![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/d0/328d3074bcbc363a340dc566cebee018.png)
わりと今回、じーっとギルドンパパを見つめる機会があったんですけど、
やっぱりギルドンに似てるかも。目が似てるよ。
イニョンはお母さんの目に似てるね、くりくりで。
《あらすじ》
マルニョがいるものとばかり思い込んでいたギルドンは、イノクの姿を見て愕然とする。
なんとかイノクだけでも助けようと王に人払いを頼むが、
どうせこの女は死ぬ運命と、王はギルドンの願いを退ける。
もちろんイノクは、なんとかして四寅剣を探す覚悟を決めている。
王とギルドンの死をかけた問答が始まった。
長く生きていたいから、情報を小出しにしようとうそぶくギルドン。
両手両足、そして頭。
ひとつ問うごとに、落としてやろうと答える王。
「5問目で私の口は閉ざされます。質問は慎重に」
ギルドンも真っ向受けて立つ。
ひとつめの問いは、「王子は私に似ているか?」
王は気にしている。自分のように邪魔者をすべて殺していくような男なのかと。
「殺さぬよう努力はしています。揺れていますが、
正道を歩み、王の元へ行くと」
ギルドンは一歩進み出た。
「王子が、王をどう思っているか、気になりませんか?」
王はギルドンの問いに、かつての記憶を思い起こす。
兄上、兄上、と慕って付いてきた弟。
弓がほしいとねだるから、仕方なく作ってやった。
弟を焼き殺した日、弟は自分を見ただろうか?
チャンフィの幻影が王の目の前に現れ、王をおびやかす。
狂った王は、幻を目の前に卑屈に笑う。
「目も耳もふさがず、お前が焼け死ぬのを最後まで見ていたのに、なぜ生きている?」
四寅剣を話題にしたギルドン。
王は思わず、密室に隠した四寅剣を目で追った。
「バカに王位を譲るなと書けばよかったんだ!」
「チャンフィは違うとでもいうのか?嫡子だからと王位を狙うあの子は違うとでも?」
隠れていたイノクは、王の口からチャンフィの名をきいて事情を理解する。
(若君が王子だったんだ……)
逆上した王は、ギルドンの首を切り落とすとせまる。
イノクは必死に四寅剣の隠し場所を探し、ギルドンは隠していた小刀で縄を切る。
四寅剣は見つかった!
イノクに剣を投げ渡されたギルドンは、とっさに王を人質に取る。
しかし、多くの護衛が室内になだれ込み、
イノクもギルドンも刀を突きつけられて絶体絶命だ。
その時、ギルドンは不敵に笑った。
「チャンフィ王子にお会いになられてはいかがです?」
王の耳元で、ギルドンは囁く。
その誘惑に王は逆らえない。
ふたりを逃がし、密会の場所を尋ねる王。
「あなたが王子を埋めた墓でお待ちです!」
秘密の通路を駆け抜けたふたりは、間一髪で密室を抜け出した。
王は、チャンフィに会うために弟の墓へ向かう。
チャンフィは、ふたりが脱出する時間をかせぐために自らの墓へ出向いた。
「お久しぶりです、兄上」
「本当に生き延びていたのか、弟よ」
十数年ぶりの邂逅。
王は、チャンフィとギルドンが仲間なのかと問うた。
「お前も盗賊なのか?」
「彼はただの盗賊ではありません。
兄上が生み出したこの世の汚れと闘っている。
揺れてはいるが、真っ向兄上と闘っているのです」
王子と王の会談の最中に、無事ふたりは逃げ出すことができた。
ノ尚君の助けをかり、安全な場所までたどりつく。
合図の花火でふたりの無事を知ったチャンフィは、王との会見を切り上げた。
「必ず!私は、お前をあの中に葬ってやる!」
「わたくしも兄上の墓を用意しておきます」
「弟よ!お前が私のために用意する墓を楽しみにしているぞ!」
チャンフィはギルドンの元へかけつけ、開口一番、イノクの無事を確認した。
心底ほっとするチャンフィ。
ギルドンも駆けつけた仲間に囲まれ、嬉しそうだ。
「四寅剣も無事だ。根城に戻ったら返すよ」
「ああ、そうしろ」
「ギルドン、私も一緒にいくわ」
そういうイノクを、寂しげに見つめるチャンフィ。
しかし安全を考え、イノクはチャンフィの元にいるよう、ギルドンは指示した。
「今日はよくやったぞ」
褒められて嬉しそうなイノクは、素直に従った。
チャンフィはイノクをかくまい、まずは謝った。
「すまない。私のせいで危険なことに巻き込んでしまった」
「いいえ、ギルドンを助けに行っただけですから、お気になさらずに」
イノクのかしこまった物言いに、眉をくもらせるチャンフィ。
とうとう正体がばれてしまった。
へたくそな敬語を必死で使うイノクを遠くに感じる。
「わたし、何も知らずに王子に私を好きなのかきいたりして、
本当にわたしはバカでマヌケです」
「どこまで鈍感なんだ……」
チャンフィはイノクに頼む。
「そこまで鈍感なら、いっそのこと前と同じように自然に接してくれ。
ただひとり心許せるお前を、失いたくない」
チャンフィの頼みに、イノクも笑顔になった。
「じゃあ、前と同じに、若君って呼ぶわ。
とてもつらくて、怖かったでしょ?
