いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

雪の女王 9

2016年01月16日 | 雪の女王
ジョンギュ役の俳優さん、どこかで観たことがありまして。
どうしても自力で思い出したいと思っていましたが、
無理でした……。
調べてみたところ、なんと「タムナ」のヤンだったことが判明!
ヤン、おまえだったのかー!

〈あらすじ〉

ボラはジョンギュの妹だった。
その事実を知ったテウンは、別荘にいる社長を自宅へ送ったが、気もそぞろだった。
この人が、親友の父なのか……。
何も言えぬまま、これまでのことを思いだしながら門の前でたたずんでいると、
ボラが帰宅した。

「ハン・ドック、ここで何して……」
潤んだ瞳のドックを見て、ボラはそれ以上言葉が出なかった。
「ボラ、一度だけ抱きしめていいか?」
ただならぬ様子のテウンに、静かにいだかれたボラ。
「ごめん」
そういったドックの真意はどこにあったのだろう?
ボラにはわからなかった。

父は、ボラに十分な理解を示してくれている。
ゴヌとの仲がうまくいかなくてもかまわない、と。
好きなことをやればいい。絵を描くことだって。
ただ、母に会うことだけは許さない。私のために、会わないでほしい。
父の不安を感じ取って、ボラは言った。
「わたしはずっとパパのそばにいるわ。わたしの家族はパパだけなの」
寂しそうな父の背中を見送るボラ。

テウンは、運転手の仕事を休んでジョンギュの墓に参っていた。
「ジョンギュ……すまない……ここいたんだな……」
そうとは知らずに、何度も足を運んだ墓所。
彼の目からは、涙がとめどなくあふれてくるのだった。

昨晩の様子、今日の欠勤。
ドックの様子を心配したボラは、ジムまで彼を訪ねていった。
部屋に入ると、彼が高熱を出して倒れている。
必死で看病していたボラだが、ドックが意識朦朧としながら
「行くな」と手を握った瞬間、耐えられなくなった。

「ゴヌさん、今すぐ来て!ドックがひどい熱なの!」
泣きながらゴヌに電話をかけ、せめてタオルを冷やそうと階下へ降りるとき、
不自由な体が邪魔をして転んでしまった。
「わたし……何もできない……」

ボラのSOSに応えて飛んできたゴヌは、彼女の様子に驚いた。
髪を振り乱し、サンダルをつっかけて洗濯板でタオルを洗っている……。
点滴を打ってやり、ドックの様子は落ち着いた。眠っているようだ。
「ごめんね……本当にごめんなさい」
謝るボラに、ゴヌは聞いた。
「僕は病院へ戻るけど、君はどうするの?家に……帰るよね?」
送っていこうと申し出たゴヌに、ボラは言った。
「行けない。間違ってるのはわかってる。でも、彼をあのまま置いていけない……」
ボラの頬を涙が伝う。

「ボラさん、ひどいよ……」
ゴヌは傷ついた顔でボラを見たが、彼女は引かなかった。
「そうね、ひどいわよね。でも、あなたの前でいい子ぶったりしない。
悪い人間でかまわない」
ゴヌはふぅっと息を吐くと、ジムを出て行った。

夜半、熱が下がって落ち着いたテウンが目覚めると、
ボラが机に突っ伏して眠っていた。
そっと毛布をかけて階下へ降りたが、ボラは気配で目覚め、彼を追った。
「もう大丈夫なの?」
「うん」
「よかった……」

ボラはテウンに何も聞かない。ただ、そっと隣に座っている。
「何も聞かないのか?」
「あんただってわたしに聞かなかったわ。……聞けば、教えてくれる?」
ボラの目は控えめだったが、テウンは話し始めた。

親友がいた。かけがえのない親友が。
でも、俺のせいで死んでしまった。
葬式にも行けなかった。すまないのと怖いので、逃げてしまった。
死んだことを認めたくなかった。俺のせいで死んだと認めたくなかったんだ。
あの日から俺はずっと逃げ続けてきた。やつの墓も知らずに。
でも、昨日場所がわかったんだ。今日墓に行ってきた。

