福井市に移住し感謝なことは、自宅から車で10分のところに福井県立図書館(注・01)があることです。
今、読みたいと思った本が本当に置いてあるからです。
その一冊が2年前までドイツ首相であったメルケル女史(注・02)の講演集、
「わたしの信仰-キリスト者として行動する」(新教出版社)です。
以前から購入しようと思っていましたが、引っ越しに振り回されていた数か月間でしたから、
買うことも読むことができませんでした。
しかし、ようやく引っ越しが落ち着いた7月に、さっそく県立図書館に行き、
館内のパソコンで検索したら書棚にあり、借りて読みました。
この本を読んでまず結論からいいますと、「日本国民は全員、読むべき本だ」と思います。
それはメルケル女史のキリスト信仰が、具体的に政治運営に生きて働き、
ドイツ国民、そして全ヨーロッパ(=EU)に大いなる祝福をもたらす根源となっていることが
正しく理解できる本だからです。
この本は、メルケル女史が首相在任中に党大会や教会で語ったメッセージ集となっています。
正直、私もドイツは、カントやバルトなど著名な聖書学者や哲学者がたくさん輩出している
近寄りがたい国のイメージがありました。
しかし、メルケル女史の説教で聖書にもとづく自分の与えられた信仰を語る一言一言が、
生きている力強い言葉となっており、非常に驚きました。
日本ではあらゆる分野で宗教を持ち出すことはタブー視されています。
しかし、裏側(暗部)では、宗教基盤に支えられた自民党の一党独裁が77年間も続いており、
中でもカルト宗教として全世界に知られている統一教会と癒着した関係が、
1年前の安倍首相暗殺事件で明らかになりました。
メルケル女史の講演集を読むと安倍元首相とは余りにも差があり過ぎます。
前明石市長、泉さんがFLASH7/14で、「安倍政権は・・強きを助け、数字もごまかし・・・
た人物であり、岸田首相も同じ路線を走る危険な人だ」と指摘していますが、
メルケル女史の講演集では、まさに安倍政権と自民党政権とは真逆であることは明確なのです。
それは、・・・弱きを助け、数字を正直に発表し、
10年、20年先のドイツのビジョンを明確に描いき、実践してきた(注・03)からです。
その意味で、ドイツもEUも素晴らしい指導者に導かれてきた戦後77年間だといえます。
同じ敗戦国であるのも関わらず、どうしてこのような月とスッポンのごとく差が出てしまったのかなのです。
それは一言でいうと周辺諸国への「へりくだり」の差です。
つまりドイツは今から30年前、敗戦40年を迎えたドイツ国会でなされた名演説
「荒れ野の40年」を語った統一ドイツ初代大統領,リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの
国会での演説は、全ヨーロッパ、そして全世界に向けた
ドイツの犯した戦争責任の罪の告白と徹底したへりくだりの言葉でした。
そこで語られた言葉の力が、脈々とメルケル女史に受け継がれているのです。
しかし、安倍さんは全くの真逆で、「戦後日本の総括をする」と言いましたが、
すべて韓国や中国などアジア諸国へのヘイト発言の羅列で、高慢な姿勢でした。
私は今、メルケル女史のこの本から、語録集をまとめていますが、
「荒れ野の40年」も含め、ドイツの戦後と日本を比較して、
いつかブログで書きたいと思います。
日本が真にへりくだる国民にならない限り、ドイツのような希望はなく、
待っているのは、祝福ではなく、呪いしかないからです。
福井県立図書館(注・01)
福井県立図書館によると、平成27年度、福井県立図書館で個人へ貸出された冊数は838,779冊。日本図書館協会に「都道府県図書館の統計」から、人口一人当たりの貸出冊数が4年連続で全国一となりました。福井県の貸出冊数は人口一人当たりの1.044冊。全国で唯一、1冊を超える県となりました。約130万冊の蔵書を誇る「福井県立図書館」(分館の「若狭図書学習センター」も合わせる)は、ここ数年、県民一人当たりの貸出冊数で全国TOPクラスを維持しています。(福井新聞)