名前も隠して身を潜めているなんて……。
若君はいい人よ、王とは違って善良よ。
死なずに生き抜いて、立派な人に育ったね、偉いわ、若君」
イノクに褒められて、ようやくチャンフィも笑顔になった。
後日チャンフィは、ギルドンから四寅剣を受け取る。
「こいつのせいで二度も命を脅かされたぞ」
「二度も危険にさらしてすまなかったな」
「俺が生きて帰ると信じていたか?」
「なるようになるのを受け入れるしかないと思っていた」
チャンフィの率直な物言いに、ギルドンもふっと微笑む。
「宮殿は華やかだな。王になったら招待してくれ。
王になれよ。
今の王よか、お前の方がましだ」
「その時はお前に官職を与えよう」
「遠慮するよ。でも俺のようなやつが役人になれる世の中にしろよ。
嫡子だから王になるんじゃなくて、民に望まれ、民を守る王になれ」
「それが、私が王になる理由になりそうだな」
まだまだお互いに力不足だとわかっているふたりは、
互いに互いの力になろうと言葉をかわすのだった。
イニョンは、父だけでなく、愛するウネの心を奪ったギルドンを憎む。
王はイニョンを捕盗大将に任命し、ギルドンを捕らえ、殺すように王命を下した。
血を分けた弟を捕らえ、殺せと。
イノクは活貧党の根城に行くことになった。
ギルドンもイノクが必ず来ると信じ、浮かれて部屋を用意している。
チャンフィはひとりさびしく、イノクを見送るしかない。
「ギルドンのためだけじゃなくて、一緒に闘いたいの」
「あのものには、たくさんの仲間がいる」
「時々会いに来るわ」
「来るな。来なくていい。もうお前と会っても心穏やかでいられそうにない」
イノクはチャンフィの言葉の真意がよくわかっていない。
「私が秘密を知ったからね。
私みたいに鈍感な子と仲良くなるといいわ。
若君には笑顔でいてほしい」
「そうだな……」
立ち上がるイノクの手を、思わずつかんでしまうチャンフィ。
だが、彼女を引き留めるすべはない。
イノクは元気に行ってしまった。
「昔にもどればいいんだ。
イノクがいなくても、私は耐えてきた。耐えられるさ」
根城では、ギルドンの帰還を祝って皆が酒盛りをしていた。
しかしそのおかげで、彼らはもうただの盗賊ではない。
王に弓引く逆賊になってしまったのだ。
これからの闘いは、厳しいものになるだろう。
無理だと思うものは、ここを去るようにギルドンは言うのだが、
誰ひとり抜けようとするものはいない。皆覚悟を決めているのだ。
「俺たちは人々を救い、自分も救う活貧党だ!」
ギルドンの堂々とした演説を聞いたイノクは、決心した。
「気楽にすればいいのよ。あいらぶゆはどうするの?」
マルニョに言われて、いよいよがんばるイノク。
「その思いは断ったわ。ちゃんと大将って呼ぶし!」
マルニョからイノクの様子を聞いたギルドンは、部屋へ迎えに行く。
ところがイノクは、かたくななのだ。
「あんたのためにきたんじゃないし!
単なる仲間だと思ってよ。大将として尊敬してる」
「ふ~ん。その覚悟は褒めてやるよ。尊敬だけで終わらせる気か?」
必死でうなずくイノク。
「ホントに?」
ギルドンに抱き寄せられて迫られたイノクは、目を白黒。
イノクの決意は固い……のか?
(つづく)
だぁあぁあああーーー!
だから!みんな平気なの?!
すでに視聴済みのみなさん!
どうやってこのドラマ観てたの?