ボラは、そうだったの、とうなずいた。
「どんな人だったの?」
テウンはボラから目をそらさずに、こう言った。
「無愛想で自分の話はしない。
でも本当は弱くてもろい……そんな奴だった」
兄さんと似ている、とボラは言った。
テウンは彼女を見ていられなかった。
「かわいそう。あんたも、その親友も……」

すっかり回復したテウンを置いて帰ろうとしたボラを、彼が引き止めた。
「飯を食いにいかないか」

テウンがボラを連れて行ったのは、母の店だった。
食事を終えて、ボラを店の外で待たせておいて、テウンは母と少し話した。
「仕事先のお嬢さんかい?どうして連れてきたの?」
「好きな人が出来たらつれてこいっていったから。
今日しかこれないと思って……。最後だから」
「どういう意味だい?」
不安な声でたずねた母に、返ってきた答えは思いもよらないものだった。
「ジョンギュの妹なんだ。送ってくるよ」
息子の顔は、不思議なほどさっぱりしていた。

「おいしかった。お母さん、優しそうね。
そうだ、絵本、ありがとう。どうして欲しがってるって知ってたの?」
ボラが子どもだった頃、図書館で見た光景を覚えていたから。
でも、ボラには内緒だ。
彼女の記憶の中にも、僕の知らない僕がいるんだろうか?

ボラはタクシーで帰ると言った。
そして、不器用な言い方で照れくさそうにテウンを力づけようとする。
「考えすぎちゃダメよ。1ラウンドは3分なんでしょ?
3分だけ考えればいいじゃない」
テウンも優しく言い返す。
「君も泣くのは3分だけだぞ。
氷のようなお嬢様が泣いてばかりじゃないか」
ボラは、テウンの反撃を面白がりながら、タクシーで帰っていった。
(これで……さよなら……)
テウンが、心の中でそうつぶやいたことを、彼女は知らなかった。

翌日テウンは、会長に辞意を告げに行った。
やめてどうする?と聞かれて、テウンは「勉強します」と応えた。
彼に期待している会長は、満足そうだった。

会長に頼まれたものを取りに別荘へ行ったテウンは、
ふとジョンギュの部屋へ入った。
会長の命令で、管理人が掃除を始めている。
数学の参考書、その間に挟まれた水着の女性の写真。
テウンの切り抜きだったが、こうしてジョンギュが持っていたらしい。
微笑んだテウンは、ジョンギュが好きだったクラシックのカセットを聴いた。
思い出が、鮮やかによみがえった。

ボラはゴヌに呼び出されて喫茶店にいた。
彼から切り出されたのは、別れ話。
「より相手を好きな方から言い出す方が傷つかないと思うから」
「いい人なのに。あなたはわたしにもったいないくらいのいい人なのに……。
ごめんなさい」
ゴヌは苦笑して「でも万歩計は返してもらうよ」とおどけたように言った。
ボラが手渡した万歩計は9万歩を超えていた。

「一度もリセットしなかったの?こんなに……。
僕のところへ歩いて来てくれたんだね。こんなにも一緒に……」
ふたりで一緒に過ごした時間は、けして短いものではなかった。
楽しい思い出もたくさんあって、彼が示してくれた優しさも……。
ボラは泣いていた。

テウンが会長に頼まれたのは、ボラが小学生の頃描いた絵。
「これからは好きなことをやらせるよ。ジョンギュにはしてやれなかったから」
会長が、問わず語りに息子のことを話し出し、テウンは身構えた。

「今まであいつの名さえ口にしなかったが、わたしのせいで死んだんだ。
周りは友達のせいだといったけれど、彼のせいじゃない。
わたしのせいだ。わたしが殺したんだよ」
テウンは、何もいうことができなかった。
「今日はおかしいな。息子のことをつい口にしてしまう。君のことが好きなんだな」
会長は笑った。

「会長、その友達に会ってみたいと思いますか?」
「いや」
会長は即答した。
「気になる時はある。ジョンギュと同じくらい頭がよかったんだそうだ。
気持ちは楽ではないだろう。幸せだったら息子を思って胸が痛むし、
そうでなければ息子のせいだと胸が痛む。会わない方がいいんだ。偶然でもね」
テウンは目を伏せた。

