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ファン・ジニ 第六話 

2013年12月02日 | ファン・ジニ
むむむむ、難しいっ。
わたし、ジニの心の揺れについてゆけませんっ!
どうしてもウノが頼りなく見えてしまうからだと思うんだけど……。
彼はとても優しくて真面目な若者だけれど、
とっても非現実的な男の子に見えてしまう。
だから、ジニの恋を素直に応援する気になれないの。
そのせいで、ウノをあきらめられないジニの心に寄り添えない。
は、はやくあきらめなさい!なんて思っちゃったりして。
ペンム行首の気分でございます。

《あらすじ》

母を説得したいというウノの熱意に負け、ジニはこの恋を終わらせることができなかった。
女楽のための競演会に向けて、水揚げをせねば、というペンムの言葉に動揺するジニ。
ソムソムもまた同じく心揺れるが、自分の運命を受け入れるしかないのだ。
ふたりは無心に舞を舞う。

ウノの婚約者ガウンもまた、苦しんでいる。
真に彼を愛するなら、身を引くようにジニに忠告するのだ。
それでも受け入れられないというなら、愛を分け合おうとまで、譲歩するガウン。
時がたてば愛もかわり、人もかわる。

ジニの心は揺れるが、ウノの決意は変わらない。
彼の笑顔を見て、ジニは自分の琴の弦を切ってしまった。

都では、ジニのライバルでもあるプヨンが策略を用いて、
もっとも影響力のある貴族ピョクゲスの後ろ盾を得ようとしていた……。

(つづく)

こう……言葉って難しいね……。
最初、ウノがジニに話をするシーン。
なかなか意味が取れなくて、はてなマークが飛びかってしまった。

そもそも、「もう一度あの時にもどっても、ジニの味方はできないかもしれん」
とかいうウノにハァ?ってなりました。
ジニも正直、なんですと?!な表情。
ウノって正直なひとですね……。

そして、ウノの母さんがジニと同じ苦しみを味わってきた人だという、
そのワケがわかりまへん。
え?ジニと同じ苦しみってなあに?
あのお母さんは、夫の愛を得られず苦しんできた人なんじゃないの?
ジニの苦しみは、身分違いの恋をまわりに認められず差別される苦しみでしょ?
奥様とはちがうんじゃ?
それとも、これまでも訳が不十分でよくわかっていないのかなー、わたし。

「母の説得が難しいことはわかっている。
世の中には不可能なことはたくさんある。だからあきらめよう。
これ以上、つらい時間を過ごしたくない」
このウノの台詞にも、はてな、はてなですた。
ええっ?あきらめちゃうの?お別れ宣言?と思いきや、
真心であたればなんとかなる、みたいなことを言っております。
「私を信じて待っていてほしい」
なんかジニの表情が、「ホントに?信じていいの?」みたいになってますでしょ。
あっしもわけがわかりませんぜ。
訳出がわかりにくいのか、なんなのか。

ウノの「俺を信じて待ってて」発言にはなんの根拠もないんだけど、
ジニは恋する乙女状態だから、信じたくなって信じちゃう。
どんなに心にバリヤをはっても無駄なんだねぇ。
だって恋だから。

でも正直さぁ、国法を破ってキーセンを妻にして、
あんたどうやって喰ってくわけ?
とーぜん勘当でしょ?
勉強しかしたことない貴族の坊ちゃんがさぁ、なにすんの?
たとえ両親が結婚を許したとしても、もう両親ですら貴族社会からつまはじきでしょ?
ジニにキーセンやらせて喰ってく気じゃあるまい?

ジニだってあんた、キーセンになりたくてこの世界に入ったんじゃないの?
芸にたいする情熱を捨てられるの?
どうやってご飯食べてくの?

