いまさら韓ドラ!

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快刀ホン・ギルドン 5 無実の罪

2013年09月01日 | 快刀ホン・ギルドン
《あらすじ》

官軍の抱囲網から抜け出して逃走するギルドン。
キズを負い、イノクを頼り、身を隠すチャンフィ。
思わぬ展開に慌てるイニョン。
宝剣をとうとう手に入れたノ尚君。
誰のしわざかわからないが、剣を奪われてしまったギルドン父。

助けを求めたのは自分だが、
あれこれ詮索し、おせっかいを焼こうとするイノクをチャンフィは怒鳴りつけた。
知らない方が彼女のためなのだが、イノクはへそを曲げてしまう。
それでもけが人を放っておけなくて、一生懸命介抱するイノク。
「けが人を見捨てられないよ。人として当然でしょ?」
「お前は人間味があるな……」

ギルドンは、真犯人を見つけようと情報を集めるが、誰もが彼を疑う。
仲良くしていたはずのワンさんも、娼館のキーセンも。
犯人は俺じゃないといっても、誰も信じてくれないのだ。
ギルドンは、酒場で兄の姿を見つけて思わず空き部屋に隠れた。
そこには、同じように隠れていた先客が。
それは男装してギルドンに会うため娼館へやってきた、ソ・ウネだった。

偶然の成り行きに驚く二人だったが、そこへ当の兄が、入ってきた。
屏風の裏に隠れ、詩文の文字を拾いながらこっそりと意思疎通するウネとギルドン。
不思議に和んだギルドンだったが、
兄たちの会話が聞こえてきて、顔色が変わる。
今回の事件は、すべてこの兄が仕組んだことだったのか。

思わず屏風の裏から出てきたギルドンを見て、イニョンは大慌て。
ギルドンの望みは、父の前ですべてを告白してもらうことだ。
真実を話し、自分の無実を証明してほしい。
しかし、イニョンはそれだけは勘弁してくれと頭を下げる。
「こ、この兄を助けてくれ!」
懇願するイニョンを見てためらうギルドン。
しかしそれは、彼を油断させる芝居であった。
落ちていた陶器の破片でギルドンの腕を刺し、兄は大声を上げて逃げ出した。

呆然とするギルドンは、すべてをきいていたウネに、
真実を証言してほしいと頼む。
が、彼女はその願いを聞き入れることができない。
かけつけた左議政が、彼女の父だから。
本当はキーセンなんかじゃない、良家の大事な箱入り娘だから。
ギルドンは持っていた金をばらまくと、騒ぎに乗じて逃げ出した。

ギルドン父は、ギルドン犯人説に納得がいかない。
本当の犯人は、イニョンか?
問い詰めると、息子はあっさり白状した。
思った通り、犯人はギルドンではなかった。

「誰も信じられない。
どうせ誰も、俺を信じないしな」
ギルドンは流れる血をおさえながら、橋の下で絶望する。

チャンフィは、血もとまり峠も越し、ひとりで出て行けるくらいに回復していた。
隣では、イノクがのんきに眠っている。
多くのことを知られすぎた。
この女は殺すしかないのだ。
理性は、そうすべきだと言っている。
しかし、彼には手をくだすことができなかった。

宝剣は手に入った。
多くの犠牲を出して。
「逃げないぞ。弱音は吐けん」
彼の大義のために死んだ、多くの人々のために。

同じ頃、ギルドンも同じセリフを吐いて、裏社会の一味を襲っていた。
トゥクチェ一味を皆殺しにしたやつは誰だ!
その過程で、さらわれた女たちを助け、悪徳高利貸しを痛めつけ、
庶民の市場を荒らし回るごろつきを成敗し……。
自分の無実を証明するため暴れ回った結果、思わぬ余波で英雄視されるように。
俺は腹にキズがある男を捜しているだけだ!

