おおおお、簡単には終わらないふたり。
この愛は本物なのか?
本物だとしてもそれを貫けるほどふたりは強くいられるのか?
難しいなー。そしてつらいな……。
《あらすじ》
ウノとジニ。
ふたりの関係を知ったウノの母は、教坊を訪れジニを打つ。
怒りのおさまらぬ夫人に頭を下げ、熱湯を浴びせられてもジニをかばったペンム。
ジニは恋心を殺し、ウノをあきらめようとするが、ペンムに諭される。
愛を殺すことはない。心に沈め、苦しみや悲しみを笑えるようになるまで舞え、と。
ウノはなんとかしてジニに会い、謝ろうとするが、
楽士オムスにきつい言葉で追い返される。
身分違いの恋はかなわぬもの。
自分のせいでしたたかに打ち据えられた下男トクパルを見たウノは、
両班である自分の身分に疑問を感じる。
ただの人間が、同じ人間を使役し、平気な顔で暮らしている。
「両班とは恥知らずな生き物なのかもしれないな……」
トクパルはウノの苦悩を理解し、ジニとの仲立ちを申し出る。
手紙で呼び出されたジニは、これを最後にしようと別れを切り出すつもりであったが、
思い出の庭園で美しい指輪を贈られ、何も言えない。
「1000年続く約束を、そなたと交わそう」
ウノは、ジニの指にそっと指輪を通し、くちづけした。
(つづく)
娘が良家の奥様に罵倒されてもなにもできない盲目の母ヒョングム。
つらいなぁ。
怒りのあまり、ジニに熱湯を浴びせかける奥様。
女の嫉妬とは恐ろしいものよ。
そしてそれを身をもってかばうペンム。
土下座までしますよ?
自分の分別のない行いで傷つく行首を見て、涙がぽろぽろこぼれるジニ。
申し訳なさと、理不尽さで、胸がいっぱいになったことでしょう。
女たちの横でオロオロと立っているしかないウノはまだまだお子様だし……。
しょうがない、しょうがないよなぁ。
奥様に平手打ちされたジニはどうするのか?がわたしの一番の気がかりでしたが、
私たち、何も悪いことはしていません状態で、やはり乙女のつっぱり。
まだまだ純粋で、心からウノを好きになっていたジニなのでした。
「あとは息子さんにきいてください」と言ったのが精一杯の彼女の反抗。
世間の怖さ、厳しさを知らないジニは、
いつも堂々として威厳のあるペンムの平身低頭の態度を見て、
はじめてことの重大さを知るのでした。
次に問題がおきたら自害も辞さないっていうんだよ、教坊の主が。
たいへんなことだよ。
ふわふわと初恋の楽しさに酔っていたジニに、次々浴びせられる冷や水。
もうペンムの背中のやけどが無残でね。
ジニは涙をこらえることができません。
母が、つらいのなら泣けばいいといいますが、あの行首の傷を見たジニは、
自分の悲しみのためだけには泣けないみたいなんだなー。
そして一瞬仲良くなったお嬢様からの冷たい言葉。
なにも知らずにいた時は、あなたってすごいわね、と尊敬され、
笑顔でお話しできたはずなのに、
かたや良家のお嬢様、かたや賤しいキーセン。
身分の違いは、命令するもの、されるもの、明確な区別となってジニを貶めるのでした。
お嬢様も、ジニが博識で字も上手で、親切で、って知ってるから余計に憎いのよね。
悪い子じゃなかったのだが。
ある意味、教坊の中で純粋培養されてたジニ。
そのまえはお寺から一歩も出てなかったし、世間知らずもいいとこ。
自分の身分なんて、あまり考えてなかったと思うのね。
ただ芸を追求したい、というだけで。
視聴者のわたしも、糖蜜の上を歩いたり、綱渡りしたり、楽器を練習したり、
一生懸命なジニを見てニコニコしていましたが、ここにきて冷水を浴びせられた気分。
「キーセンなんて渡し船と同じよ。お金さえあれば誰でも乗れるわ!」
ヒャー!
