列王記上
21:8 イゼベルはアハブの名で手紙を書き、アハブの印を押して封をし、
その手紙をナボトのいる町に住む長老と貴族に送った。
21:9 その手紙にはこう書かれていた。
「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。
21:10 ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、
と証言させよ。こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ。」
21:11 その町の人々、その町に住む長老と貴族たちは
イゼベルが命じたとおり、すなわち彼女が手紙で
彼らに書き送ったとおりに行った。
21:12 彼らは断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせた。
21:13 ならず者も二人来てナボトに向かって座った。
ならず者たちは民の前でナボトに対して証言し、
「ナボトは神と王とを呪った」と言った。人々は彼を町の外に引き出し、
石で打ち殺した。
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今回の断食が出て来る箇所は、イスラエルの王アハブと
その妻である悪女イゼベルのはかりごとに
何と断食が悪用されてしまったのです。
この前後の出来事をこれから詳しく述べていきますが、
その前に指摘しておきたいのは、
イゼベルのような断食の悪用が平然となされているのが
日本だということです。
私は断食指導して30年になります。
まず、1995年に断食祈祷院をオープンしました。
2000年までリバイバルを求める熱心なクリスチャンたちが全国から来会され、
40日断食祈祷盛会も2回開催し、日本国内のキリスト教の断食施設としては、
トップクラスでしたが、2000年になると断食祈祷ブームは去り、
来会者は激減していきました。
そして5年間、試行錯誤して時を待って、2005年から、未信者向けの
健康維持、回復のための断食施設「愛知断食センター(AFC)」を併設しました。
そこで初めて知ったことは、日本国内の断食施設が、
ニューエイジ、中でもヨガをベースにした断食施設が
大半を占めていたことでした。
そのため私は朝、聖書講義をして聖書の断食を宣べ伝え、
夜は断食を核にした健康関連のメッセージを開始し、
2015年まで10年間、継続しました。
この10年間は非常に大きな戦いでした。
なぜなら来会する方たちが、まさに「イゼベル・ファスティング」の
施設に行っていた方たちだったからです。
私たちの始めたAFCは、こうして日本の断食施設の大半を占める
「イゼベル・ファスティング」施設に新たに参入したのですが、
普通ならばそのような施設には、絶対に勝てません。
そこで生き残るために宿泊金額をかなり低く設定することでした。
大半の「イゼベル・ファスティング」施設は1泊につき
1万円から2万円でしたので、AFCは半額以下の4000円に設定したのです。
すると驚いたことに2005年から日本中から、申し込みが殺到したのです。
毎日、電話とネットの問い合わせがありましたが、
中でも大半を占めたのが過食症の若い女性たちでした。
これには全国の「イゼベル・ファスティング」施設経営者たちは
相当、驚いたに違いありません。