メルケル女史(注・02)
アンゲラ・ドロテア・メルケル出生名:アンゲラ・ドロテア・カスナー1954年7月17日 - )は、ドイツの元政治家。同国第8代連邦首相(在任: 2005年11月22日 - 2021年12月8日)、キリスト教民主同盟(CDU)第7代党首(在任: 2000年4月 - 2018年12月)。ドイツ連邦共和国において、またドイツ史上でも初めてとなる女性首相である。ユーロ危機、クリミア危機などでの外交対応や、ドイツの経済成長・健全財政の維持などで支持され、16年の長期政権を築いた。2015年の難民危機では、積極的な難民受け入れ政策が国際的に評価された一方、国内的には100万人超の難民殺到による犯罪が度々発生し国民の難民政策批判が高まり、2017年ドイツ連邦議会選挙で極右政党の躍進や地方選挙での連立与党連敗を招いたため、2018年に3年後の任期限りでの政界引退を表明した。2020年以降のCOVID-19の対応で、一転して求心力を回復した。2021年9月の連邦議会選挙と、その後の新政権の発足をもって2021年12月8日に連邦首相を退任し政界を引退した。(ウィキの一部)
ビジョンを明確に描いき、実践してきた」(注・03)
メルケル女史が、首相になった2005年にドイツが備えなければならない3つの項目を教書で明確にしました。
1・温暖化への防衛策として沿岸工事への備え
2・エネルギーの根本的な見直し(2011年の福島原発事故以後、ドイツは原発を廃止に動く)
3・得体の知れない細菌の蔓延への備え(コロナ禍への俊足な対応ができた)
これらは軍事的国防に優るものと位置付けて準備することを命じたのですが、
日本は同じ頃、バブル崩壊立て直しで10年、20年先を見通すビジョン作成どころか、
政治、経済、IT、教育などすべて混迷の時代の始まりでした。
今、読みたいと思った本が本当に置いてあるからです。
その一冊が2年前までドイツ首相であったメルケル女史(注・02)の講演集、
「わたしの信仰-キリスト者として行動する」(新教出版社)です。
以前から購入しようと思っていましたが、引っ越しに振り回されていた数か月間でしたから、
買うことも読むことができませんでした。
しかし、ようやく引っ越しが落ち着いた7月に、さっそく県立図書館に行き、
館内のパソコンで検索したら書棚にあり、借りて読みました。
この本を読んでまず結論からいいますと、「日本国民は全員、読むべき本だ」と思います。
それはメルケル女史のキリスト信仰が、具体的に政治運営に生きて働き、
ドイツ国民、そして全ヨーロッパ(=EU)に大いなる祝福をもたらす根源となっていることが
正しく理解できる本だからです。
この本は、メルケル女史が首相在任中に党大会や教会で語ったメッセージ集となっています。
正直、私もドイツは、カントやバルトなど著名な聖書学者や哲学者がたくさん輩出している
近寄りがたい国のイメージがありました。
しかし、メルケル女史の説教で聖書にもとづく自分の与えられた信仰を語る一言一言が、
生きている力強い言葉となっており、非常に驚きました。
日本ではあらゆる分野で宗教を持ち出すことはタブー視されています。
しかし、裏側(暗部)では、宗教基盤に支えられた自民党の一党独裁が77年間も続いており、
中でもカルト宗教として全世界に知られている統一教会と癒着した関係が、
1年前の安倍首相暗殺事件で明らかになりました。
メルケル女史の講演集を読むと安倍元首相とは余りにも差があり過ぎます。
前明石市長、泉さんがFLASH7/14で、「安倍政権は・・強きを助け、数字もごまかし・・・
た人物であり、岸田首相も同じ路線を走る危険な人だ」と指摘していますが、