そういう性的な側面は、ここまでそんなあからさまに言及がありませんでしたが、
ここへきて、はっきりと口に出されました。
守銭奴の美容研究家、ソムソムの口からですが。
博打好きの父と病弱な母。たくさんの弟妹を支えるためにキーセンを目指すソムソム。
彼女や彼女の実家をなにくれとなく面倒見てくれる、教坊の下働きチャンイ。
ソムソムは、どうせどこの誰とも知らない男にやるくらいなら、
チャンイにはじめてをやろうと言います。
親切にするのは体が目当てなんだろうって。
もちろん彼の目的はそんなことではなく、紳士的に断るのですが、
ふたりはお互いわかっていると思うのね。
ソムソムは、チャンイの親切を本当にありがたいと思っている。
そして、好きになってもいいのなら好きになりたいと思ってる。
だから、投げやりな気持ちじゃなくて、
なかば本気でチャンイにはじめての人になってほしいのじゃないかって。
でも、それは許されないことも、ふたりはわかってる。
ソムソムはこわいんだね。
キーセンとして暮らしていかなきゃいけない自分の未来がこわい。
でも貧乏はもっとこわい。
貧しい男と貧しい女がくっついても、もっと貧しい家族ができるだけ。
だからは、必死で修練して、上に行きたいと思ってる。
キーセンは娼婦ではない、というのは、やはりただの建前であり、
世間的には、金銭で男と寝る女性だと認識されている。
だからこその、ウノの母や婚約者の怒りなわけですね。
特に地方のキーセンはそう思われてしまうでしょう。
やっぱどうせなら、女楽になりたいよな。
ジニたちの恋がいろいろあってる間にも、競演の準備は行われているようです。
都では、メヒャンが、勝利を確実にするため、
王族のひとりに取り入ろうと画策しています。
どうやら一族きっての粋人らしい。
プヨンが手練手管でそいつを落とそうとするんじゃないかな。
で、ジニにかっさらわれるという展開?
いやいや、それはないか。
まだウノとの恋愛進行中だもんね。
いつかは都へいく展開になると思うんだけど、どのタイミングなのかな。
ウノとの恋が哀しく終わったら、ここにはいたくないもん、都へ行くね、きっと。
苦しみを友として、生きるしかないキーセンだもの。
「大声で泣いて忘れてしまえ」というペンム。
でもそれができないのなら、無理に忘れなくてもいい。
丹田に込めて、舞を舞え。
芸術に昇華せよ、ということですよね。
この人が、単に女楽の最高指揮官になるためだけに生きてるとは思えないんだな。
ヒョングムには悪いけど。
愛に惑い、子を為し、しかし男に捨てられて、悲しみのあまり失明したヒョングム。
おそらく、愛を捨て、弟子たちを育て、自由なたましいを手に入れたはずのペンム。
それぞれの呼び名は、彼女たちの優れた技芸に由来したものだそうです。
ペンムは舞の名手。百舞ってことかな?
ヒョングムは、カヤグム(女琴)の名手だから。
ふたりとも、技芸に優れた、一流のキーセンです。
この人たちは、愛について正反対の考えを持っていて、正反対の生き方をしてきたような気がする。
でもどちらも同じように、どこかが欠けた人生を送っている。
もしかしたら、愛についての考え方は同じなのかもね。
それを得ようと生きたか、捨て去ろうとして生きたか、の違いなのかも。
ジニにとっては、それぞれが母のような存在だと思います。
ふたりの母を見ながら、ジニはどんなキーセンになるのかな。
うまくいかなかった恋ほど、芸の肥やしになるというもの。
ジニには、このつらい経験を糧にして大きくなってほしいですわ。
うまくいかない前提で話してるけど、そりゃうまくいくわけないよね?!
ウノも、両班の坊ちゃんにしては真面目で優しくていい子でしたが、やはり世間知らず。
ジニに会いたい一心の彼を見て、
なんかあったらペンムの首が飛ぶかもしらんのに~と、ハラハラしました。
責められるのは立場の弱い人々だって、わかってなかったのね。
それが、下男が打ち据えられたことで身に染みた。
今まで味方になってくれてたトクパルが、ぷいっと背中を向けて行ってしまって悲しかったでしょう?
年上のトクパルが、自分を敬うことになんの疑問も感じなかった。
そういうものだと思って暮らしてきた。
でも、そんなのおかしいよね、って気付いたウノは偉いよ。
ジニと、婚約者のガノンは何が違うんだ?
身分が違う?どの家に生まれるか選ぶことなんてできないのにね。
「人は平等だ!」と叫んでしまうと、手放さなきゃならないものがたくさんある。
でもウノはジニを手に入れられる。
彼女のためにすべてを捨てられるのか?ウノ。
たとえできたとしても、ジニは、彼のためにすべてを捨てられるのか?
