いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

【企画記事】「黄金の帝国」感想 前半戦

2014年11月27日 | 黄金の帝国
ヨロブン、アンニョンハセヨ~!
本日は「黄金の帝国」視聴感想をお送りしたいと思いまっす。

実は今回、【企画記事】と題してアップしております。
というのも、ブログスカウト事務局より、
ドラマをモニターして感想を書きませんか?というお誘いを受けたから。
発売前のDVDサンプルを観られるので、あらお得!とばかりに参加いたしました。

そんなわけで、いつもの1話ずつしつこく感想を書くスタイルとは違っております。
ネタバレもなるべく控えたものになっていますので、どうぞよろしく。
とはいえ、内容に関してはもちろん制限なし、手加減なしで言わせていただきますので!
ではでは!

「黄金の帝国」※クリックで公式HPへ 別ウインドウで開きます。第1話無料

ふっふっふっふ、12話まで観ましたよ!
とにかく最後まで観てから感想書こうと思っていたんですが、
もうね、黙っていられません。
わたしはここで声を大にして言いたいね。

ああ!庶民でよかった!

よかった……本当によかった……。
お父さんに財産なんかなくて本当によかったです!
ありがとう、天国のパパ。

ばあちゃんの残したちょっとした不動産やらなんやらで、
親戚たちの間にほんのりと流れたかすかな不和を嗅ぎ取った経験があります。
みんな賢くて理性があり、穏やかな人たちだったのでよかったのですが、
空気読まない欲張りさんがひとりでもいると大変なんですよね。

ところがこのドラマにはね、そんな欲張りさんが何人も!
骨肉の争いですよ!
んが、しかし、そんなよくあるスケールじゃ終わらないのね。
そこへ庶民からのし上がってきた青年実業家や従兄弟の兄さんや
復讐心でここまでやってきた人やらがぐいぐい絡んできて大変なんですよ!


〈あらすじ〉

法曹家を目指す青年チャン・テジョは、将来有望な好青年だった。
しかし、再開発のために立ち退きを迫られた父が強制排除され、事故で亡くなってしまう。
手術費用をねん出するため、違法行為に手を染めたテジョは、絶望のまま収監。
その後、千載一遇のチャンスを体をはってつかみ、大金を手に入れたテジョだったが……。

巨大財閥ソンジングループと、チャン・テジョ。
すべてをかけた裏切りのゲームが、今始まる。



ババーン!
みたいな。

まぁ詳しくは公式HP読んでみてね。「黄金の帝国」HP

「裏切りエンタテイメント」という謳い文句がHP上にも踊っていますが、まさにそれ。
昨日の友は今日の敵、
敵の敵は味方、とブツブツつぶやきながら見入っちゃいました。
あまりの展開にため息しか出ません。はぁ~。


ソユンとミンジェは従兄弟同士。でもライバル。親世代の確執が子の代まで……と嘆くか、カエルの子は蛙と納得するか。ミンジェ、ぼけぼけですやん

証券会社のマネーゲームとは違って、
会社経営の中の話なんで、土地の買収だとか株式だとか、系列会社の売買とか、
いっろんな戦略があるわけですよ。
あほなわたしはとにかくフローチャート作りましたけどね。

今、このおっさんがやってる戦略は、そもそも何のためなのか。
そういうところをしっかり押さえていないと、
何がなんだかよくわかんないまま話が進んでいってしまいますぜ。
細かい方法論なんかはそんなに理解しなくてもいいけどね。
この人がこの人と接触したのは、アレの便宜をはかってもらうためで、
便宜をはかってもらいたいのは、最終的にアレしたいからで……って
とこぐらいは、整理しながら観ると面白いと思います。

公式の人物相関図はねぇ、助かるけど、最初は見ない方がいいと思う。
わたしついつい見ちゃって、ああ、知らない方がよかったな、というところがひとつありました。
そこもうまく核心は外してますけどね。

