いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

雪の女王 10

2016年01月19日 | 雪の女王
暖冬、暖冬と言われる日々が続き、
あったかい年は大雪が降るぞ~と連日報道され、
センター試験はどうなるんだよう!と戦々恐々だったみなさん、こんにちは。

良かったですね、試験は2日間とも無事終わったようです。
雪の降る日が一日はやかったら大混乱だったでしょう。
ほんとになんとかしてほしいぜ、この日程。

さて、朝晩ぶるっと寒くなり、雪の女王を視聴するには
まさに最適な気温となってまいりました。
しんしんと雪の降る夜に観たいドラマだわぁ……。

〈あらすじ〉

「私のカイはあんたよ」
そう言って後ろからテウンを抱きしめたボラ。
テウンは混乱して何も言えずにいた。
そこへスンリたちが帰ってきて、ボラはいたたまれずに出て行ってしまう。
「こんなこと言うつもりじゃなかった。でも好きなのは本当よ」
告白したボラも、混乱しているのだ。

まさかと思っていたことが、本当になった。いったいどうしたら……。
テウンは、自分の迷いをぶつけるように練習に打ち込んだ。
チュンシクはそんなテウンを心配する。お前と付き合えるならボラも幸せもんだ。
「俺はそんなにいい人間じゃないし、ボラだって俺を好きなんかじゃないよ。
ゴヌ先生と別れて寂しいだけさ……」
テウンの口調は、まるで自分に言い聞かせているようだった。

翌日、テウンはボラを呼び出し、淡々と告げた。
「君は錯覚してる。簡単に好きなんて言うな。俺を好きなんじゃない。
ゴヌ先生が好きだったろ?昨日のことは聞かなかったことにする」
ボラは黙っていなかった。涙を浮かべてテウンに言う。
「そうじゃないわ。あなたをみてると胸がドキドキするの。苦しいのよ。
あなたが好きなの。ただそれだけなの」
しかしテウンは、もうジムに来るなと言って背を向けた。

ボラの告白を聞いてしまったスンリも、ショックを受けていた。
でも、あきらめた。最初から無理だとうすうすわかっていたことだから。
「幸せになってね。どうか、幸せになってほしい。
初めてあった時から寂しそうで、胸が痛かった。
でも、ボラがあったかくしてくれるんなら、それでいい」
そう伝えても、テウンは寂しそうだった。
「そういってくれてありがとな。でもダメなんだ。
俺といると、ボラが傷つく」
テウンは旅に出ることにした。帰ってきたら全部忘れて、前みたいにみんなで過ごそう。

テウンは、ジョンギュの墓へ参っていた。
焼酎をあけて、乾杯する。
「俺に紹介すると言ってた子、ボラだろ?
お前、なんであんなチビを俺に紹介しようと思ったんだ?
ボラは……きれいになったよ……会いたいだろ?」
ジョンギュ、一度だけ許してくれ。
俺がボラを傷つけても一度だけ……。ごめんな……。

テウンはジムへ帰ってきた。
会長は、今度の新人王選手権に出てみろと言ってくれた。
テウンの母から相談されて、彼を心配しているのだ。

だが、ボラはあきらめない。
以前のように友人に戻ろう、とテウンと話しにきた。
しかし、テウンは受け付けない。
はっきりボラを嫌いだといって、ことさら冷たく彼女を追い返すのだ。
「どうしてなんだよ?好きなんだろ?」
チュンシクは黙っていられない。
「好きだからだよ。もっと冷たくしてもいいくらいだ」
テウンも引かない。
理由があるんだ、冷たく突き放すしかない理由が……。

ボラはテウンの母の店へ行った。
「ハン・ドックが好き。彼が好きなんです。本当に好き。
ずっとそばにいてくれると思ってたのに……」
しかし、母の態度はきっぱりとしたものだった。
「わたしは協力できないよ。
ドックがお嬢さんを嫌いなわけはない。
でも、身分が違う。中卒の運転手と結婚?ご両親は許すかい?
みんなのためにも、忘れた方がいいんだよ……」

失意のまま店を出たボラ。
陰で話を聞いていたテウンは、思わず彼女のあとを追ってしまう。
泣いているであろう彼女の腕に手を伸ばす。
だが、その腕をつかむわけにはいかない。
どうすることもできなかった。