そこが問題なんだよな~。
ふたりの母をも、捨てることができるかな?
何十人もの同胞を、同じように苦しんで生きる彼女たちを捨てて、
しあわせになろうと思うことができるだろうか?
芸への情熱を捨てられるだろうか?
ジニは、どっちも手に入れられないかな?と考えているふしがあるので、
どうするのかはわかりません。
そんな考えはたいへん甘い物で、現実は厳しいことがわかってくるのかもしれません。
予告編でも触れられていましたが、
今まであまり意識してこなかった性の問題が出てくるので、ショックを受けるかもしれません。
ただの遊女とは違いますが、まったくそういうことなし、ではないですもんね。
金さえ払えば誰でも乗れる、というソムソムの発言はちょっと極端ですが。
キーセンへの道は、長く、険しいなぁ。
花の命は短いのに……。
いろいろつらいこともありますが、
ウノの告白シーンはロマンチックでかわいらしかったですね~。
自分もこうしてほしい!なんてことは思いませんが、若者らしい健気さで、
精一杯演出したプロポーズ。
池の上の橋には、菊の花が敷き詰められ、下がっている紐をほどくと、
指輪がすーっと落ちてくる……。
いやいや~、ジニだってぽわーんとなっちゃうでしょうよ。
はっきり終わらすつもりできたジニですが、ちゃんと言えるのかな?
それとも、このムードに流されちゃって無理かな?
もともと苦しくなるほど好きなんだもんね。
指輪がまたかわいらしくていいですね。
昔わたしもああいうの持ってたけど、どこいったんだろ?
てか、指輪が契約のしるし、みたいなのいつからなんだろ?
日本では弥生時代とかには呪具としての装身具があり、指輪もあったみたいなのね。
でも平安時代とかには廃れちゃってて、江戸時代とかにも指輪はなかったみたい。
面白いなー。
まぁそんなことはいいんですけど、
やはり美男美女のキスシーンは見ていて美しくていいな、と。
ウノくんが、初めての青年らしく、しっかり首を曲げてキスしてるからかもしれませんが、
画的にネバネバしてなくて美しいです。首痛そうだけど。
この愛は本物なのか?
本物だとしてもそれを貫けるほどふたりは強くいられるのか?
難しいなー。そしてつらいな……。
《あらすじ》
ウノとジニ。
ふたりの関係を知ったウノの母は、教坊を訪れジニを打つ。
怒りのおさまらぬ夫人に頭を下げ、熱湯を浴びせられてもジニをかばったペンム。
ジニは恋心を殺し、ウノをあきらめようとするが、ペンムに諭される。
愛を殺すことはない。心に沈め、苦しみや悲しみを笑えるようになるまで舞え、と。
ウノはなんとかしてジニに会い、謝ろうとするが、
楽士オムスにきつい言葉で追い返される。
身分違いの恋はかなわぬもの。
自分のせいでしたたかに打ち据えられた下男トクパルを見たウノは、
両班である自分の身分に疑問を感じる。
ただの人間が、同じ人間を使役し、平気な顔で暮らしている。
「両班とは恥知らずな生き物なのかもしれないな……」
トクパルはウノの苦悩を理解し、ジニとの仲立ちを申し出る。
手紙で呼び出されたジニは、これを最後にしようと別れを切り出すつもりであったが、
思い出の庭園で美しい指輪を贈られ、何も言えない。
「1000年続く約束を、そなたと交わそう」
ウノは、ジニの指にそっと指輪を通し、くちづけした。
(つづく)
娘が良家の奥様に罵倒されてもなにもできない盲目の母ヒョングム。
つらいなぁ。
怒りのあまり、ジニに熱湯を浴びせかける奥様。
女の嫉妬とは恐ろしいものよ。
そしてそれを身をもってかばうペンム。
土下座までしますよ?