最初4~5話くらいまでは、あれよあれよという間に話が進むし、
正直誰に感情移入したらいいのかなーと思いながら観ていたんですが、
ある段階を経てから、ぐっと面白くなります。

なんていうか……魔に魅入られた人間たちを水槽の中にいれて様子見てる感じですかね。
あ、庶民じゃなくて神様の視点になっちゃった。

うまくできてるのは、そういう別世界の中にも、
ふつーの人間が共感できる情みたいなものがさりげなく入れられているところかな。
何億もの大金をぴゃっと動かす感覚は理解できなくても、
父親を愛する気持ちはよくわかる、みたいな。
そういう人間臭いところで、登場人物に少しづつ共感し、ドラマに入り込んでいく感じです。

テジュの目的がね、「復讐」じゃなくなる瞬間があると思うんだよね。
個人とか、企業とか、そんなちっぽけなものへの「復讐」じゃなくて、
もっと大きな、こう、なんていうかねぇ……。
そうなってからがね、ぐっと深く面白いんですよ。

ハマるまでちょっと時間がかかるかも。

ドラマの中には、庶民と富裕層という対立軸があるんだけど、
ここに世代間の対立軸も加わり、多重構造が面白いです。
苦労人とぼっちゃまじょうちゃまっていう軸もあるね。
あと、主従という軸もあるし。

富裕層はしょせん庶民の気持ちなどわからんでしょ、と思いきや、
意外に貧しいものの気持ちが理解できたりする。
その財閥の基盤を作った一代目は、貧乏から出発して財を築きあげていますからね。
逆に生まれた時から金持ち一族として生きてきた2代目連中のほうがムカつくわ~。
なんでそんな欲張りなの?
そんなに自分に自信あんの?

創業者たちの苦労話なんかは、聞いてるとやっぱりしんみりします。
日本の高度成長期を支えた先人の話をきいている気分です。
おそらく、韓国経済の歴史をよく知っていると、もっと楽しめるんでしょうね。
放送当時は視聴率競争でふるわなかったようですが、
歯ごたえのあるドラマなので仕方なかったのかも。

1話冒頭なかなかショッキングなシーンから物語は始まります。
それこそ「扇情的で、視聴者に大きな衝撃を与えようとしすぎて失敗している」という
批判記事も読みましたが、
「いったいいつ、あの状況になるの?」と、視聴意欲を掻き立てたのは事実。
何がどうなったらあんなことになってしまうのか……と
ハラハラしながら前半戦を楽しめました。

ゆるゆる恋愛ドラマ好きにはハードな題材のドラマですが、
いわゆる愛欲ドロドロじゃないんでよかった。
裏切りの背後には、純粋な権力欲とか、金銭欲とか、支配欲とかしかありません。
純粋な欲ってなんやねん、と思うが……。
自分ではどうにもならない相手の気持ちを得ようとする欲よりも、
頭脳と心理戦でなんとかなる金や権力を得ようとする欲の方がピュアな気がするの、わたし。

ラブ方面もそこはかとない感じで、かすかにあるだけなので安心です。
敵対・協力関係がどんどん変化していくドラマなので、
愛憎関係の裏切り行為が加わったら正直ついていけないと思います。

あ~、なんかつかみどころのない感想ばっか書いてしまいましたね……。

ではちょっと整理して、前半戦の見どころを自分なりにピックアップしてみます。

・死ぬ死ぬ詐欺

うん、これは……観たらわかってもらえると思うわ。ええかげんにしいや、おじいちゃん。

・男は、腹をくくってからが面白い

なんだかわからないけど巻き込まれちゃってチョー大変!てへっ!とか言ってる間はヌルイ。
覚悟を決めて攻めに攻めていく主人公チャン・テジョがやっぱりカッコいいの。
常に挑戦者であり、無冠であるが、王である、といった心意気がイイ!

