底して原作にあわせようという
今シリーズの意図も、結果的には正解だったということでしょう。
特に今回のラストについては、「みんなの期待を裏切らない結末」を示したという点で、
正しい少年マンガの終わらせ方のお手本とも言えそうです。

さてハガレンFAの成功によって気になるのが、旧アニメ版に対する評価について。
マンガが完結していない時点での翻案ということで、あの終わり方もやむを得ないかなと
思うところですが、終盤で平行世界という設定に引っぱられすぎたという点は否めません。
(特に映画版では、それに振り回されすぎという感触もありました。)

でもそこを抜きにすれば、原作以上にドラマチックな演出や苛酷な設定といった独自色も
アニメとしてきちんと評価されるべき部分だと思います。
個人的には、アニメならではの面白さを徹底して追求したアレンジ版が「旧ハガレン」、
原作の持ち味を最大限に生かしたのが「ハガレンFA」という印象を持ってます。

さて、TVアニメを見終わった後で、「少年ガンガン」の7月号を読みました。
こちらの最終話では「お父様」を倒すあたりから、アニメの最終回までを一挙に掲載。
アニメ版の展開が原作に忠実だったことがよくわかる一方で、細部の演出に関して言えば
マンガ版にかなりの補足を加えていることにも気づきます。
セリフはほぼ同じだけど、そこに至るシチュエーションやキャラの反応が結構違う。

なお、リン・ヤオのセリフには、マンガからかなりの変更あり。
ハボックのエピソードについては、アニメ版の完全オリジナルと言ってもよいでしょう。
これってアニメ製作のスタッフが「ガンガンを読んだ人にも楽しんでもらいたい」と、
原作に対する最小限のアレンジを試みたものかもしれません。
そして私としては、このアレンジは大正解だったと思いました。

ところで原作とアニメについての違いについて、個人的に気になった点を二つほど。
マンガではエドが帰郷したときに持っていた四角い大型トランクが、アニメ版では
ドクターズバッグへと変更されています。
これに意図があるとすれば、真理の扉を失ったエドが目指す「次の目標」を、
このアイテムで暗示したのではないでしょうか?
化学と人体に通じているエドだけに、医師の道に進んでもおかしくはないはず。

あと、マンガだとマスタングのヒゲはありません。
ただしアニメ版ではヒゲを生やす事によって、あれは大総統になった後の姿だと
独自に表現している可能性もあります。
(マンガでは大将の階級章をつけているが、アニメ版では階級章は見えない。)

おまけ写真として、日本郵便が発行するアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ 第13集の
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」を載せておきます。

発売日が6/14で、こちらも原作&アニメの最終回を狙ったようなタイミングです。

それにしても、なぜパンダに切手一枚分を使ってしまったのだろうか・・・。
そしてイズミ師匠やアームストロング姉弟がいないのが悲しすぎる・・・。

この切手シートですが、7月6日現在でも、まだ各郵便局で販売しているようです。
通販の場合はこちらへ。申し込み期限は平成22年7月14日(水)とのことです。
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