自分の分別のない行いで傷つく行首を見て、涙がぽろぽろこぼれるジニ。
申し訳なさと、理不尽さで、胸がいっぱいになったことでしょう。
女たちの横でオロオロと立っているしかないウノはまだまだお子様だし……。
しょうがない、しょうがないよなぁ。
奥様に平手打ちされたジニはどうするのか?がわたしの一番の気がかりでしたが、
私たち、何も悪いことはしていません状態で、やはり乙女のつっぱり。
まだまだ純粋で、心からウノを好きになっていたジニなのでした。
「あとは息子さんにきいてください」と言ったのが精一杯の彼女の反抗。
世間の怖さ、厳しさを知らないジニは、
いつも堂々として威厳のあるペンムの平身低頭の態度を見て、
はじめてことの重大さを知るのでした。
次に問題がおきたら自害も辞さないっていうんだよ、教坊の主が。
たいへんなことだよ。
ふわふわと初恋の楽しさに酔っていたジニに、次々浴びせられる冷や水。
もうペンムの背中のやけどが無残でね。
ジニは涙をこらえることができません。
母が、つらいのなら泣けばいいといいますが、あの行首の傷を見たジニは、
自分の悲しみのためだけには泣けないみたいなんだなー。
そして一瞬仲良くなったお嬢様からの冷たい言葉。
なにも知らずにいた時は、あなたってすごいわね、と尊敬され、
笑顔でお話しできたはずなのに、
かたや良家のお嬢様、かたや賤しいキーセン。
身分の違いは、命令するもの、されるもの、明確な区別となってジニを貶めるのでした。
お嬢様も、ジニが博識で字も上手で、親切で、って知ってるから余計に憎いのよね。
悪い子じゃなかったのだが。
ある意味、教坊の中で純粋培養されてたジニ。
そのまえはお寺から一歩も出てなかったし、世間知らずもいいとこ。
自分の身分なんて、あまり考えてなかったと思うのね。
ただ芸を追求したい、というだけで。
視聴者のわたしも、糖蜜の上を歩いたり、綱渡りしたり、楽器を練習したり、
一生懸命なジニを見てニコニコしていましたが、ここにきて冷水を浴びせられた気分。
「キーセンなんて渡し船と同じよ。お金さえあれば誰でも乗れるわ!」
ヒャー!
そういう性的な側面は、ここまでそんなあからさまに言及がありませんでしたが、
ここへきて、はっきりと口に出されました。
守銭奴の美容研究家、ソムソムの口からですが。
博打好きの父と病弱な母。たくさんの弟妹を支えるためにキーセンを目指すソムソム。
彼女や彼女の実家をなにくれとなく面倒見てくれる、教坊の下働きチャンイ。
ソムソムは、どうせどこの誰とも知らない男にやるくらいなら、
チャンイにはじめてをやろうと言います。
親切にするのは体が目当てなんだろうって。
もちろん彼の目的はそんなことではなく、紳士的に断るのですが、
ふたりはお互いわかっていると思うのね。
ソムソムは、チャンイの親切を本当にありがたいと思っている。
そして、好きになってもいいのなら好きになりたいと思ってる。
だから、投げやりな気持ちじゃなくて、
なかば本気でチャンイにはじめての人になってほしいのじゃないかって。
でも、それは許されないことも、ふたりはわかってる。
ソムソムはこわいんだね。
キーセンとして暮らしていかなきゃいけない自分の未来がこわい。
でも貧乏はもっとこわい。
貧しい男と貧しい女がくっついても、もっと貧しい家族ができるだけ。
だからは、必死で修練して、上に行きたいと思ってる。
キーセンは娼婦ではない、というのは、やはりただの建前であり、
世間的には、金銭で男と寝る女性だと認識されている。
だからこその、ウノの母や婚約者の怒りなわけですね。
特に地方のキーセンはそう思われてしまうでしょう。
やっぱどうせなら、女楽になりたいよな。
ジニたちの恋がいろいろあってる間にも、競演の準備は行われているようです。
都では、メヒャンが、勝利を確実にするため、
王族のひとりに取り入ろうと画策しています。
どうやら一族きっての粋人らしい。
プヨンが手練手管でそいつを落とそうとするんじゃないかな。
で、ジニにかっさらわれるという展開?
いやいや、それはないか。
まだウノとの恋愛進行中だもんね。
いつかは都へいく展開になると思うんだけど、どのタイミングなのかな。
ウノとの恋が哀しく終わったら、ここにはいたくないもん、都へ行くね、きっと。
苦しみを友として、生きるしかないキーセンだもの。
「大声で泣いて忘れてしまえ」というペンム。
でもそれができないのなら、無理に忘れなくてもいい。
丹田に込めて、舞を舞え。
芸術に昇華せよ、ということですよね。
この人が、単に女楽の最高指揮官になるためだけに生きてるとは思えないんだな。
ヒョングムには悪いけど。
愛に惑い、子を為し、しかし男に捨てられて、悲しみのあまり失明したヒョングム。
おそらく、愛を捨て、弟子たちを育て、自由なたましいを手に入れたはずのペンム。
それぞれの呼び名は、彼女たちの優れた技芸に由来したものだそうです。
ペンムは舞の名手。百舞ってことかな?
