【無韓系】「ブレイキング・バッド」シーズン１視聴終了

観だしたら一気ですねー。
オソロシス。
さすがアメドラ。
ちまたの高評価がうなずける面白さ。
まだ観ていない方にはぜひぜひお薦めの作品でがす。

せっかくですので、思いつくままに感想を少し。
もちろん多少ネタバレしていますので、よろしく。

第１話の、もしかしてこれってコメディードラマ？みたいな感想はぶっ飛びました。
そんな甘いもんやおまへんで。
あ、もちろん所々に笑える、というか、
ブラックすぎて笑うしかない！みたいなシーンはたくさんありますよ。
しかし、それはドラマのエッセンス。
人間が追い込まれて堕ちてゆく過程というのはすさまじいものだな～と、
平和なカウチに持たれてフツーの生活のありがたみを実感しております。

人間がジャムになる～あたりのグロさ加減は思わずオエェェェェッって感じ。
まさにつかみはオッケー！ですね。
この後は、そんなにグロい描写はないので。
シリーズすべり出しのインパクトを狙うと同時に、
ふたりの引っ込みのつかなさ加減をよく表していると思います。

ホワイト先生が、殺すべきか生かすべきか迷う相手のバックグラウンドを知ろうとする。
「聞いてしまったら殺しにくくなるぞ」という相手の言い分はもっとも。
それでも、知った上で判断したい、という先生の真面目さがこわい。
そしていとおしい。

もしかしたら、ツメの甘いピンクマン君より
この悪党と直接組んだほうがいいんじゃないかと思いましたが、
やはり外道は外道でした。
悪の世界で生きていく人は、自分以外の誰も信用なんかしちゃいけませんね。
そうしないと生き延びられません。

ピンクマン君がお家に逃げ帰って、
ディナーのテーブルセッティングをするシーンで泣けた。
ドロップアウトはしたけれど、育ちの良さが出たというか、
やっぱりお父さんとお母さんに愛されたい良い子のピンクマン君。
弟のマリファナ所持をかぶってやる優しいお兄ちゃんらしさが胸を打ちます。

そんなら　はよう改心せんね！

しかし、一線を越えてしまった哀しさ。
人をあやめてしまっては、もう帰る道はありません。
倫理的に。

社会的にはまだ、道は残ってるけどね。
自首するって手もあるから。
罪を償う道を用意してくれている文明社会は、
なんと慈悲の心があふれた社会なのでしょうか。
「わたしは人を殺しました」といって自首して、服役すれば、
また心の平安を取り戻して生きていける……かもしんない。
死刑になるかもしんないけど。
どうせ死んじゃうと思ってるホワイト先生には関係無いっすけどね。

そう考えるとホワイト先生は罪作りです。
ピンクマン君はある意味巻き込まれたわけで。
どうなるんだ、この一蓮托生コンビは。

先生に治療を望む家族の愛は、残酷。
わたしは義妹のマリーさんの意見に賛成～。
彼は家族のために、過酷な治療に耐えることを決意するのですが、
いったいどこまでがんばれるものでしょうか？
とにかく、必要なお金を稼ぎきるまではなんとか生き延びようってところでしょうか。

マリーさんの盗癖はどうしようもないですが。
態度の悪い店員にキレて、ハイヒールを履いて帰っちゃうシーンが
伏線になっていたわけですね。
どうすりゃいいんでしょうか、この人の扱いは。

人間の成分について語り合ってた彼女が、
かつての研究パートナーの奥さんですか？
彼女をめぐって恋のさや当てがあったのかしら？
今や大金持ちの友人と、貧乏教師のホワイト先生の格差。
友人がインスタントラーメンの贈り物に感動してくれる人で良かった。

しかしアメリカの人ってほんとに
大人になってもあんな誕生パーティーすんの？
ベイビーシャワーといい、クリスマスといい、贈り物しあうの好きですね。
そこは日本人には馴染みのない習慣だなぁ。

もうね、極悪仲買人のトゥコがサイコー！
メスを決めたあとの、キタキターッ！みたいな演技がサイコー！
壊れかけているけれど常識人のホワイト先生やピンクマン君と違い、
壊れきってる姿が常態なわけですから、イキッぷりがハンパないですね。
ドキドキ。

シーズン１とかシーズン２とかわける必要が？
って感じでドラマはぐいぐい進んでいきますので、目が離せません。
これはシーズン２も楽しみでがす。

ただこういうドラマって、一気見すると毒気に当てられちゃうんで、
ちょっと休憩を入れたいところです。

ジュニア役の彼は、実際に脳性麻痺の青年RJミッテくん。
目元が麗しい美青年ですね。
こういう俳優さんが出てきて、ドラマでも活躍することって
アメリカでもそんなにないことなのかもしれませんが、
アメドラ業界の懐の深さを感じてすごいなーと思いました。

精製現場に残して来ちゃったガスマスクのせいで、
捜査の手が学校に伸びてきてしまいましたが、大丈夫でしょうか？
ハラハラしますね。
キョーレツな刺激が続くドラマで、
観ているとまさにドラッグをキメているような痺れ感が味わえます。
いや、リアルでキメたことないけど。

ちょっと他のドラマがヌルく感じるレベル。
視聴中だった他ドラマがどーでもよくなっちゃって……。
みなさんは、視聴タイミングに気をつけてくださいね。