イノクが来るからってウキウキしてるギルドンを見て、
そういうんじゃないからってがんばるイノクを見て、
ひとりぼっちになっちゃって泣きそうな王子を見て、
どうしたらいいのーーー!
なんかさすが女の扱いに慣れてるギルドンのラストシーンにキャー恥ずかしいとか
なりながらも、今お部屋で泣いているにちがいない王子のことを考えずにはいられないでしょ!
なんてーか、もう、何をどうしたらいいのかわかりません。
ギルドンとイノクが、ラブラブしいのを見て微笑ましいやら
気恥ずかしいやらなんですが、
どうしても王子のことが気にかかって、
キャーとか言ってる自分に罪悪感がずしんとのしかかってくるのよ。
ギルドンが甘すぎるのが悪いんですよ……。
ギルドンがね、イノクのキーセン姿を見て、思わずカワイイと認めちゃったのも
お約束と言えばお約束なんだけどかわいかったし、
チャンフィが四寅剣よりイノクの無事を心配している姿も
わかりやすすぎと言えばわかりやすすぎだけど、なんかうれしかったし、
そんなチャンフィを見て、ふう~んって顔したギルドンも、
よくあるパターンと言えばよくあるパターンだけど、くすって笑えるし、
ホン姉妹が、ありとあらゆる恋愛ドラマのエッセンスを
ぶち込んでくれた一連の流れは、さすがというしかないでごんす。
そんなに鈍いんだったら、いっそ「恋ってなんですか?」ぐらいに
超鈍感になれ!バカ!と言いたげなチャンフィの必死さが泣ける。
「マヌケにあんまり菓子を与えるな」って言われた直後の
卓上のお菓子がなんか控えめな感じだったのには吹き出してしまった。
お米を固めたお菓子みたいなのしかなかったよね。
王子、きっともっといっぱい出してあげたかったと思うの……。
ギルドンはいいよねぇー、みんなが無事を喜んでくれて、
スグンなんか抱きつきそうになっちゃって、
わいわい言い合える仲間がいて……。
王子には、ムク犬さんひとり。
しかも臣下だし。
気をつかってへたなギャグにも笑ってくれそうないい人だけど、
王子の笑顔のためだったら、それこそなんでもしちゃいそうなムク犬さんだけど、
でも王子の肩を叩いて「チャレッソ!」なんてことは死んでも言えない忠犬なの。
うわーん!イノクが王子の元に残ることになったとき、
私すごくうれしかったのにー!
いったん喜ばせといて後で突き落とすんだったら、
嬉しいことなんてなかったほうがよかったのに!
どうせ取り上げられるんだったら、イノクとなんか
会わない方がよかったのにー!
民のために、大義のために、心を殺さなくちゃいけない王子がかわいそうよ……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ed/29e6466fc5cb87fd2a310fc57948fa8d.png)
鈍すぎるイノクに、行くなとは決して言えない王子。
ああ、でもイノクがそばにいて、すごく嬉しそうなギルドンを見るのも幸せなの。
わたし自身が壊れそうです。廃人化一直線なのか!自分よ!
と、まあラブライン的にはほんわか気分なのですが、
大きな流れとしては、もうどんどん大変なことになってしまった回でもあるのです。
とうとう王とチャンフィは対峙したしね。
なかなか見応えのある、ふたりの再会シーンでしたね。
こういう時、護衛の人たちってものすごく緊張してるでしょうね。
なんかもー、隙あらばチャンフィ殺しちゃいたいくらいの王の護衛でしょうが、
命令なしにそんなことしたら、どうなっちゃうかわかんないし。
それこそその剣の一振りで、歴史が変わっちゃうんだろうし、
どっちも死んじゃったらすごい大混乱になるだろうし。
そんなことになったら自分だって生きていられないだろうし。
ああこわい。平民でよかった。
活貧党として、ギルドンは王子を助けていくことになりました。
そうすることで、世の中が変わる。
民に望まれ、民を守る王になることがチャンフィの生きる道。
それが、迷いながらも彼が見つけた正道。
王子も、ギルドンも、この一件で本当に一皮むけたんですね……。
前途多難だけど……。
ギルドンパパも、葛藤。
親友を殺し、息子をも殺し、守ろうとする王を、ギルドンに見られてしまった。
「あれを守るために、俺を殺そうと?」とか言われかねない狂った王を。
理由があるにせよ、息子に軽蔑されたくなかったパパもつらそうです。
見限っちゃえばいいのにね。
でもきっと、もう後戻りできないのね。
それとも、本当に大事な理由が彼にはあるのかしら?