ヒョングムは、カヤグム(女琴)の名手だから。
ふたりとも、技芸に優れた、一流のキーセンです。
この人たちは、愛について正反対の考えを持っていて、正反対の生き方をしてきたような気がする。
でもどちらも同じように、どこかが欠けた人生を送っている。
もしかしたら、愛についての考え方は同じなのかもね。
それを得ようと生きたか、捨て去ろうとして生きたか、の違いなのかも。
ジニにとっては、それぞれが母のような存在だと思います。
ふたりの母を見ながら、ジニはどんなキーセンになるのかな。
うまくいかなかった恋ほど、芸の肥やしになるというもの。
ジニには、このつらい経験を糧にして大きくなってほしいですわ。
うまくいかない前提で話してるけど、そりゃうまくいくわけないよね?!
ウノも、両班の坊ちゃんにしては真面目で優しくていい子でしたが、やはり世間知らず。
ジニに会いたい一心の彼を見て、
なんかあったらペンムの首が飛ぶかもしらんのに~と、ハラハラしました。
責められるのは立場の弱い人々だって、わかってなかったのね。
それが、下男が打ち据えられたことで身に染みた。
今まで味方になってくれてたトクパルが、ぷいっと背中を向けて行ってしまって悲しかったでしょう?
年上のトクパルが、自分を敬うことになんの疑問も感じなかった。
そういうものだと思って暮らしてきた。
でも、そんなのおかしいよね、って気付いたウノは偉いよ。
ジニと、婚約者のガノンは何が違うんだ?
身分が違う?どの家に生まれるか選ぶことなんてできないのにね。
「人は平等だ!」と叫んでしまうと、手放さなきゃならないものがたくさんある。
でもウノはジニを手に入れられる。
彼女のためにすべてを捨てられるのか?ウノ。
たとえできたとしても、ジニは、彼のためにすべてを捨てられるのか?
そこが問題なんだよな~。
ふたりの母をも、捨てることができるかな?
何十人もの同胞を、同じように苦しんで生きる彼女たちを捨てて、
しあわせになろうと思うことができるだろうか?
芸への情熱を捨てられるだろうか?
ジニは、どっちも手に入れられないかな?と考えているふしがあるので、
どうするのかはわかりません。
そんな考えはたいへん甘い物で、現実は厳しいことがわかってくるのかもしれません。
予告編でも触れられていましたが、
今まであまり意識してこなかった性の問題が出てくるので、ショックを受けるかもしれません。
ただの遊女とは違いますが、まったくそういうことなし、ではないですもんね。
金さえ払えば誰でも乗れる、というソムソムの発言はちょっと極端ですが。
キーセンへの道は、長く、険しいなぁ。
花の命は短いのに……。
いろいろつらいこともありますが、
ウノの告白シーンはロマンチックでかわいらしかったですね~。
自分もこうしてほしい!なんてことは思いませんが、若者らしい健気さで、
精一杯演出したプロポーズ。
池の上の橋には、菊の花が敷き詰められ、下がっている紐をほどくと、
指輪がすーっと落ちてくる……。
いやいや~、ジニだってぽわーんとなっちゃうでしょうよ。
はっきり終わらすつもりできたジニですが、ちゃんと言えるのかな?
それとも、このムードに流されちゃって無理かな?
もともと苦しくなるほど好きなんだもんね。
指輪がまたかわいらしくていいですね。
昔わたしもああいうの持ってたけど、どこいったんだろ?
てか、指輪が契約のしるし、みたいなのいつからなんだろ?
日本では弥生時代とかには呪具としての装身具があり、指輪もあったみたいなのね。
でも平安時代とかには廃れちゃってて、江戸時代とかにも指輪はなかったみたい。
面白いなー。
まぁそんなことはいいんですけど、
やはり美男美女のキスシーンは見ていて美しくていいな、と。
ウノくんが、初めての青年らしく、しっかり首を曲げてキスしてるからかもしれませんが、
画的にネバネバしてなくて美しいです。首痛そうだけど。
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