婚約者のガウンちゃんは、そこんとこ現実的。
だから、ジニのことは妾として認めるから、そういう立場でいなさいよ、と
最大限の譲歩をするわけです。
私が今、愛されていなくてもかまわない、と。
愛するウノくんの将来のしあわせを考えたら、そうした方がいいんだ、と。

彼女も非常につらいでしょうけれど、
賢い娘ですから、ウノのことをよく考えてあげてるわけですよね。

今日、救いだったのは、ウノのお母さんが、
息子が惚れたんだからジニはいいこなんだろう、と一応認めてくれたこと。
なんかこれだけでもホッとしました。

若いふたりがちょっとでも計算できれば、
みんなが提案する大人の選択が、一番丸く収まる解決策だとわかるはずなんだけどね。
若いから。ピュアだから。
グレーゾーンとか許せないから。
結局すべてが大破しちゃうのよねぇ。
ある意味、奥様の教育は正しく実を結んでいるわけですよ。
体裁のために愛のない結婚をして、妾を囲うような男にしたかったわけじゃないでしょ?

水揚げ問題、具体的になってまいりましたね。
競演会に出るなら、童妓のままではいけない、と。
水揚げが嫌なら、競演会には出さない。
もちろん、そうですよね。女楽を目指すための競演会なんだから、
そもそもキーセンになりたくないような女が出ちゃダメなんですよ。
そしてキーセンになりたくない女なんか、教坊には置いとけない。
きわめて正論。
でも恋しているジニは悩む。
ソムソムも悩みたいでしょうけど、そんな甘えを彼女は許しません。
一度でも悩んで疑えば、ソムソムの心は壊れちゃう。
そうしたら、幼い弟妹は路頭に迷うしかないのです。
背負ってるものが重いよな。

ジニは揺れに揺れてますけど、
ペンム行首のことはすっかり忘れてるんじゃないの~?
なんかあったら、この人の首が飛んじゃうんですよ?比喩ではなくて。

恋愛体質で男関係に弱くて、あたら若い才能を腐らせてしまうアイドルを見ている気分ですよ。
アイドルグループが恋愛禁止、というのは、かわいそうとかいう声もありますが、
そりゃ当然だと思いますよ。
人より優れた才能と、素質と、熱意を持っている前途有望な若者が、
恋にうつつを抜かして、天からもらった才能を無駄にするなんてもったいないでしょ。
おまえら、ちょっとこましな男を捕まえるためにここまできたんじゃないだろ?と。
人の理性は、ホルモンに簡単に負けますからね……。

ペンムおばさんは悪魔に魂を売り渡し、芸を極めるキーセンとなったのです。
ヒョングム母さんは、もろい恋にすがり、苦悩に満ちた人生を送ることになってしまった。
ジニにはぜひ、悪魔に魂を売り渡してほしいんですけど……。
だって超絶技巧の美貌のキーセンを見たいじゃないですか!
苦しみを友として、なんとも言えない表情で微笑むジニを見たいじゃないですか~。

ライバルプヨンは、指導者のメヒャンをも欺く計略で、ほしいものを手に入れてます。
賢いよ、この娘。
ジニはこの子にはかなわないだろう。
表面上はね。
真に求めている物が違うから。
世情に疎いのは師匠譲りだよなぁ。
師匠たちと同じような関係性を築くことになっちゃうんじゃないかな。
すべてがこの子の策だとわかったときは、さすがにびっくりした。
自分をもっとも高く売ったね。さすが一流のキーセンを目指す女だよ。

「鍾子期の死後、琴の弦を切った伯牙」というのは、中国の逸話です。
琴の名手伯牙は、自分の演奏の本質を理解してくれる鍾子期と出会い、親友になります。
で、旅のあと、鍾子期を訪ねる約束をして別れるのですが、
旅を終えてもどってみると、鍾子期は亡くなっていた。
伯牙は、墓前で悲しみに満ちた演奏をし終わると、琴の弦を切り、
以後、けっして琴に触れることはなかった、ということです。