彼にできることは、送りの車中でジョンギュの好きだったクラシックをかけることくらいだった。
「いい曲だな」
「気に入ったのでしたら、CDを置いていきます。
僕ではなくて、この曲が好きだった僕の友人からの贈り物ですよ」

母の心配は、ただテウンのことだった。
またいなくなったりしないか、ジョンギュの妹にかかわっておかしくならないか。
相手の家族にしたら、テウンを見るのがつらいことだろう。
お互い知らない方がいい。
「僕も、会長やボラが昔のことで苦しむのを見るのはいやだよ」
「つらいだろうけど、忘れなさい……。絶対に言うんじゃないよ?」
「わかってる……あっ!」
テウンはある可能性に気づいて、慌てて出て行った。

彼の懸念は、ジヘだ。
彼女がテウンのことをゴヌ先生に伝えてしまったら……。
「ジヘ!俺のこと、ゴヌ先生には絶対に言うなよ!」
混乱しているジヘとテウンに、偶然通りかかったゴヌが声をかけた。
「…ハン・ドック?君たち知り合いなの?」
「ど、同級生なんです」と答えてしまったテウンに、ジヘが助け船を出した。
「小学生の時の」
怪訝な顔をしているゴヌを後に、テウンはジヘを連れ出して事情を説明した。

「彼女が好きなの?」
「ああ、好きだ。だから昔の傷を思いださせたくない。
知られずに済むなら、俺はこのままハン・ドックとして生きていく。
だから、黙っててくれ」
「わかったわ、ハン・ドック。こう呼ばなきゃね。
あなたとジョンギュは、不思議な縁ね。彼女があなたを好きでなくてよかったのかな」
「それは絶対にない。それに、絶対にそうなっちゃいけない」
言い切ったテウンの表情は、真剣だった。
考えたことはないけど、そんなことはあっちゃいけないけど、
もし、もしも、俺を好きだとしたら……。
ジョンギュ、俺はどうしたらいい?どうしたら……。

ハン・ドックが仕事を辞めたときいて、ボラは驚いた。
もらった絵本の間に挟んである、彼からの手紙。
「ゴヌ先生は、君のカイだから……」
ボラは、ジムに行ってテウンを待っていた。
驚くテウンを問いただす。
「正直に言って。どうしてやめたの?ゴヌ先生のせい?
それなら気にしなくていいわ。別れたの。理由は言わない。
とにかく辞めなくてよかったのよ」
「もう済んだ話だ。ここへは来るな。迷惑だよ」
ことさら冷たくするテウンに、ボラはひるまない。
「待ちなさいよ!」

「あなたが好きよ。わたし、ハン・ドックが好き」
「冗談はよせ」
背を向けたテウンを、ボラが後ろから抱きしめる。
「本当よ。わたしのカイは……わたしのカイは……あんたよ」
テウンは言葉を失っていた。

(つづく)

ああああああああああああ~、こういう展開だったのかぁ~。

テウンはボラに本当のことを言わずに別れてしまうんですね……。
会長にすら何も言わず……。

会長が、息子の死から立ち直ろうとしている兆しを感じ取り、
しかも「偶然にでも息子の友人に会いたいとは思わない」という言葉を聞いて、
その決心が固まったんだなぁ。

確かに、いまさらドックがテウンです、ジョンギュの親友です、といったところで、
古傷をえぐるようなことにしかならないのかも……。
かわいそうに、テウン。

いつテウンが本当のことをいうか気が気じゃない1時間を過ごしましたよ。
彼なりに心揺れている様子が感じられ、緊張感のあるお話でした。
思わぬ伏兵ジヘの存在も、そのドキドキ感の演出に一役買いました。
テウンが隠したがってる事実が、いつバレるかいつバレるか、とヒヤヒヤしました。
彼女が賢い女性でほんとーに良かった。