イノクはおたずねものになったギルドンにあてて、手紙を書いた。
「人工呼吸の場所で待つ。マヌケより」
はたしてギルドンはやってきた。
「おいマヌケ!夫を呼び出すために知恵を絞ったな」
「ギルドン!怪我は?おなかすいてない?」
「怪我だらけで腹ぺこだ」
ギルドンの言葉をきいて、怪我の心配をするイノク。
「それだけか?俺はおたずねものだぜ」
「だって濡れ衣だし」
イノクの言葉に、ギルドンはハッとする。
「でしょ?」
「お、おお、俺は無実だ」

イノクだけは、何も言わなくてもわかってくれる。
自分が無実だと、信じてくれていた。
言い訳なんて必要ない。ただ、信じてくれていたんだ。
「で、あんたをはめたのは誰なの?」
「わからねぇ」
「お父さんに会ってみれば?父親だもん、信じてくれるわよ」
イノクの言葉は、またもや直球だ。
しかし、父の選択は違っていたのだ。
これ以上ことを大きくすることはできない。
このまま、このままあの子に罪をかぶってもらうしかない……。

チェンフィの計画は、着々と進んでいる。
科挙の試験当日に決起予定だ。
試験には、王も立ち会う。
国の実力者の師弟たちが大勢集まる試験場。
彼らを人質にすれば、簡単に手出しはできまい。

チャンフィは工事関係者として宮廷を下見に行く。
そこで彼は、兄王と偶然の接触をするのだ。
何年ぶりの邂逅か?
彼の姿を見ても、誰だかわからぬ王。
出入りの業者だと紹介され、うなずきながらその場を去っていく。
「お久しぶりです、兄上……」
憎しみのこもる目で、その後ろ姿を見つめながら、王子はそっとつぶやいた。

ギルドンはイノクと一緒に真犯人を捜している。
と、そこへチャンフィと側近チスが通りかかった。
「あ、あの人治ったのかな?」
イノクは、あの晩腹に怪我をしたチャンフィのことをギルドンに話した。
「何だと?」
ギルドンは自分の勘に従って、チャンフィの後を追う。

「おい、5日前の夜、何をしていた?」
チャンフィはもちろん答えず、ギルドンに襲いかかるが、
簡単に倒せる相手ではない。
「何者だ?」
「ホン・ギルドンだ」

男たちのにらみ合いが続く。

(つづく)


ホン・ギルドンかっこいいー!

もう、誰にも信じてもらえない彼がかわいそうでかわいそうで……。
あの娼館の女の子、好きだったんですよ、わたし。
メヒャン姉さんのとなりで、ちょこっとセリフがあったりして、
若いころの篠原涼子風って感じで。
でも、したたか。
ギルドンは無実だって無条件に信じるほどウブじゃないのよね~。

そしてあの異母兄!
泥棒の罪を着せるくらいでいいや、と思っていたのに、死人まで出てびびりまくり。
でも、自分の科挙の試験の方が全然大事。
ほんっとに情けない奴です。
そんな男に、「兄を助けてくれ」と言われて一瞬揺らいじゃうギルドン……。
どんだけさびしんぼうなの、あなたって子は。

これまで一度も、兄だなんて言ってことがない人だったから、
自分のことを弟だなんて認めたことのない人が、そんなこと言ったから、
動揺しちゃったのね。そして何か期待しちゃったのね。
しかし!それはただのお芝居だったのよ!
油断したところをグサッだなんて、卑怯すぎだよ!ひどいよ!

ギルドンの腕も痛いけど、心はもっと痛いはずだよ~。

そしてウネや!
「あの人、心も体も大きく傷ついているわ……」なんて言っちゃってさ!
お前がそんなこという資格なんてないんだからな!
お前だって嘘ついてたんだからな!
そして全部聞いていたのに、ギルドンのために証言もしてやれないんだからな!
キーセンに憧れたって、カッコだけじゃないか!
生意気ぶったって、現実の前ではなすすべがないじゃないか!

もう何もかもが信じられなくて、絶望しちゃってるギルドン。
かわいそうすぎる。
そしてそんな状況でも、実はお父さんだけは、冷静な判断をしているのよ。
ギルドンは、お父さんにだけは疑われたくない。
賢いお父さんは、わかってしまった。
でも、そのお父さんは、もっとも過酷な選択をするのよ。
ギルドンが無実なのは知ってるけど、息子のために罪をかぶってもらおうと。
ああ!でもほんとは息子のためなんかじゃないのよ~。
あの宝剣のためなのよ~。
ギルドンに教えたい!
え?何を?どの辺の事情を?
どこまで教えても、ギルドンが傷つくだけな気がする~。
どうしたらいいの……。

ところがどっこい、暗い橋の下で流れる血を押さえていたギルドンは、
ただしょんぼりしているだけの男ではありませんでした。
真犯人を捕まえて俺の無実を証明してやる~と、大暴れ。
ね、ここがかっこいいんだよね!
行動することで、道を切り開いていくギルドン。
いつまでもうじうじしてないのが好きなんだ。

そしてウリイノガ!
「ホントにあんたがやったの?」とすら聞かない、イノク。
す、素晴らしい!素晴らしいよ!