何を守るために、彼は弦を切ったのか?
そんな風に心を守るために弦を切って、彼は後悔しなかったのか、ジニは悩みます。

でも、この逸話をジニとウノの恋にからめるのは、
ちょっと無理があるような気がするのよね。
真の理解者を失った悲しみで、芸術を封印したワケじゃん、伯牙は。
弾けば弾くほど、彼を思い出して、喪失感がせまってきて、耐えられないから、弾くのをやめたんだよね?
心を守るために。
ジニの場合はどうなんだろう?
琴を弾き続けようと思ったら、キーセンの道を歩むことになるね。
キーセンである以上は、人の妻にはなれないよね?
ここで芸術を選び、琴を弾き続ければ、捨てた愛を思い出し、苦しみ続けるから、
心を守るために弦を切るってことかな?
ふんふん、そう考えれば無理はないのか。

あー、でもちょっと違うとは思うけどね~。
伯牙の話は、鍾子期が、彼の芸術の最高の理解者だったことが大前提だもん。
そこがひっかかって、最初はジニの逡巡とか、
最後に弦を切っちゃう心境がよく理解できなかったです。

一晩じっくり考えたら、彼女の揺れもようやくわかってきたような気がする。
見た目はお姉さんだけど、本当はまだ10代後半の少女なんだよね。
ちょっと大人びてしっかりしすぎに見えるので、
彼女の幼い選択が、そぐわないような気がしちゃうんだよな。
おそらく、後半の妖艶な美女を演じるための女優選択だと思うので、
この幼い初恋パートは補正して見ないとだめだな~。
ジニ14才、ウノ20才くらいの設定で、この頃のジニ役はティーンの女優さんでもよかった。
で、幼い初恋を経て成長した20代後半のジニ、ということで女優が交代する、と。
短い話数(実はいまだに全何話かしらない。でも20話前後でしょ?)では無理か。
それに、この重要な初恋パートを演じきれる年若の役者がいないかもね……。

まぁ、そんなもにょもにょした感想は置いといて、
ジニは本当に芸を捨てるのか?が、みどころの今後です。
意外にソムソムが出奔しちゃって、ジニは踏みとどまるのかもね~。
固い枝ほどぽきんと折れるものですから、心配です。
まさか心中まではしないと信じてるけどね、ソムソム。
下男と駆け落ちがあっても驚かないぞ~。

そして、ジニを守ることで、
自分の恋心を受け入れてくれなかったヒョングムを責めているような気配のオムス楽士。
君だって、私の愛を受け入れてくれれば、世間の夫婦のような愛情ある関係を築けるのに……、と、
彼は思っているに違いない。
目の見えないキーセンは、芸を楽しむしかないだろうから、
贔屓の旦那がついたりしないしね。
不実な愛で彼女を不幸にした男をいつまでも慕っているのが、許せないのだ。

前回からひょっこり出てきたピョクゲスも気になる。
こいつなかなか見た目の良い男だしね。ヘンな名前だけど。
思惑通り、プヨンの水揚げをしてやり、パトロンになるのかな?
ウノのお父さんも、実は気になる。
数学者の秋山先生にみえて仕方がないのだ。
今にも楽しく授業をしてくれそうで困っちゃうわ。


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2 コメント

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ぷぷぷ・・・ (HARU)
2013-12-03 00:03:07
ビスコさん、あんにょんはせよ~^^

もう、ツッコミ満載のあらすじ&感想に笑いました~!!

>あんたどうやって喰ってくわけ?
>恋愛体質で男関係に弱くて、あたら若い才能を腐らせてしまうアイドルを見ている気分ですよ。

などはじめ、数々のツッコミ、確かに・・・と思いました(笑)

ビスコさんのこれからの感想も楽しみにしていますv
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これからですよね (ビスコ)
2013-12-03 08:58:46
HARUさんアンニョン~。

いやー、今読み返してみると、ウノにもジニにもひどいこと言ってるな、と反省ですよ。
でもこの回見てたときは、こういう気持ちだったの。
ご覧になった方はわかりますが、このあといろいろあるのよね……。
そのへん踏まえると、涙無くしては見られないわ
ジニは芸を捨てて、ウノと一緒になる決心をしたのね。

未熟な感想ですが、書き換えるのも変なのでこのままです。
これからもよろしく~。

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