ウネお嬢さんも、イノクの出生の秘密を知ってしまった。
愛するもの同士が、実は敵同士だとわかった時、ふたりはどうするかしら?
お嬢さんはギルドンとイノクの間に打ち込むくさびを見つけてしまったようで、
今後の彼女の動きは重要かもしれませんね。
イニョンも、恨みのおかげで男として成長したようだし。
そんな成長がいいのか悪いのかは知らんが。
第1幕、完、みたいな回でしたねー。
これは何度も書いていますが、本当に1話にここまで詰め込むか!といった感のある
韓国ドラマ。
1時間以上も尺があれば、自然とそうなってしまうんでしょうか。
もうなんかこの回でホンギルドン終了でもいいかも、と思ってしまう。
とはいえ、トキメキあり、せつなさあり、葛藤あり、波乱含みの展開で、
まだまだ続きが気になるのでした。
ほんとに1話見るのに気合いが必要だよ……。
今回はやっぱりギルドンのかっこよさを再確認した感じで、
キャー恥ずかしい、と思いつつ見るシーンが多かったです。
イノクをなんとか逃がしてやろうと王に交渉するギルドン、男らしかったわ。
でもそれも無理だとわかったら、とにかく王との問答に集中。
ここ、見応えありましたねー。
こういう駆け引きみたいな問答は大好きだ!緊迫感があって面白かった!
王の弱みをついていくギルドン。
そしてまず知りたいことが「弟はどんな人間か?」である王の人間味。
ギルドンパパだったら、こんな質問ぜったい許しませんよね。
王が狂ってしまったのは、こういう甘さのせいだと思うな。
罪悪感に押しつぶされてしまった王。
ほんと、ギルドンの言うとおり、その罪悪感を良い政治に生かせばよかったのにね。
王の耳元で囁くギルドンが妙に艶めかしかったりして。
誘惑する男というのは、こういう時も色っぽいですね。
もうラストのイノクを抱きしめるシーンより、色っぽい。
危険の中にある、というのが余計にそう感じさせるんでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/7e/8bc44d2c1ef2ef76e3d039ee7b5ff1ee.png)
駆け引き上手なホン・ギルドン
そしてお約束ですが、無事逃れたと安堵してからイノクを怒るシーン。
もちろんお約束として、イノクはどうしてギルドンがそこまで怒るか理解できない。
に、鈍すぎる。
良家のお嬢様として育っていても、こんなに鈍かったであろうか?
天然なのかな……。
でもお約束だからね。思わずカワイイって認めちゃうギルドンもね。
少女マンガ黄金パターンですよ。
輿の中から花火を見るシーンもよかったですねー。
「俺も見たい」ってイノクをぎゅっと抱きしめるところがほっこりしましたよ。
ほんとうに無事でよかったよかった。
最後のシーンはなにをかいわんや、ですけど、
これは演じている方も相当恥ずかしいシーンではないでしょうか。
赤くならないイノクは偉いな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/5e/43177f6def7dcb219836a0bdb030ad89.png)
そんなイノクがらみのシーンにもましてかっこいいのは、
王にチャンフィのことを問われた時ですね。
王子が、迷いながらも正道を歩もうとしている姿に、ギルドンは誇りを持っている。
もちろんチャンフィも、王にギルドンのことを問われた時、
自分のことのように自慢気にギルドンの素晴らしさを語りますね。
お互いを認め合うふたりの若者の姿。
いいですよね~、感動的だわ~。
イノクのことでは王子は寂しいけれど、
自分が認めた男のもとへ行くなら耐えられるわよね?
剣よりもイノクの無事を先に確かめた王子を見て、ギルドンも察したわよね?
