太った中年

日本男児たるもの

料理の鉄人

2010-11-05 | weblog

上記写真は父56が獲ってきた魚。久しぶりの豊漁で記念撮影。これだけのグロスだと高級食材の渡り蟹やアオリイカがあるので市場卸値でP1500(3000円)くらい。そして自分の家で食べる分を除いて仲買人に卸す。父56は得たお金でジンを買い仲間と酒宴を開く。この日も父56は仲間と酒盛りだった。

 

上記写真は実家の食事のベースになる魚の素揚げとライス。これにもう一品添えられる。そして家族というかフィリピン人は手で魚の身をすり潰しライスに混ぜそのまま手で食べる。インド人もびっくり。

*

さて奥さん、道場六三郎は幼いころ、1人で黙々と酒の肴を作る父親の背中を見て料理人になったそうな。

木の伐採問題で暴走していいとこなしの父52だが、彼もまた道場の父同様、漁で獲った魚を黙々と料理する。そして料理の腕前は鉄人クラス。このことは妻から何度も聞かされていた。なるほど父の作る料理は抜群に旨い。これはベテラン漁師の漁師料理、或いは酒飲みの肴へのこだわりつーよりデリケートで神経質な父56の性格に由るものと推察する。だって奥さん、大雑把な性格の人は大雑把な料理を作るだろうーが。

父56の調理を観察すると魚を捌く下処理の手際のよさもさることながら、味付けや調理の仕上げに尋常でない執着を見せる。食材の下処理を母48に任せることはあっても調理の仕上げは必ず父56がする。例えば、獲ってきた魚はスープにするか素揚げで調理する。スープのときはカラマンシー(酸味の果物)を少しづつ入れ、味見をしながら仕上げる。素揚げは魚によって加熱時間を変えベストとのときに揚げ終える。

父56がたまに仲間と出かけるとき、母48が調理する。で、魚の素揚げにその差が歴然と分かる。父56はそれぞれの魚の味がする。しかし、母48の場合、揚げ過ぎるためどの魚の味も同じになる。

奥さん、単純な料理にこそ料理人のワザが光るというものさ。

そんなワケで生活の基本であるメシを食うときに父56はその存在感を限りなく発揮するのだった。

*

フィリピン情報ブログランキング


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新展開? (fisher)
2010-11-05 10:49:11
父52と伯父56が合成されて父56という新しい人格が誕生したりして。
今後の展開も期待しています。

返信する
- (bibbly)
2010-11-05 18:34:37
「料理上手は床上手」かって聞いたら「もちろん」と言ってました。

料理の上手い父56は必要不可欠な存在です。
返信する