メルケル女史の講演集では、まさに安倍政権と自民党政権とは真逆であることは明確なのです。
それは、・・・弱きを助け、数字を正直に発表し、
10年、20年先のドイツのビジョンを明確に描いき、実践してきた(注・03)からです。
その意味で、ドイツもEUも素晴らしい指導者に導かれてきた戦後77年間だといえます。
同じ敗戦国であるのも関わらず、どうしてこのような月とスッポンのごとく差が出てしまったのかなのです。
それは一言でいうと周辺諸国への「へりくだり」の差です。
つまりドイツは今から30年前、敗戦40年を迎えたドイツ国会でなされた名演説
「荒れ野の40年」を語った統一ドイツ初代大統領,リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの
国会での演説は、全ヨーロッパ、そして全世界に向けた
ドイツの犯した戦争責任の罪の告白と徹底したへりくだりの言葉でした。
そこで語られた言葉の力が、脈々とメルケル女史に受け継がれているのです。
しかし、安倍さんは全くの真逆で、「戦後日本の総括をする」と言いましたが、
すべて韓国や中国などアジア諸国へのヘイト発言の羅列で、高慢な姿勢でした。
私は今、メルケル女史のこの本から、語録集をまとめていますが、
「荒れ野の40年」も含め、ドイツの戦後と日本を比較して、
いつかブログで書きたいと思います。
日本が真にへりくだる国民にならない限り、ドイツのような希望はなく、
待っているのは、祝福ではなく、呪いしかないからです。
福井県立図書館(注・01)
福井県立図書館によると、平成27年度、福井県立図書館で個人へ貸出された冊数は838,779冊。日本図書館協会に「都道府県図書館の統計」から、人口一人当たりの貸出冊数が4年連続で全国一となりました。福井県の貸出冊数は人口一人当たりの1.044冊。全国で唯一、1冊を超える県となりました。約130万冊の蔵書を誇る「福井県立図書館」(分館の「若狭図書学習センター」も合わせる)は、ここ数年、県民一人当たりの貸出冊数で全国TOPクラスを維持しています。(福井新聞)
メルケル女史(注・02)
アンゲラ・ドロテア・メルケル出生名:アンゲラ・ドロテア・カスナー1954年7月17日 - )は、ドイツの元政治家。同国第8代連邦首相(在任: 2005年11月22日 - 2021年12月8日)、キリスト教民主同盟(CDU)第7代党首(在任: 2000年4月 - 2018年12月)。ドイツ連邦共和国において、またドイツ史上でも初めてとなる女性首相である。ユーロ危機、クリミア危機などでの外交対応や、ドイツの経済成長・健全財政の維持などで支持され、16年の長期政権を築いた。2015年の難民危機では、積極的な難民受け入れ政策が国際的に評価された一方、国内的には100万人超の難民殺到による犯罪が度々発生し国民の難民政策批判が高まり、2017年ドイツ連邦議会選挙で極右政党の躍進や地方選挙での連立与党連敗を招いたため、2018年に3年後の任期限りでの政界引退を表明した。2020年以降のCOVID-19の対応で、一転して求心力を回復した。2021年9月の連邦議会選挙と、その後の新政権の発足をもって2021年12月8日に連邦首相を退任し政界を引退した。(ウィキの一部)
ビジョンを明確に描いき、実践してきた」(注・03)
メルケル女史が、首相になった2005年にドイツが備えなければならない3つの項目を教書で明確にしました。
1・温暖化への防衛策として沿岸工事への備え
2・エネルギーの根本的な見直し(2011年の福島原発事故以後、ドイツは原発を廃止に動く)
3・得体の知れない細菌の蔓延への備え(コロナ禍への俊足な対応ができた)
これらは軍事的国防に優るものと位置付けて準備することを命じたのですが、
日本は同じ頃、バブル崩壊立て直しで10年、20年先を見通すビジョン作成どころか、
政治、経済、IT、教育などすべて混迷の時代の始まりでした。