・銭のためなら女房も泣かす

いや、銭のためっつーか、それだけじゃなくていろいろあるんですけども、
鬼!あんたは鬼や!なんでや!そうまでして、そうまでして欲しいもんってなんなんやー!(号泣)
ふぉぉぉぉうって、溜めていた息を吐き出したくなる瞬間があります。
女房に限らず、「あんた、なんでなん?」と聞きたいシチュエーションが山ほど。

・デキる男たちの友情

無能な味方より、優能な敵の方が好きっ。
お前のすべてを奪ってやる!とか言いながら、相手の誠意に感謝したりするの。
男って複雑よね。でもジーンときた。


テジュとミンジェ。このふたりは本当にデキる男たちです。テジュが、自由度・ビジュアル面でやや有利。
またミンジェ兄さんぼけぼけになってはるわ……。


・年寄りのいうことにも一理ある

ロートルはひっこんどけ!なんて言わないで。
お前も若い頃はギラギラしてただろ!なんて罵らないであげて。
なんかしみじみわかるセリフがあります。
あ!わたしももう若くはないってこと?!  ※ロートル……年寄り・老人という意の中国語からきた言葉

・パク専務のメガネ

つるが太すぎると思うんですよ……。意外とおしゃれで、わたしアレにしたい。

ま、以上6点、前半の見どころ、ということで参考にしてください。
12話まで観ても、冒頭のシーンまでにはまだたどり着かないんですよ。
もう最後どうなるのか絶対知りたいので、このまま一気に視聴します~。
後半戦の感想・まとめはまた記事にしてアップしますので、
よろしかったら読んでやってください。

アレもコレもネタバレしつつお話したいんですが、
そのうち機会があると思います。
リアル視聴していた方はもうすべてわかってますもんね。
あっ、でもコメント欄で結末バラすのはNGでお願いします~。

ではしつこく最後に登場する役者さんのお話など。

主演のコ・スさんは初見です。(チャン・テジョ役)
なんてゆーか、時の人、錦織くん系統のお顔立ち。
思わずタイムリーだな……とつぶやいてしまいました。
嫌味のないハンサムでね、わたし好きですよ。
すごい意志の強さを感じさせる反面、男の色気は少な目。
やっぱさわやかスポーツマンフェイスなんですかねぇ……。
今回のっけたのはこわい顔の写真ばかりですが、妹に見せるやさしい笑顔とか、
ふと見せる子供っぽいきょとんとした顔とか、いい感じでした。
怒鳴る時の声の演技が印象的。よかったです~。

そしてもうひとりの主役、イ・ヨウォンさん。(チェ・ソユン役)
ト、トンマナ~!
思わず叫んでしまう善徳女王ファン。
現代でも女帝への道を歩んでいらっしゃるのね……と感無量です。
特に、会社存続の戦略を練っている時の様子が、
まさにあの賢いトンマナそのものです~。
落ち着いた物腰が、さすがママさん女優さんだなーって感じ。

そしてミンギュを演じるソン・ヒョンジュ氏。
この人見たことあるある!と思って観てましたけど、
よくよく調べたらぜんっぜん別人やった。ミアネヨ。
いっぱいドラマ出てるのに、わたしゃ1本も観たことない。お初でした。
ほぼ笑わないこのおっさんがなぜか美女にモテる。
女性には誠実そうなんで、そのせいですかね。

ソユンもミンジェも笑わないのよねぇ~。

やくざもんとして登場する脇役でリュ・スンス。
この方、映画「グッド・バッド・ウィアード」でわたし好きだった人。
ニヤッとする場面あり、ちょっとした見せ場あり、でした。

もちろん大物俳優も目白押しなんですが、
役者として興味あるのはこのあたりの方々でした。
そのうち、登場人物についての感想をひとくさり書きたいと思っています。
みんなひとくせもふたくせもあって面白いのよ。

テジュの妹役のユン・スンアちゃんが超かわいくて、
「パンダさんとハリネズミ」観よう、と心に誓いました。

では、後半戦に突入して観てきたいと思います!
アンニョンイガセヨ~。

Copyright(C)SBS

 


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