ボラは落ち込んでいたが、父親に誘われ、山の別荘へ行った。
父が、兄との思い出を話し出して、ボラは少し驚いた。
ふたりの間では、兄の話題はずっと避けられていたから。
「わたしは多くのものを失った。残ったのはお前だけだ。
お前にも悩む時がくるだろうが、後悔しない選択をしてほしい。
人生で大事なものは何か、それを守るにはどうしたらいいか」
父の話は少し難しかった。
兄の部屋で、懐かしいテープを聴く。
「お兄ちゃん、好きな人ができたの。
3分だけ泣くね……」

新人王選手権が始まった。
1日目、テウンは思った以上に好成績をあげ、
このまま決勝まで勝ち残るのではないか、という勢いだった。
ところがその夜、ボラがジムにたずねてきた。

「またか。プライドはないのか?」
「プライドもなにもかも捨ててきたわ。
今聞かなきゃ後悔すると思って。
本当にわたしの片思いだったの?3分間だけ正直になってよ。
一瞬でも、わたしのこと好きになったことはないの?」
テウンはこらえた。
「ないね。一瞬だってない」
ボラは引き下がらない。
「じゃあなぜ?兄さんのお墓へつれて行ってくれて、絵本の贈り物もしてくれた。
泣くなって言葉、友達になってやるって言葉、なんだったの?!」
「かわいそうだから。体も弱くて、友達もいなくて、かわいそうだったから。
これでいいか?」

「じゃああのキスは?あのキスは何だったの!かわいそうだから?」
胸が痛かった。でも、言わなくちゃ。
「うん、好きじゃなくたってキスくらいできるさ。
今してやろうか?」
さすがに耐えきれず、ボラは出て行った。
テウンは朝まで、一睡もできなかった。

ぼんやりしながらも、新人王戦2日目が始まる。
相手は手強かった。
と、その時、試合会場に現れたボラの姿が目に入った。
思わずぼうっとしてしまったドックはパンチをくらい、
その後は滅多打ちにされてしまう。
そんな彼の姿を見て、泣いてしまうボラ。

(つづく)

う……ふぐぅ……うぇぇぇっぐぅぅぅぅ……。

ドラマ制作者さんよ……

お願いだから気持ちよく泣かせて下さいよ!

うわぁぁぁぁぁん!とか泣きたいんだよ、こっちはよぅ!

じみじみじみじみと小わざのきいたボディブローを
繰り出しやがって。

こんな1時間、くぐもった泣き声しか出やしねぇんだよ……。

なんでしょうか、ハン・ドック。
いやさテウンよ。

男の全身全霊をかけた愛ってーのは、
こんなにもつらいものなんでしょうか。
好きで好きでしょうがない女に、わざと冷たくあたるテウン。
それが彼女のためだと信じて、
愛するボラを突き放す様子は心臓をえぐられる思いです。

正直、こんだけ素直アタックされて、
揺らがない男なんかいるのか?

ごめんなさいっ!嘘でしたっ!そう叫んだってバチは当たらないぞ!

だって素直になったボラが超絶かわいいんだもん!

悪いのはまわりなんだもん!

当人がつらい思いをするかどうかなんて、
当人しかわからないのに、
きっとつらい思いをするとか、
きっと苦しむとか、
まわりが勝手に決めたらだめなんだもん!

もう何度かヒヤヒヤしましたよね~。

うどん屋でお母さんに諭されて、ボラが寂しく帰っていく夜の道。
このままボラが倒れちゃうんじゃないか、超心配でした。
そしてジョンギュを失った時のように、
ボラが事故って救急車で運ばれちゃう展開になるんじゃないかとハラハラしましたよ!

そして別荘で、お兄ちゃんのテープを聴いているボラ。
そのうち、テウンがこっそり録音したボラへの思い、
ジョンギュへの告白が流れて来ちゃうんじゃないかとドキドキ……。

いや別にこっそり録音なんてしてないですけどね、
ほら、先日みてたドラマでそんなようなギミックがあったんで、
ちょっと妄想が先走ってしまいました。

チュンシクがおせっかいやいて、ボラにバラしちゃうとかさぁ。

カンのいいゴヌ先生が秘密に気づいちゃうとか……。

何度も何度も「ここかっ!ここなのかっ?!」っていうシーンがありましたが、
その都度こらえて、ドラマは1時間強、進んでまいりました。

疲れたっ!