こういうドラマではよくいるじゃないですか。
なんの悪心もないけれど、うっかり秘密をばらしてしまう役回りの人が。
そんなおっちょこちょいがいなくて良かった。
落ちついたドラマ進行で助かった。

が、ドタバタがない分、ドラマの流れはめちゃくちゃスロー。
登場人物たちの心の揺れを丁寧に描いており、
しんみりと染みてくるいい展開なのですが、
スローペースすぎるきらいも。
次回からどういう風にお話が進んでいくのか、期待したいところです。

息子の死は自分のせいであり、友人は関係ない、と言い切った会長。
観ているわたしはほっとしましたが、テウンはどうだったのかな。
会長が自分を恨んでいないとわかったことは、多少の慰めにはなったかもしれません。
ただ同時に、あなたのせいでもありません、といってあげたかったのではないか、と。
そんな気もします。
もし、会長が苦しみ抜いているさなかだったら、
そう言って告白したかもしれないですね。

前回、わたしの評価がぐっと下がったゴヌくんでしたが、
今回はまたかっこいいところをみせてくれて、男をあげました。
何が悲しゅうて恋敵を診療にいかなあかんのか。
恨み節のひとつも言いたいところですが、ぐっと涙をのんで我慢。
しかも自分からボラを振ってくれるという……。
別れ際のさっぱりした男って好きさ。

その価値をわかっているからこその、ボラの涙。
いい人だったんですよ、ゴヌくん。
その9万歩の中には、ボラがテウンと過ごした時間もふくまれとりまっせ、とは
さすがのわたしも突っ込みきれません。
うう……気の毒に。
でも彼、お医者さんだし、最後まで縁は切れそうにないよね。

優しくなったお父さんも、お母さんには会うな、とそこだけは厳しい。
というか、いまだ支配的。
ひとりぼっちになるのが怖いのでしょうが……。
もう一皮むける必要がありそうです。

心配なのはこのへんの顛末をまったく知らないスンリなのですわ。
ジヘが賢い女性だとすれば、スンリはまさしくおっちょこちょいな女の子。
シリアスモードでは出てくるな、とばかりに出番がないですが、
彼女の率直さが現状を打破する方向にいくかもわかりません。
そういう場合もなるべく傷を最小限にしてあげてほしいです。

今回、またしてもわたしのドラマ鑑賞の浅はかさを思い知る結果となったのが、
童話「雪の女王」のカイ、ゲルダ、女王の投影について。

ドラマを見始めた当初、ゲルダはスンリに投影されているのか~と書いていましたが、
そうそう単純な話でもなかった。
(てか、スンリは序盤の山であり、終盤までひっぱる力のあるキャラクターではなかった)

「君のカイはゴヌ先生だ」と手紙に書いたテウン。
「あなたがわたしのカイよ」と言ったボラ。

そうですね、ボラは冷たい雪の女王でもあったけれど、
同時にゲルダでもあったのです。
同時に、というより、変化したのかな。
ドックとゴヌの存在によって、氷の心が溶けていったボラは、
ゲルダの役割として、今度はテウンの目に刺さった氷のかけらを溶かしてゆくことになる。
う~ん、なるほど~。
倒れたテウンの看病をするボラを観て、ハッとその投影に気づき、
ふむ~とうなってしまいました。
なかなか見応えのあるドラマでやんす。

正直、ゴヌくんの心の傷がなんなのかわかんない。
傷を負ってるのは、はっきりテウンだと思いますけどね、外野としては。
ゴヌくんの心の傷は、この愛の物語がきっちり終わった時点でできあがる傷だと思いますよ。
彼の傷が癒えるのは、このドラマが終わったあとの、
語られることはない、次の物語においてではないかと思います。
かわいそうだけど。

なんかもう、これは童話「雪の女王」をしっかり読み込まなくてはいけないんじゃないか?
「氷のかけら」と書きましたが、
カイの目に刺さったのは、悪魔が作ったものをゆがませる鏡のかけらなんですよね。
そして原作はけっこう長い物語で、たしか山賊の娘が出てきてゲルダを助けてくれるの。
スンリはゲルダじゃなくて、山賊の娘なのかもなー。

や、気になるんでちょっくら図書館に行ってきます!


