いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ファン・ジニ 第十七話 

2013年12月26日 | ファン・ジニ
希望通り、芸術方面へドラマは展開していきます。
愛については一応の決着がついたジニですが、
芸に関してはまだ深い確執が横たわり、なかなか心安らかにはいかないようです。

ここらで、全24話だという事実を確認いたしました。
芸に、愛に、全部描こうとするとそのくらいかかるのか。
ちょっと長めだな、って気もしますが、
全60話とかじゃなくてよかった!

《あらすじ》

ジョンハンと別れ、再び修練の日々が始まるが、ジニは舞おうとしない。
3日も飲まず喰わずで吊されてムチを受けても、けして屈さない。
とうとう倒れたジニは、体が回復するやいなや、ムミョンを伴い教坊を抜け出した。

人々は必死に探すが、なかなか見つからない。
ジニは、鶴の生息地にいた。
そこで得たものは、ペンムの鶴の舞は価値がないという確信。
形を真似ただけの、心のない舞。
侮辱されたペンムは怒り、動揺するが、ジニの新たな鶴の舞が目に焼き付いて離れない。
ジニに許しを請い、再び共に舞おうと言うペンムを、ジニはつめたく拒絶する。
芸を重んじるあまり、ウノの命を奪った所行を彼女は許していないのだ。

都では、ピョクゲスが数々の功績を認められ、王にお褒めの言葉を頂いていた。
「何でも望みを申してみよ」
ピョクゲスは、ミョンウォルを側室にする旨を願い出て、許可される。
ジョンハンは、手を引くように友に詰め寄るが、もちろん拒否される。

ジニを側室に迎えるための宴。
死に装束で縄を持ち現れたジニは、死んだ方がましだと言い放った。
10人を相手に詩の勝負をし、勝てばこの件はなかったことにしようと持ちかけられたジニは、
見事に勝負に勝つ。
場を取りなしたペンムは、芸妓の舞を披露させた。
しかしピョクゲスの怒りはおさまらない。
舞を止め、さっさと酌をしろ、と強要するピョクゲス。
キーセンの舞を侮辱した数々の物言いに、ペンムが逆上した。
さすがの事態に師を止めようとするジニだったが、もう遅い。
ペンムは怒りに駆られ、高貴な両班たちを睨めつけて、震えながら立っている。

(つづく)

あらあらあらあら。
たいへんなことになってしまいましたね。

生涯を捧げた舞を、クズだとののしられたペンム。
そして自分でもそれに気付いてしまったペンム。
それでも気を取り直して、ジニに頭を下げるのですが、彼女は許そうとしません。
土下座して謝れ、自分にではなく、若様に謝れ、頭をすりつけて何度も謝れ、と言うのです。
でもできないでしょう?
人の命など、優れた芸に比べれば軽いものだと思っているのだから。
ペンムは呆然として膝をつき、
ジニは涙を流しながら、師匠に勝ったと宣言します。

そこへきて、お前らの芸なんか、所詮酒の席の余興だ、
抱かれるための女たちのくせにえらそうにすんな、とののしられ、
我を忘れてしまうんですねー。

もう自分が何十年も信じて、それにすがって生きてきた舞がダメダメだったというショック。
今すぐ死にたいくらいの衝撃だったと思いますよ。
そのうえ、ゲス兄さんのまたまたゲスな発言が火に油を注ぎました。
それをいっちゃあおしまいよ、的な。
所詮キーセンの芸など、添え物だ、退屈だ、卑しい舞いだ、と。
これにはペンムも怒る。
身分が卑しいからと言って、その芸までをも卑しむのか。
芸人としてのプライドの問題ですね。
ここで自尊心を保てないと、精神崩壊します。

宴の現場でジニもちょっと慌ててますが、
基本、あなたの憎しみからすべてが派生してますから、そこんとこよろしく。
あ、そうじゃないか。
ペンムの執着、ピョクゲスの執着が、この事態を引き起こしたのか。

でもやっぱりジニのせいかな~。
あんなに攻撃的な女じゃなかったら、これまでも、もっとうまくやってたハズだもん。
怒って当然、憎しみを抱え続けて当然だけどさ。
表し方ってものに、人柄が出るよね?
怒って怒って憎しみぎらぎらでも、
それを静かな怒り方で表現する人もいる。
激しすぎるんだ、ジニは。
挑発の仕方がすごいもんね。

ジニが「今は舞いたくない」と言った時、
恋愛がらみではないだろう、と信じていましたが、ほっとしました。
せっかくあのような別れを経験して、まだ引きずってたらジョンハンの立つ瀬がない。
笛まで残していったのよ。心を託して。

そして鶴を見に行く。
ここでもまたムミョンが影でジニを支えています。
再び無口さんに戻ったムミョンが好きさ。

以前ちらっとペンムの鶴の舞いを見たとき、
正直コレがそんなにすごい舞いなのか?と感じた自分はまちがってなかった。
なんかいまひとつだったもんねぇ。
ジニの新しい表現は、確かによかったね。
なんかコンテンポラリー?って感じ?
これはやっぱり完成させてほしいなぁ。

いつも笑顔で踊れ、といわれてたけど、それはおかしいとジニは言います。
表現者としての発言だよね。
いつもニコニコ愛嬌を振りまいて舞えというのは、
男の目を意識したためでしょう?
そのほうが美しく見えるから。
でも、その時々の心情を表す表情で舞うのが、表現としての舞いじゃない?
ジニは、キーセンという枠を越えて、芸人として舞いたいのね。
人に感動を与えるような舞いを舞うのが、彼女の芸ね。

ゲス兄さんはさぁ、ツメが甘いんだよ。
なんであんな席で勝負うんぬん言い出すわけ?
文句言おうが何しようが連れてっちゃえばいいじゃん。
あんなにいっぱいおじさんが出てきたからさ、
勘弁して欲しかったらこいつらと寝ろ、とかひどいこというのかと思ってた。
さすがにそんなにゲスじゃなかったけど、
そこで悪人になりきれないから、ミョンウォルを手に入れられないのよね。

しかもやり方がめんどくさい。
プヨンとよく似てるよ。
ジニを襲って手込めにするつもりだと思ってたのに、王に願い出て側室にするなんて。
しかも私財を投じて鉱脈まで掘ってさ。
どんだけ遠回りなのか、と。
側室にして、一度は愛して捨ててやる、なんて、
どんだけ回りくどい復讐と、ゆがんだ愛かって話だよ。
そもそもお前に愛されたいと願ってない女が、そんなの受け入れるわけないだろ。
ゲスなこと考えてるわりには、ゲスな手段を行使しきれない。
あの文人出てきたとき、こいつらと寝ろ、って言われるのかと思った私の方が、
よっぽどゲスな人間です。
兄さん、勝負せよ、ってジニに言っちゃうなんてあなた、
まったく懲りてないですね。

育ちがいいせいか、根底では素直な愛情を求めているせいか、
どこか正攻法で愛してほしい、という願いを捨てきれないから、中途半端になるんですよ。

ウノに「私を許さないで」とささやいて指輪を返したジニ。

やっと昔の愛をふっきれたんだから、しあわせになってほしいんだけどなー。



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