最後は絶対にギルドンとイノクが結ばれると信じているのですが、
その時のチャンフィの引き際の見事さを今から楽しみにしています。
イノクは鈍いままだろうからな……。
やっぱりギルドンに似てるかも。目が似てるよ。
イニョンはお母さんの目に似てるね、くりくりで。
《あらすじ》
マルニョがいるものとばかり思い込んでいたギルドンは、イノクの姿を見て愕然とする。
なんとかイノクだけでも助けようと王に人払いを頼むが、
どうせこの女は死ぬ運命と、王はギルドンの願いを退ける。
もちろんイノクは、なんとかして四寅剣を探す覚悟を決めている。
王とギルドンの死をかけた問答が始まった。
長く生きていたいから、情報を小出しにしようとうそぶくギルドン。
両手両足、そして頭。
ひとつ問うごとに、落としてやろうと答える王。
「5問目で私の口は閉ざされます。質問は慎重に」
ギルドンも真っ向受けて立つ。
ひとつめの問いは、「王子は私に似ているか?」
王は気にしている。自分のように邪魔者をすべて殺していくような男なのかと。
「殺さぬよう努力はしています。揺れていますが、
正道を歩み、王の元へ行くと」
ギルドンは一歩進み出た。
「王子が、王をどう思っているか、気になりませんか?」
王はギルドンの問いに、かつての記憶を思い起こす。
兄上、兄上、と慕って付いてきた弟。
弓がほしいとねだるから、仕方なく作ってやった。
弟を焼き殺した日、弟は自分を見ただろうか?
チャンフィの幻影が王の目の前に現れ、王をおびやかす。
狂った王は、幻を目の前に卑屈に笑う。
「目も耳もふさがず、お前が焼け死ぬのを最後まで見ていたのに、なぜ生きている?」
四寅剣を話題にしたギルドン。
王は思わず、密室に隠した四寅剣を目で追った。
「バカに王位を譲るなと書けばよかったんだ!」
「チャンフィは違うとでもいうのか?嫡子だからと王位を狙うあの子は違うとでも?」
隠れていたイノクは、王の口からチャンフィの名をきいて事情を理解する。
(若君が王子だったんだ……)
逆上した王は、ギルドンの首を切り落とすとせまる。
イノクは必死に四寅剣の隠し場所を探し、ギルドンは隠していた小刀で縄を切る。
四寅剣は見つかった!
イノクに剣を投げ渡されたギルドンは、とっさに王を人質に取る。
しかし、多くの護衛が室内になだれ込み、
イノクもギルドンも刀を突きつけられて絶体絶命だ。
その時、ギルドンは不敵に笑った。
「チャンフィ王子にお会いになられてはいかがです?」
王の耳元で、ギルドンは囁く。
その誘惑に王は逆らえない。
ふたりを逃がし、密会の場所を尋ねる王。
「あなたが王子を埋めた墓でお待ちです!」
秘密の通路を駆け抜けたふたりは、間一髪で密室を抜け出した。
王は、チャンフィに会うために弟の墓へ向かう。
チャンフィは、ふたりが脱出する時間をかせぐために自らの墓へ出向いた。
「お久しぶりです、兄上」
「本当に生き延びていたのか、弟よ」
十数年ぶりの邂逅。
王は、チャンフィとギルドンが仲間なのかと問うた。
「お前も盗賊なのか?」
「彼はただの盗賊ではありません。
兄上が生み出したこの世の汚れと闘っている。
揺れてはいるが、真っ向兄上と闘っているのです」
王子と王の会談の最中に、無事ふたりは逃げ出すことができた。
ノ尚君の助けをかり、安全な場所までたどりつく。
合図の花火でふたりの無事を知ったチャンフィは、王との会見を切り上げた。
「必ず!私は、お前をあの中に葬ってやる!」
「わたくしも兄上の墓を用意しておきます」
「弟よ!お前が私のために用意する墓を楽しみにしているぞ!」
チャンフィはギルドンの元へかけつけ、開口一番、イノクの無事を確認した。
心底ほっとするチャンフィ。
ギルドンも駆けつけた仲間に囲まれ、嬉しそうだ。
「四寅剣も無事だ。根城に戻ったら返すよ」
「ああ、そうしろ」
「ギルドン、私も一緒にいくわ」
そういうイノクを、寂しげに見つめるチャンフィ。
しかし安全を考え、イノクはチャンフィの元にいるよう、ギルドンは指示した。
「今日はよくやったぞ」
褒められて嬉しそうなイノクは、素直に従った。
チャンフィはイノクをかくまい、まずは謝った。
「すまない。私のせいで危険なことに巻き込んでしまった」
「いいえ、ギルドンを助けに行っただけですから、お気になさらずに」
イノクのかしこまった物言いに、眉をくもらせるチャンフィ。
とうとう正体がばれてしまった。
へたくそな敬語を必死で使うイノクを遠くに感じる。
「わたし、何も知らずに王子に私を好きなのかきいたりして、
本当にわたしはバカでマヌケです」
「どこまで鈍感なんだ……」
チャンフィはイノクに頼む。
「そこまで鈍感なら、いっそのこと前と同じように自然に接してくれ。
ただひとり心許せるお前を、失いたくない」
チャンフィの頼みに、イノクも笑顔になった。
「じゃあ、前と同じに、若君って呼ぶわ。
とてもつらくて、怖かったでしょ?
