いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

アラン使道伝★19

2014年11月29日 | アラン使道伝
〈あらすじ〉

アランは、ウノの母親を助けるために自分を犠牲にしようとする。
「わたしの体をあげれば、使道のお母さんが助かるのね?」
「皮肉なものよ。わたしがあれほどバカにしていた愛が、役に立つとは」
ムリョンはアランの体を得ようと手を伸ばした。
ところが、そこへジュワルが飛び込んでくる。
「その女を信じるな!体を渡しても、母親は助からぬ!」
ジュワルはムリョンの力によって吹き飛ばされた。
「どちらを信じる?これを逃せば、使道の母は助からぬぞ」
あらためて体を差し出そうとするアラン。
またそこへ割って入ってきたのは、ムヨンだった。
ムリョンを刺し殺そうとするムヨン。
「アラン!」
そのムヨンを殴り倒し、アランを抱いて逃げるウノ。

ムヨンはムリョンの胸を刺すが、やはり刀は通らない。
今度は起き上がったジュワルが、ムリョンに刃を向けた。
「あなたを殺して私も死ぬ!」
ムリョンは急に苦しみだした。
「……若旦那……」

アランを助け出したウノは、彼女を抱きしめる。
「なぜこんなことを!それは違うと言っただろう!」
「わたしが使道のためにできることはこれしかなかったの……。
どうせわたしは、いなくなってしまうんだし……」
「お前を犠牲にして母上を取り戻したとてなんになる。
母上を助けて、お前も天上に送ってやる!
アラン、俺だけを信じろ」
ふたりは泣きながら、固く抱き合った。
「わたしも行きたくないわ。使道と別れたくない。
使道を残していくのは嫌よ……」

任務に失敗したムヨンは、上帝に深く頭を下げた。
「お前はムリョンを救うために刃を向けたのだろう。
ムリョンを刺せなかったお前の心。お前が捨てきれない人間の情だ」
人間の心というものは、複雑なものだ。

倒れたムリョンを連れて帰ったジュワルは、自分の愚かさを自覚した。
イ・ソリムの愛を知らず、手にかけておきながら、
アランを愛し、心をくれと頼んだ自分。
「愚か者……愚か者め……」

アランが夜中に目を覚ますと、自分を守るように、ウノが隣で寝ている。
そっと彼の手を握り、目をつぶる。
ウノもまた目を開け、アランの寝顔を見守った。
大切に、手を握り返す。
満月を見上げて思う。どうすれば、彼女を救えるのか……。

「お前とわたしの目的は同じだ」
ムヨンがウノに語りかける。
「違うな。アランを利用しようとするのはよせ。
……仮にお前の言うとおりにすれば、母上は助かるのか?」
「いや、助からぬ」
「?!」
ムヨンは煙のように消えてしまった。
ウノは動揺する。
「ムヨン、ムヨン!」

アランに残された時間は少ない。
イ・ソリムの墓の前で、アランは語りかけた。
「ねえ、深窓のお嬢様、ありがとね。
あんたが愛する人のために命を投げうったと知って、そんな勇気がどこから出たかわかったわ。
人間として生きた時間は苦しかったけど、
あんたがそれだけの価値がある娘でよかった。真実を知って後悔はしてない。
大好きよ、イ・ソリム」

ジュワルは、イ・ソリムの墓の前のアランに向き合った。
自分の愚かさを後悔し、アランに懺悔する。
彼もまた、イ・ソリムの死の真相を知った。
自分を愛してくれた人の心を踏みにじったくせに、
恥知らずにもアランを見たとき心ときめいた。
「わたしを、絶対に許さないでくれ……」
泣き崩れるジュワルをいたわりを込めて見つめるアラン。

ムリョンの力は衰え、一時的に抑え込まれている。
ジュワルのもとで臥せっているのは、ウノの母親である。
母は、ジュワルに頼んだ。
息子に伝えてほしい。
愚かな復讐にとらわれて、こんな事態を招いたことを後悔している。
試練を受け入れて、としてウノと暮らしていれば幸せだったのに。
「お前を忘れたことなど一度もない。
苦しいときに抱きしめてやれず、母として温かく接してやることもできず、すまなかった……」

ジュワルは、ウノのもとへ向かった。
母親と会わせてやらねば。
ウノはにわかに信用できないものの、ジュワルの真剣な目を見て拒みきれなかった。
疑いつつも、母に会いにゆく。
「信じていないのね、どうすれば信じてくれるの?
わたしのせいね、笑顔のかわいかったお前がそんな顔をして……」
「やはりお前は母ではない。母上は、わたしの笑顔を眺めたことなど一度もなかった」
ウノが立ち去ろうとすると、母はかんざしのことを口にした。
あのかんざしのことを知っているのは、本物の母親だけだ……。
ウノは思わず母の手を握った。
「お前には堂々と生きてほしかったの。父親に預けるしかなかったのよ」
「だの両班だの、関係ない。母上と一緒に暮らしたかっただけなんだ……」
母と息子は涙を流して、積年の心のうちをぶつけあった。
「時がきたら、迷わずわたしを刺すのよ。
こんな姿から、わたしのことを救ってちょうだい……」
「母上、わたしが必ず助けてあげますから……」

