【企画記事】「星から来たあなた」感想 ドラマ編

はいはい～、まいどお世話になっております。
今回も企画記事「星から来たあなた」感想をお送りさせていただきます。
ブログスカウト事務局よりお誘いを受け、掲載企画に参加しています。

そのため、いつもはしつっこくねちっこく書いているあらすじも封印。
もちろん過度なネタバレも無しで進行いたしますので、ご了承ください。
いろいろ情報を知りたい方はこちらへ～。

「星から来たあなた」公式HP

〈あらすじ〉

朝鮮時代の地球に、植物調査のため訪れた宇宙人ト・ミンジュンは、
ある少女を救ったことがきっかけで、帰還船においていかれてしまう。
そして400年の月日が流れた……。
ふるさとへの帰還まで、あと３か月。
身辺整理をして心穏やかに過ごすつもりだった彼の隣に、
国民的女優チョン・ソンイが引っ越してきた。
彼をストーカーと思い込むわ、酒を飲んで部屋に侵入してくるわ、
ハチャメチャな彼女のペースに徐々に巻き込まれていくト・ミンジュン。

次第に惹かれてゆくミンジュンだったが、自分は３か月後にはいなくなる運命なのだ……。


キャー！楽しい～！


もうほんとにほんとに大好きです、このドラマ。
ツンツンなト・ミンジュンがだんだんデレてくるさまがいとおかし。
高飛車女優のチョン・ソンイが、惚れた男にだけ見せる、
笑顔、泣き顔、甘え顔、憂い顔の美しさよ。

ラブとコメディと優しさと切なさと心強さとが一体となってですねー、
何度も繰り返し観たい作品です～。

あ！忘れてた！
実はちょっとだけサイコ成分が含まれております。
こういうサイコ成分の注入は、「乱暴なロマンス」のときに経験しました。
あれはけっこう最初から最後まで誰が悪いのかわからなかったのですが、
「星から来た～」は、最初からわかっています。

問題は、登場人物たちが最後の方まで気づかない、ってことですかね。
まぁでも観ている方はちゃんとわかっているので、
ある意味安心してラブストーリーに集中できるんですね。
あんまりサイコが勝ちすぎてもつまらないですから。

一昔前の恋愛ものと違って、視聴者に十分楽しんでもらうためには、
ラブパートオンリーでは、ボリュームが足りない。
愛してる、愛してない、愛してる、愛してない、ってだけのやりとりって、
単調になりがちでつまらないじゃないですか。
そこで、シチュエーションの工夫が必要になるわけです。
で、今回のスパイスが「宇宙人」設定。

そして、ラブパートを裏で支えるすじとして、
サイコミステリと輪廻転生がねじりん棒みたいになって立てられていました。
正確には、輪廻転生ではなかったんですが、それを想像させる過去のエピソードが
たくさん出てきます。

サイコ部分は、ト・ミンジュンの影のナイト役を強調するスパイスに。
過去エピ部分は、彼の400年間の重みを強調するスパイスになっていたと思います。

このドラマ、本放送時には視聴率もたいへんよく、人気のおかげで１話伸びたんだそうです。
引き伸ばしは得てして微妙な具合になるものですが、
これはぜんぜん違和感もないし、ふたりのいちゃこらが余分に観られたし、で、
たいへん上手い延長だったのではないでしょうか？

確かに途中、ここまで長く撮るか？と感じるシーンもあったし、
１話まるまる復習にあてる気か！みたいな回もありましたが、
特に不満はありません～。

なにより!毎回ドラマ本編終了後についてくる「エピローグ」が秀逸。
語られなかった場面、伝えられなかった本音、
本編をより深く味わうための大事な時間でした。
ここまでひっくるめて、もちろんひとつの作品であり、ドラマであります。
オマケじゃないのよ。

ト・ミンジュンがインタビューを受けている、というていで撮られた映像が
ちょいちょい差し込まれたり、エピローグに登場します。
こういう演出、すごくいいなぁ。


ああそしてですね、恋愛ドラマには欠かせないキスシーン。
全編通して１回だけ、というドラマもあるし、何回か出てくるドラマもある。
このドラマはね、けっこうたくさん出てきます。

そして、そのどれもが素晴らしい！という稀有なドラマです！


このシーンなんて、もう見た瞬間に心臓がきゅってなりますから……。

中にはちょっと残念なキスシーンもあるじゃないですか。
でも、これに関しては、そういうがっかり感は一切ないのです！
すげーよ、実際。

シチュエーションも良し、ドラマのエピソードとして挿入された際のバランスも良し、
アングルも良し、そしてなんといっても、
主役のふたりを美しく撮ってくれているのが最高です。
ふたりも、きれいに見えるキスを心がけてくれてると思うんだわ～。
特に、ト・ミンジュンの顎から喉にかけてのラインがいつも美しいの……。

キャラ設定もあって、彼すっごく姿勢がいいのね。
そこがいつも凛々しく美しく見える理由かも。

軽くくちびるが触れる程度の序盤のキスから、
クライマックスの深いキスまで、
ふたりの関係が深まるにつれてその様子もかわっていくのが観ていて嬉しい。

これは核心とは言えないと思うのでちょっとネタバレすると、
宇宙人と地球人の体液の交換はタブーとされているのね。
無理してキスなんてすると、いったいどうなっちゃうのか……。
そこは観てのお楽しみなんですが、ほんとにおかしくてしょうがない。

この設定のおかげでラブとコメディが無理せず両立していて、
なんだかいつも泣き笑い、って感じでした。

期限付きの恋、好きになってはいけない相手、という葛藤を乗り越え、
常に死の不安がつきまとう不安定な状況の中、
ふたりが迷い、悩みながらたどり着いたラストがまた素敵。

切ないけど、どこかすがすがしくて、
こんな恋愛わたしもしてみたい！という視聴者の叫びが聞こえてくるようです。
さびしがり屋で甘えん坊のチョン・ソンイも、強くなるのよねぇ。

ほんとにいつまでも余韻に浸っていたい良作です。

ブログスカウトさんからいただいたサンプルDVDは画質が悪くて残念なので、
もっときれいな画質で再視聴したい……。
それくらいハマッたドラマでした～。

ということは、もちろんまだまだ書き足りないわけで……。
あんまり長くなっちゃうとアレなので、次回へ続きます!



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