名前も隠して身を潜めているなんて……。
若君はいい人よ、王とは違って善良よ。
死なずに生き抜いて、立派な人に育ったね、偉いわ、若君」
イノクに褒められて、ようやくチャンフィも笑顔になった。
後日チャンフィは、ギルドンから四寅剣を受け取る。
「こいつのせいで二度も命を脅かされたぞ」
「二度も危険にさらしてすまなかったな」
「俺が生きて帰ると信じていたか?」
「なるようになるのを受け入れるしかないと思っていた」
チャンフィの率直な物言いに、ギルドンもふっと微笑む。
「宮殿は華やかだな。王になったら招待してくれ。
王になれよ。
今の王よか、お前の方がましだ」
「その時はお前に官職を与えよう」
「遠慮するよ。でも俺のようなやつが役人になれる世の中にしろよ。
嫡子だから王になるんじゃなくて、民に望まれ、民を守る王になれ」
「それが、私が王になる理由になりそうだな」
まだまだお互いに力不足だとわかっているふたりは、
互いに互いの力になろうと言葉をかわすのだった。
イニョンは、父だけでなく、愛するウネの心を奪ったギルドンを憎む。
王はイニョンを捕盗大将に任命し、ギルドンを捕らえ、殺すように王命を下した。
血を分けた弟を捕らえ、殺せと。
イノクは活貧党の根城に行くことになった。
ギルドンもイノクが必ず来ると信じ、浮かれて部屋を用意している。
チャンフィはひとりさびしく、イノクを見送るしかない。
「ギルドンのためだけじゃなくて、一緒に闘いたいの」
「あのものには、たくさんの仲間がいる」
「時々会いに来るわ」
「来るな。来なくていい。もうお前と会っても心穏やかでいられそうにない」
イノクはチャンフィの言葉の真意がよくわかっていない。
「私が秘密を知ったからね。
私みたいに鈍感な子と仲良くなるといいわ。
若君には笑顔でいてほしい」
「そうだな……」
立ち上がるイノクの手を、思わずつかんでしまうチャンフィ。
だが、彼女を引き留めるすべはない。
イノクは元気に行ってしまった。
「昔にもどればいいんだ。
イノクがいなくても、私は耐えてきた。耐えられるさ」
根城では、ギルドンの帰還を祝って皆が酒盛りをしていた。
しかしそのおかげで、彼らはもうただの盗賊ではない。
王に弓引く逆賊になってしまったのだ。
これからの闘いは、厳しいものになるだろう。
無理だと思うものは、ここを去るようにギルドンは言うのだが、
誰ひとり抜けようとするものはいない。皆覚悟を決めているのだ。
「俺たちは人々を救い、自分も救う活貧党だ!」
ギルドンの堂々とした演説を聞いたイノクは、決心した。
「気楽にすればいいのよ。あいらぶゆはどうするの?」
マルニョに言われて、いよいよがんばるイノク。
「その思いは断ったわ。ちゃんと大将って呼ぶし!」
マルニョからイノクの様子を聞いたギルドンは、部屋へ迎えに行く。
ところがイノクは、かたくななのだ。
「あんたのためにきたんじゃないし!
単なる仲間だと思ってよ。大将として尊敬してる」
「ふ~ん。その覚悟は褒めてやるよ。尊敬だけで終わらせる気か?」
必死でうなずくイノク。
「ホントに?」
ギルドンに抱き寄せられて迫られたイノクは、目を白黒。
イノクの決意は固い……のか?
(つづく)
だぁあぁあああーーー!
だから!みんな平気なの?!
すでに視聴済みのみなさん!
どうやってこのドラマ観てたの?
イノクが来るからってウキウキしてるギルドンを見て、
そういうんじゃないからってがんばるイノクを見て、
ひとりぼっちになっちゃって泣きそうな王子を見て、
どうしたらいいのーーー!
なんかさすが女の扱いに慣れてるギルドンのラストシーンにキャー恥ずかしいとか
なりながらも、今お部屋で泣いているにちがいない王子のことを考えずにはいられないでしょ!