ウノは、ジュワルに礼を言った。
「諦めるな。お前はわたしがほしいものをみな持っている」

ウノは泣いて、とうとう天帝にすがった。
「母上を助ける方法は本当にないのか……。
お師匠様、どうか助けてくださいませんか……」
目をあけると、子どもたちとアランがいる。
「お母さんは役所へいったわ。迎えに行ってあげて。桃を買ってきてね」
しあわせな家庭の食卓。
にわかには信じられない。これはきっと、夢なんだ。
役所へ行くと、トルセが使道の姿で近づいてきた。
パンウリと一緒に、母がにっこり笑っている。
役人たちが、母の誕生日にと、贈り物を用意してくれている。
「母上……母上……」
思わずほがらかな母を抱きしめた。
「ウノ、お師匠様の言葉を忘れないで」
気が付くと、母の姿は天帝の姿にとってかわっていた。
「玉皇上帝、本当に母を助ける方法はないのですか?」
「以前お前に与えたものと伝えた言葉を思い出せ。
それで母を生かすことはできぬとも、魂を救うことはできる」
夢から覚めたウノは、上帝の言葉を噛みしめていた。

苦しんでいる母上の魂を救うことが、自分にできる最善のことだ。
そう悟ったウノは、師匠からもらったかんざしで母を救うと決意した。
ムヨンとともに、ムリョンとの対決に挑むつもりだ。

チェ大監は、罪人として運ばれることになった。
「人は昨日の行いによって生かされる。
非道な行いをしてきたそなたが、どんな今日を生きることができようか。
これから下される裁きは、無情にも親兄弟を殺された母の断罪となろう」
大監はコドルとともに村の中をひかれていく。
相変わらずコドルへ悪態をつく大監。
村人たちは、これまでの恨みを募らせ、護送車に襲い掛かる。
混乱の中、コドルが役人の刀を奪い、大監を切り殺した。
栄華をほこり、人々を苦しめてきたチェ大監は、
部下の手によってみじめな最後を遂げたのであった。

ウノはかんざしを手に、対決へと向かう。
「大丈夫?」とアランはきいた。
「俺を誰だと思ってる。大丈夫そうに見えるだろう?」
「無事に帰ってきてね」
「傷ひとつなく帰ってくるさ」
「必ずよ、必ず」
ウノはそっとアランを抱きしめた。
優しく微笑んで、部屋を出てゆく。

大監宅には、再び母の体を支配したムリョンがいた。
襲い掛かり、一度は跳ね返されたウノだが、
隙をついてかんざしを向ける。
「お前の母親を刺すつもりか!」
「母上、必ず救うから……」
ムリョンの中にいる母が、そっとうなづいた。
ウノは、母の胸をかんざしで貫いた。
その瞬間、ムリョンがたまらず母の体を抜け出す。
必死の形相でアランに向かってくるムリョン。
「いやぁぁぁぁぁっ!」
アランの悲鳴が響いた。

(つづく)


正直ね、今でしょ?

殺るなら今しかないでしょ!!

と、弱り切っているオモニをみて思いました。

どうせ助からないんだしさー。
ウノにやれないんだったら、
お母さんが率先して毒を飲むとかさー。
本体が死んだら、ムリョンだって体から出ざるを得ないんでないの?
そこをムヨンが刺しちゃえばいいんじゃないの?

なんでこのままだと、オモニの魂は救われないの?
ちゃんと後悔してるんだし、いいだろ!

わたし、人でなしだと罵られてもイイですよ!
オモニが、使道の手を取って泣いて、それでもうお互いいいじゃないですか!
あそこで死んじゃっても問題なくないですか?

だって最終的にはあの、先の丸いかんざしでお母さんを刺さなきゃいけないんですよ?
ギャー!こわい!
どうしてわざわざあんな痛い思い、怖い思い、お互いしなきゃいけないんですか?
もうあの弱り切った時点で毒杯のみ干しましょうよ~。

本体が最も大切に思っているものが体に入れば、悪霊は出ていく、って話だったですよね。

物理的に?

わし、なんか「愛する息子の幸せ」とか抽象的なものを想像していたので、
どうなればムリョンは出ざるを得ないのかなぁ、と悩んでいたんですよ。
お母さんが、本当に後悔して、息子の幸せを願う気持ちになれば、
自然にムリョンが苦しくなって押し出されてきちゃうのかな、とか思ってた。
愛の力で。

ところが、「かんざしが刺しこまれて出た」ってことなんですね?

黒ひげ危機一髪か!(怒)

やー、最後の最後にきて、ちょっと納得いきませんね。

この回冒頭もそうだけど、
「まえ見たじゃん!」的なシーンが多いんだよね。
アランの体を欲しがってるムリョンと、当のアランが会う、ってのは
やっぱ1回こっきりじゃないと緊張感がないと思うわけ。
似たようなシチュエーションで何回も会うとか、
あんだけビビらせといて会うだけだったら無害とか、そりゃないよなぁ。

そもそもね、
ウノを生き返らしてオモニを失踪させてムリョンの憑代(よりしろ)にして
アランとウノを引き合わせて恋までさせてムリョンを退治させるよう仕向けて……

そこまでできるんならすべて自分でなんとかせんか!玉皇上帝よ!

まぁ、天帝ですら「先の読めない手もある」ということは何度も言われていましたけど……。
どうにもこうにもなぁ。

ちょっと文句言いながらダルダル見ていたんですけど、
途中の夢シーンは気分転換できてよかったかな。
ウノとアランと子どもたち。かわいかったよねぇ。
しかしこんな白昼夢を見せちゃう天帝って、ひどい男だよ。

ああもう、次回は最終回。
頼むぞ、おい。



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