これでどれだけギルドンの魂が救われたことか!


ふいうちの優しさがギルドンの胸を打つ。

彼女の直球は、ギルドンの一番大事なところにドスンとくるんだ、いつも。
そして若君にも、それは伝わっているみたい。
殺せないよな~さすがに。
知らん、と突き放されたり、助けてほしいとすがられたり、
イノクにとっては「どっちやねん!」て感じだと思うのですが。

おそらくイノクを挟んで、ライバルっぽくなっちゃうであろうふたりの男。
(あ、でもわかんないか。ウネちゃんがなんかギルドンといい雰囲気。
ふたりとも教育があり、賢いから、あんな風に会話ができるのだ。知的~)

初の顔合わせ、初の対決がまたかっこいいのよね。
パイレーツオブカリビアンで、キャプテンジャック・スパロウと
ウィル・ターナーが戦った小屋の中みたいな雰囲気だったよねー。

正直、最初はギルドンがもっさく見えたの、わたし。
くるくるパーマで、ちょっとかわいいけど、
チャンフィのすっきりしたかっこよさのほうがよく見えたんだよね。
だがしかし!ギルドンがかっこいんだ、これが。
ちょっと向井くんに似てる雰囲気だと思うんだけど、どうでしょ?
優しそうな顔立ちにだまされそうになるけど、
体はでっかいし、柔らかそうな筋肉ついてるし、頼りになりそうな男なのさ。
もちろんケンカは強いし、頭もいい!
ちょっと子どもっぽいところもかわいい。
あの盗賊団のおねーさんの気持ちがよくわかるわ。

もちろん若君も、やさおとこ風の顔つきとは裏腹に、過酷な幼少時代を乗り越えて
肝のすわった男。
時には冷酷に状況を判断するが、実は情が深い男。
憂いを帯びた瞳に抵抗できる女は少ないはずだ!
あのにぶにぶイノクですら、ぽーっとなっちゃったんだよ。

ああどうなっちゃうんだろう?
やっぱりチャンフィのために、ギルドンが一肌脱ぐことになるの?
お互い負傷してるし、
とりあえずここは、勝負がつかずに痛みわけになるんだよね?きっと。

「逃げないぞ、弱音は吐けん」って、同じこと言ってそれぞれに行動を起こす男たち。
何話目だったっけ?幼い頃にも、同じようなセリフを言って
がんばっていたふたりの描写があったよね?
チャンフィはノ尚君と、ギルドンはヘミョン和尚と。
どこか魂の部分で共通点があるように思えるふたりの男。
今後が楽しみ。


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2 コメント

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ふたりともかっこいいよね (ビスコ)
2013-09-03 05:57:02
こんにちは~!
いい男対決なんて、否が応でも盛り上がる展開よね!
ふたりともかっこいいなーって思って見ているので、
なんか一粒で二度おいしい的なお得感がある。
(この表現もそろそろ死語の世界行きかな?時代を感じるねぇ)

ギルドンの、ちょっとねじくれた心に
イノクのストレートパンチが決まるんだな。
彼女のアホっぽい素直さ、きらいじゃないです。
食い気優先でがさつなところがぶりっこ臭を消してくれている。強いし。
へっ、人間そんなにピュアでいられるかよぅという
どす黒い感情は、ウネちゃんが引き受けてくれるし。
安心してドラマにはまってますよ~。

ふふふ、わたし基本ギルドン派だしね。

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このあたりから (かずゆいまま)
2013-09-02 16:42:55
ビスコさん、こんにちは!

私もこの辺からやっとこさテンションあがってきたよ。
チャンフィの登場も多くなってきたからか?!

でもほんとギルドンが可哀想でねぇ。もうあのバカ兄が嫌で嫌で。
そしてイノクの言葉でキュンとするギルドンがまぁ素敵なのよねー!
チャンフィ派の私もそりゃ心動いちゃうってー!!
最後の対決は「おおお、いい男二人は絵になるねぇ」ってしみじみ思いました。(笑)

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