なんてーか、もう、何をどうしたらいいのかわかりません。
ギルドンとイノクが、ラブラブしいのを見て微笑ましいやら
気恥ずかしいやらなんですが、
どうしても王子のことが気にかかって、
キャーとか言ってる自分に罪悪感がずしんとのしかかってくるのよ。
ギルドンが甘すぎるのが悪いんですよ……。
ギルドンがね、イノクのキーセン姿を見て、思わずカワイイと認めちゃったのも
お約束と言えばお約束なんだけどかわいかったし、
チャンフィが四寅剣よりイノクの無事を心配している姿も
わかりやすすぎと言えばわかりやすすぎだけど、なんかうれしかったし、
そんなチャンフィを見て、ふう~んって顔したギルドンも、
よくあるパターンと言えばよくあるパターンだけど、くすって笑えるし、
ホン姉妹が、ありとあらゆる恋愛ドラマのエッセンスを
ぶち込んでくれた一連の流れは、さすがというしかないでごんす。
そんなに鈍いんだったら、いっそ「恋ってなんですか?」ぐらいに
超鈍感になれ!バカ!と言いたげなチャンフィの必死さが泣ける。
「マヌケにあんまり菓子を与えるな」って言われた直後の
卓上のお菓子がなんか控えめな感じだったのには吹き出してしまった。
お米を固めたお菓子みたいなのしかなかったよね。
王子、きっともっといっぱい出してあげたかったと思うの……。
ギルドンはいいよねぇー、みんなが無事を喜んでくれて、
スグンなんか抱きつきそうになっちゃって、
わいわい言い合える仲間がいて……。
王子には、ムク犬さんひとり。
しかも臣下だし。
気をつかってへたなギャグにも笑ってくれそうないい人だけど、
王子の笑顔のためだったら、それこそなんでもしちゃいそうなムク犬さんだけど、
でも王子の肩を叩いて「チャレッソ!」なんてことは死んでも言えない忠犬なの。
うわーん!イノクが王子の元に残ることになったとき、
私すごくうれしかったのにー!
いったん喜ばせといて後で突き落とすんだったら、
嬉しいことなんてなかったほうがよかったのに!
どうせ取り上げられるんだったら、イノクとなんか
会わない方がよかったのにー!
民のために、大義のために、心を殺さなくちゃいけない王子がかわいそうよ……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ed/29e6466fc5cb87fd2a310fc57948fa8d.png)
鈍すぎるイノクに、行くなとは決して言えない王子。
ああ、でもイノクがそばにいて、すごく嬉しそうなギルドンを見るのも幸せなの。
わたし自身が壊れそうです。廃人化一直線なのか!自分よ!
と、まあラブライン的にはほんわか気分なのですが、
大きな流れとしては、もうどんどん大変なことになってしまった回でもあるのです。
とうとう王とチャンフィは対峙したしね。
なかなか見応えのある、ふたりの再会シーンでしたね。
こういう時、護衛の人たちってものすごく緊張してるでしょうね。
なんかもー、隙あらばチャンフィ殺しちゃいたいくらいの王の護衛でしょうが、
命令なしにそんなことしたら、どうなっちゃうかわかんないし。
それこそその剣の一振りで、歴史が変わっちゃうんだろうし、
どっちも死んじゃったらすごい大混乱になるだろうし。
そんなことになったら自分だって生きていられないだろうし。
ああこわい。平民でよかった。
活貧党として、ギルドンは王子を助けていくことになりました。
そうすることで、世の中が変わる。
民に望まれ、民を守る王になることがチャンフィの生きる道。
それが、迷いながらも彼が見つけた正道。
王子も、ギルドンも、この一件で本当に一皮むけたんですね……。
前途多難だけど……。
ギルドンパパも、葛藤。
親友を殺し、息子をも殺し、守ろうとする王を、ギルドンに見られてしまった。
「あれを守るために、俺を殺そうと?」とか言われかねない狂った王を。
理由があるにせよ、息子に軽蔑されたくなかったパパもつらそうです。
見限っちゃえばいいのにね。
でもきっと、もう後戻りできないのね。
それとも、本当に大事な理由が彼にはあるのかしら?
ウネお嬢さんも、イノクの出生の秘密を知ってしまった。
愛するもの同士が、実は敵同士だとわかった時、ふたりはどうするかしら?