↑↑↑


と、まぁここまでが初見時の感想になりますわ~。

視聴再開にあたり、見直していても、そんなに変わらないんですけどね、
テンポ感に関しては訂正しておきたいと思います。

「スローペースすぎる」って書いてありますが、

全然そんなことないっ!

たぶん、以前観ていた時は集中して連続視聴してたからだと思うんですよ。
こちらとしては、すでにわかっている事実しか出て来ないですし、
まぁゴヌくんのことも予想はついてるし、で、まだかなまだかな、って感じだったのです。

でも久しぶりに観ると、その丁寧な語り口に感服するんですね。

テウンの、揺れ動く気持ち。
それをすべて自身の心の中だけで処理する強さ。
これを表現しなきゃいけないヒョンビョンは、確かな演技力を要求されました。
うん、十分応えていると思うよ!

それはゴヌ先生を演じたイム・ジュファンくんも同じこと。
ボラに、一緒に帰って欲しいと願いながら、
探るように「送ろう」という表情なんか、すごく良かったです。

いい男たちの静かなたたずまいが萌えです。
ふたりともすがすがしいくらいに若いし。
青春の苦さ、甘酸っぱさをまだまだ雰囲気として引きずっている年代ですね。

で、「雪の女王」のお話を読んできました。

カイは、なんの落ち度もない少年ですが、
偶然、悪魔の鏡のかけらが心臓と目に入り、ものの見え方がゆがんでしまいます。
そしてそり遊びの途中で、雪の女王に連れ去られてしまう。
ゲルダはカイを探しに旅に出ます。
途中、親切なおばあさんに足止めくらったり、
王子様と人違いしたり、山賊の娘とかかわったりして、
ゲルダは雪のお城へ到着。
カイの姿を見て、嬉しくて流した涙で、心臓のかけらが取れて、
カイも涙が出ます。
そして目のかけらが流されて、ふたりは家へ帰るの。

ゲルダを捕らえて友達になった山賊の娘は、
彼女を逃がし、てぶくろなども与えてくれます。
そしてお話しの最後には、山賊の暮らしがイヤになって独立してました。
うん、やっぱスンリっぽいな。

私が読んだものでは、雪の女王については、特に深い描写はありません。
愛する者がそばにいないとか、
寂しいからカイを連れ去ったとか、
ゲルダを邪険にしたとか、邪魔したとかも一切なし。
大いなる自然の象徴なのだから、感情描写が無くて当たり前かもしれませんね。

個人的には「マレフィセント」とか、
悪役にも理由があって云々、という新解釈のおとぎ話は好きじゃないんで、
このくらいさっぱりしてもらうとありがたい。
そうじゃないと、大人の女性の色香に惑わされたカイが、
幼なじみの女の子に正気に戻らされて帰る、みたいな話になりかねませんからね。
そもそも、鏡のかけらが入ったことも偶然なわけですから。

「君のカイは、ゴヌ先生だから」
「わたしのカイは、あんたよ」

間違いなく、ボラはいま、ゲルダなんですな。

ボラや、会長が新たな道を歩み出したのと同じく、
テウンも数学を勉強して、やっと人生を進めようとしている。
もちろん、ボラたちから離れた方がいい、という判断もありますが、
仕事を続けていたら勉強だって出来なくなりますもんね。

今まで、彼らを縛っていたジョンギュという鎖がほどけて、みんなが自由になった。
と同時に、彼の存在がふたりの愛の障害になりそうな予感。

ううっ、ジョンギュや、なぜに死んだんや、おまえは。

死んでしまってからも、こんなに残された人々を苦しめるなんて、
絶対本意じゃないでしょうに。
このままじゃ浮かばれないよね、絶対。
俺はもういないんだからお前ら好きにしろよー、と言いたくてたまらないでしょう。

テウンは絶対にボラへの愛を認めないと思いますが、
最後はどうなるのか……。
そろそろボラの病気が進行しそうな予感もするし……。

死んじゃったジョンギュに本気で悪いと思うなら、
お前たちは責任もって幸せになれ!と言いたいス。



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