心理描写丁寧でとっても素敵ですけど、疲れるわぁ、実際。
もどかしくってもどかしくって……。

最近元気なんで忘れがちですけど、
ボラちゃん、持病を抱えていますのでね。
ここぞ、というシーンで炸裂しそうで怖いんです。
しあわせになってほしいわ……。

恋する乙女の気持ち、女性の皆さんならおわかりになりますよね。
いくつもいくつも重ねられたちょっとした出来事。
(この人絶対わたしのこと、気に入ってくれてるわ)と思った瞬間が、
全部自分の勘違いだったなんて信じたくないんですよ。

「じゃあ、そうなんだろ、お前の中ではな!」なんて言われたら
爆死するほど恥ずかしい。
本当はわかってるんですよ、あの好意は本物だったって。
ただ、人の気持ちはかわりやすいものだし、
その場の勢いというものだってあるし、
一応確認しておきたいんですよ。

今は違っていてもいい。
でもあのときのあれは本物だったよね?と。

だーかーらー、最後の最後に隠し玉を取っとくわけですよ。
「じゃああのキスはなんなの?」

これは絶対言い逃れできまい、嘘はつけまい、という決め球をとっとく。
そして切り札として切る!

いいぞいいぞ!ボラ!わしゃ正直わすれとったぞ!
テウンとおんなじタイミングで「あっちゃー」ってなったぞよ。

ところが、テウンは男の常套句、
「好きじゃなくたってできる」を繰り出してくるんだな。

もうこれ言われるとしょうがないんだよね。
あんたが好きじゃなくたってできる男だとは思わないけど、
それを言うって事は本気の本気で脈がないってことなんだね、と
女は悟るわけですわ。
言いたかないけど女だって別に好きじゃなくたってできる。
好きの下限なんかいくらだって調節できるわけで。
嫌いな奴とはせん、という程度のことですよ。

結局、「好きじゃなくたってできる」は、
「これ以上追い詰めないで!」ってことなんですよね。
実際好きでやったかどうかなんて意味が無い。

そこんところを恋愛初心者のボラがどう受け取ったかは
わからなかったのですが、
あきらめずに試合を観に来たところをみると、
テウンの本心を正しく理解していたといえるのではないか。

あんなこと言って嘘なんでしょ?
わざと冷たくしたんでしょ?
この間からの態度、急に冷たくなっておかしいもの。
わたしを好きだと思ったから、キスしたんでしょう?

うん!それ正解だから!

でも恋愛ドラマの定石にのっとってタイミングは最悪ですがねー。

なんであそこで来るか……そしてなぜ泣く、ボラや。
(ボクシングの試合を見に来る女、というと、
あしたのジョーの白木葉子と乾物屋の紀ちゃんに関していろいろ話したくなるため、
このあたりはさらっと流しときましょう)

ボラの一連の行動は、
よほどの確信がないとストーカー認定されてしまう案件なので、
現実社会に生きているわたしたち一般人は気をつけましょうね。

しかしまぁ、思った以上にボラがあきらめない子で感服した。

そして思った以上にテウンが魅力的な男でキャ~ってなりました。

精神力はすごいんですよ、やっぱり。
若い頃に決定的なダメージを受けて、
でもその傷を舐め舐め暮らしてきた年月が彼を賢くさせてて、
愛する人のためには、徹頭徹尾、嘘がつける。

でも、お母さんの前ではつい、本心をぽろっちゃう。
お母さんには、息子が精神的に混乱しまくっていることがすぐわかる。
教授に優しくされて、ほっとして嬉しくなる。

そういう強さと弱さが共存しているところに
キャ~ってなるんですよね~。

ボクシングの試合に出る、って言った時のキラーン!って目が
またかっこいいのだ。
ふだんは物静かなのに、リングに上がると攻撃的。野獣ですね。
でもすっごい強いってわけではないのが、いいさじ加減。
弱小ジムだしね。

初期の頃、テウンの父にも何か秘密があるのかと勘ぐっていて、
ジョンギュの憧れのボクサーがテウンの父なのでは?なーんて書いていましたが、
そういうことではなくて、
ジョンギュの憧れのボクサーから、テウンは名前をもらってハン・ドックと名乗ったんですね。
テウンを演じるヒョンビンのボクサー姿はなかなかさまになっており、
プライベートでもジムに行ってるかもね、という気がしました。

う~ん、このあと6話あるんだよねぇ。
いったい何がどう転んで、初回の雪山ごろごろにつながるのか?
別れたとは言え、ゴヌ先生が鍵を握っていそうだなぁ。




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