お嬢さんはギルドンとイノクの間に打ち込むくさびを見つけてしまったようで、
今後の彼女の動きは重要かもしれませんね。
イニョンも、恨みのおかげで男として成長したようだし。
そんな成長がいいのか悪いのかは知らんが。
第1幕、完、みたいな回でしたねー。
これは何度も書いていますが、本当に1話にここまで詰め込むか!といった感のある
韓国ドラマ。
1時間以上も尺があれば、自然とそうなってしまうんでしょうか。
もうなんかこの回でホンギルドン終了でもいいかも、と思ってしまう。
とはいえ、トキメキあり、せつなさあり、葛藤あり、波乱含みの展開で、
まだまだ続きが気になるのでした。
ほんとに1話見るのに気合いが必要だよ……。
今回はやっぱりギルドンのかっこよさを再確認した感じで、
キャー恥ずかしい、と思いつつ見るシーンが多かったです。
イノクをなんとか逃がしてやろうと王に交渉するギルドン、男らしかったわ。
でもそれも無理だとわかったら、とにかく王との問答に集中。
ここ、見応えありましたねー。
こういう駆け引きみたいな問答は大好きだ!緊迫感があって面白かった!
王の弱みをついていくギルドン。
そしてまず知りたいことが「弟はどんな人間か?」である王の人間味。
ギルドンパパだったら、こんな質問ぜったい許しませんよね。
王が狂ってしまったのは、こういう甘さのせいだと思うな。
罪悪感に押しつぶされてしまった王。
ほんと、ギルドンの言うとおり、その罪悪感を良い政治に生かせばよかったのにね。
王の耳元で囁くギルドンが妙に艶めかしかったりして。
誘惑する男というのは、こういう時も色っぽいですね。
もうラストのイノクを抱きしめるシーンより、色っぽい。
危険の中にある、というのが余計にそう感じさせるんでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/7e/8bc44d2c1ef2ef76e3d039ee7b5ff1ee.png)
駆け引き上手なホン・ギルドン
そしてお約束ですが、無事逃れたと安堵してからイノクを怒るシーン。
もちろんお約束として、イノクはどうしてギルドンがそこまで怒るか理解できない。
に、鈍すぎる。
良家のお嬢様として育っていても、こんなに鈍かったであろうか?
天然なのかな……。
でもお約束だからね。思わずカワイイって認めちゃうギルドンもね。
少女マンガ黄金パターンですよ。
輿の中から花火を見るシーンもよかったですねー。
「俺も見たい」ってイノクをぎゅっと抱きしめるところがほっこりしましたよ。
ほんとうに無事でよかったよかった。
最後のシーンはなにをかいわんや、ですけど、
これは演じている方も相当恥ずかしいシーンではないでしょうか。
赤くならないイノクは偉いな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/5e/43177f6def7dcb219836a0bdb030ad89.png)
そんなイノクがらみのシーンにもましてかっこいいのは、
王にチャンフィのことを問われた時ですね。
王子が、迷いながらも正道を歩もうとしている姿に、ギルドンは誇りを持っている。
もちろんチャンフィも、王にギルドンのことを問われた時、
自分のことのように自慢気にギルドンの素晴らしさを語りますね。
お互いを認め合うふたりの若者の姿。
いいですよね~、感動的だわ~。
イノクのことでは王子は寂しいけれど、
自分が認めた男のもとへ行くなら耐えられるわよね?
剣よりもイノクの無事を先に確かめた王子を見て、ギルドンも察したわよね?
最後は絶対にギルドンとイノクが結ばれると信じているのですが、
その時のチャンフィの引き際の見事さを今から楽しみにしています。
イノクは鈍いままだろうからな……。
私はこれ、4話まではえ?面白いの?どうなの?って感じで視聴がのろく。
1年後からめっちゃ面白くて視聴が進んで行くのに
また若君が切なくなる事が多くて1話見てすぐ次っていかないのよ。
心が摩耗するよねぇ。うんうん。
でもギルドンはあんなに男前なのにイノクの前ではめちゃくちゃ素をだすでしょ。
そこがまたいいよねぇ。うん、応援したくなる!
なんつーか他のドラマと違って主役と2番手を同時に応援したくなるんだよなぁ。不思議。
さて、やっと男同士が手を組んだからまたまたストーリーも面白くなっていきます。
若君は切ないけど仕方ない。楽しく視聴続けてね!
ギルドンがイノクの前では子どもっぽくなるとこがいいんだよね。
イノクはおっちょこちょいだし、大食らいだし、ガキっぽいけど、
やっぱり彼女の中に母性を見てる気がするんだわ、
ギルドンも若君も。
守ってやりたくもあり、甘えてみたくもあり、って感じなのかなー。
そういえば、主役と二番手どっちも応援したくなるドラマって
他にあったかな、と考えていたら……。
「パスタ」がありました!
ホン・ギルドン、見るのにパワーがいりますけど、
まだまだ楽しみます~。