いまさら韓ドラ!

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【企画記事】「黄金の帝国」感想 後半戦

2014年12月01日 | 黄金の帝国
観ましたよ!最後まで~!

今回「企画記事」と題しましてお送りする「黄金の帝国」感想 後半戦です。
ブログスカウト事務局さんの掲載企画に参加していますので、
いつものしつこいネタばれは封印しております。

みなさんの興味をそがない程度に何かをにおわせながらの感想になるかと思いますので、
そのへんご了承くださいませ。
では後半戦レッツゴー!

「黄金の帝国」※クリックで公式HPへ 別ウインドウで開きます。第1話無料


〈あらすじ〉

テジュはとうとう大きな罪を犯してしまった。
しかし、ソン・ユリを身代わりにしたテジュは、ソユンと結婚。
とうとうソンジングループの一員となり、
大きな台風の目の中で、すべてを手に入れるために動き出すのだった。

生まれながらの金持ちと、ここまで這い上がってきた貧乏人。
罪を犯したものと、無垢なもの。
家族と言えどもけして気を抜けない、
金と権力を求める地獄の亡者たちの中で、最後に笑うのは誰か?
裏切りと策謀のゲームが、ついに決着する!



ぐわー!

いきなり無意味に叫んじゃってシルレハムニダ。
いやでもとんでもないですよ、後半戦すごかったですよ。
全24話でしたんで、12話までが前半戦と思って観てましたけど、
そんな甘いもんやおまへんで。

後半13話から最終話までは、怒涛の面白さ。
前半戦の裏切りゲームとは様相が異なり、
なんかこう、それぞれの人間性の奥深くまでえぐりつつの死闘って感じでした。

「そこはかとないラブロマンス」と前半戦に書いちゃいましたが、なんのなんの。
ものすごい純愛と、その愛ゆえのものすごい裏切り行為がテジュを打ちのめします。
いやー、愛と憎しみは表裏一体ってほんとのことなんだなー。(ドラマだけど)

そしてねぇ、愛のない結婚。
財閥の子どもたちにとって、結婚とはあくまで新手の約束手形なわけよ。


こんなに美しい花嫁なのに……。もったいなや……。

どっちかってーと、そこはかとない夫婦愛みたいなのはなくはないです。
でもこのふたり、自分が一番大事だし、
めっちゃくちゃメンタル強いので、誰かに頼ったりすがったりしないし、
そもそも隙がないのでラブは生まれ……るのかどうかは観て確かめてよ!

もう、後半戦のわたしの安らぎはソユンの弟ソンジェだけ。
彼が出てくるシーンではことごとく涙出る。
優しいお顔の好青年なのに、絶対脱いだらすごそうな肩筋とかヤメてっ!
ソユンにとってのソンジェ、
テジュにとってのユン・ソリが、彼らの救いになるのか?
最後までハラハラさせられてしんどいわよ……。
でもここは鍵だからさ。

視聴者が「だっ騙されたっ!」って歯噛みする展開もあるのよ。
ここはほんとにお楽しみに。

後半を一気見してると気づくんだけど、
このドラマって基本、

朝食・お茶・お茶・コーヒー・お茶

みたいな感じじゃない?
場面もチェ家か会社しかないしさー。

そんなんでここまで見せるって、脚本の力、役者の力、監督の力、
さまざまあいまってすごいことだと思うのよ。
これは視聴率が多少低くっても、数字とは関係なくすごいと本気で思うわ。
ま、わたしが普段こういう系統のドラマをまったく観ないので他と比べようもないんだけどね。

正直、
才能もなく、実力もなく、努力もしていないくせに欲深な人々を見ていると、
心底イヤな気分になる瞬間もありました。
でもね、彼らの中にある弱さ、人間の欲、
わたしだってけしてそういうものと無縁に生きてるわけじゃない。
軽蔑しながらも、どこか哀しいのよ。
そこらへんがね、表面的な悪役ではなく、人間を描いてるんだな、としみじみしましたね。
そのおかげで最後まで面白く観られたな、と思います。

そりゃ登場人物たちもそうだろうけど、
観ているこっちも、ええっ?まさかっ!って話が多くて、ほんとに気が抜けなかった。
一時は誰のことも信じられなくてね……。
あやうく心のオアシス ソンジェまでディスるとこだったぜ。
会社のこととか経済のこととかわかってた方が面白いかもしれないけど、
ぜんぜんよくわからん、でも大丈夫でした。
誰がなんのためにやってることなのかを整理しとけばオッケーです。


人相悪くなってるテジュ。

ドラマの最初のころはでっかいトランシーバーみたいだった携帯も、
後半ではいつの間にかスマートフォンに変わっていました。
女性陣の髪も赤っぽく染められたりして、時代を感じましたね~。
ファッションについては疎いのでよくわかりませんでした。残念。
でもキャリアセレブのお洋服はいつの時代もそんなに流行にとらわれてない気がする。

ああ、また中途半端な感想になってしまいましたね……。
ネタバレしないで書くって難しいんだなー。
では後半戦の見どころをいくつかあげておきましょう。
いやー、中盤戦でひとつ記事を書いておくべきだったなぁ。

・誰かひとりが悪いんじゃない
 良かれと思ってやったことが裏目に出たり、誰かにあおられてひどいことしちゃったり、
 タイミングが悪すぎてああ~ってことがたくさんあるのですが、
 誰かひとりが悪いんじゃない。何人もの人々の思惑が重なりまくってこんな結果になっちゃうの。
 複雑~。

・あなたの切り札はわたしの切り札でもある
 真実はいつもひとつ!
 だけど使う人と使いようによって、局面はガラッとかわる。

・一線を越えるのか?!
 いや、ドキドキしたわ、ほんまに。
 いろんな場所でいろんな人が、超えたらダメな一線を越えて行った気がするわ。
 踏みとどまった人もいるけど。

・羊羹だったんかい!
 ずっとチョコバーだと思ってたよ。

ずっとソユン贔屓で観ていたけど、時には虐げられるテジュに同情したりね、
ヨンジュ兄さんを見直したりね、いろいろありました。
ほんとに濃いドラマだった……。

疑問はちょっとはあるよ。
大企業ってそんなに不正しないとやってけないわけ?
とか、
ぽんぽん刑務所に入ってるけど、大丈夫なの?
とか。
でもホリエモンだって実刑判決受けていたものねぇ。

そもそもは、起業した兄弟間の争いが飛び火して、
壮大な権力争いになったって話。
大企業だったので、そのお家騒動が国家財政にもかかわる重大事だったわけだけど、
これから少子化が進むにつれ、ファミリー財閥なんか存在しなくなっちゃうんじゃないの?
家族だから金くれ、家族だから土地くれ、家族だから会社くれって、
家族なのに、慰めも安らぎも与えてやらなかったくせに!
そんなら親切な他人の方がよっぽどいいわ!
と、そんなことを考えながらの視聴でした。

「黄金の帝国」に生まれ落ちたソユンは、幸せだったのか?
「黄金の帝国」に呑みこまれたテジュは、黄金を手にしたのか?
終わってみれば一番似た者同士だったこのふたり。
出会いさえ間違っていなければ、
ライバルでもあり、友人でもあり、恋人にもなれたかもしれないのに……。

後半戦は未亡人ハン・ジョンヒ役キム・ミスクさんの演技がものすごいんで、括目してみよ!
衝撃のラストもね……。

Copyright(C)SBS

 


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