愛煙家の多事総論

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死ぬ死ぬ詐欺

2006-09-25 18:52:57 | 国内情勢
死ぬ死ぬ詐欺というのを聞いたことがあるだろうか?例えば、「自分の娘が難病で、余命6ヶ月もありません。手術しようにも、手術費用が1億円を超えるために私達では払いきれません。どうか、募金をして私達の子供を巣食う手助けをしてください」、みたいな感じで募金を募り、多額の金を得る・・・というのが死ぬ死ぬ詐欺の常套手段だ。

勿論、「娘が死に掛けている」などの下りは大抵本物であり、そのこと自体には同情するし、可哀想だと思う。募金もしたくなる。

が、この募金、実は「手術費用」のみならず、両親のホテル滞在費、飲食費、活動費、遊興費、父親の休業補填、挙句その後の人生の保証金としての役割まで果たしていたとしたら、それは「子供を助ける」という趣旨から外れているといっても過言ではないだろう。


今、新たな「死ぬ死ぬ詐欺」者が出てネット上を騒がせている。

死ぬ死ぬ詐欺

このまとめウィキを読めば分かると思うが、今回の「さくらちゃん詐欺」は、かなり悪質なケースのようだ。
勿論、2ちゃんねらーが主導して集めた情報だから、全てを鵜呑みにすることは出来ないが、さくらちゃんの父親がNHK職員なのは間違いないのではないだろうか。とすれば、かなりの高年収であるはず。1億円以上を即金で出すことは不可能であっても、


 ●移植医療費:9,000万円
 ●医療予備費:3,600万円
 ●渡航費:350万円
 ●現地滞在費:500万円
 ●事務局費:150万円

 実際に医療活動に使われる募金は1億2600万円です。
 すんなりと手術が成功した場合は、保証金の8割7200万円と使われなかった予備費
 3,600万円が帰ってきますので、合計で1億800万円が病院より返還されます
 また、事務局費等募金活動に必要な経費等も募金でまかなう行為には疑問の声も
 あがっています



ということなのだから、募金に頼らず家を担保にして借金しても、成功すれば後で金が返ってくるのならば問題ないはずだ。


というか、真に子供のことを心配しているのならば、私財を投げ打って、家も売り払ってでも助けようとするもんじゃないのか?

もう10年以上前になるかな?自分の親族の男の子が常に血便が出るが原因不明という厄介な病気に掛かった時、その子の両親はタバコも酒も絶って、ファミコンから漫画まで売って、ブランド物も売って、病院に近い安いアパートに引っ越して、引越し時も業者など呼ばず全部自分たちで運び、親父は馬車馬のように働いて、母親もパートを始めて、治療費を捻出しようとしていた。
しかし、原因が分からない上に、腸を移植するようなことも出来るわけでもなし、結局内科治療に頼らざるを得ず、その為通院を重ねていくごとにどんどん治療費は膨れ上がっていった。それでも、両親は諦めなかったし、弱音を吐かなかった。

結局、見かねた本家(一応旧家なので、本家分家が残ってたりします)の鶴の一声で、親族一同で金を出し合って援助した。援助する際にも、子供の両親は頑なにそれを拒み、最終的に本家の爺の「ひ孫を抱かせろ!」という言葉と、内の親族の通弊であるおせっかいな性格に押され、無理やり金を押し付けられていた。


すったもんだの末、その金で長引く治療にも耐えられ、子供も小学校に上がるころには全快・・・とまでは行かないまでも、日常生活に支障が出ないレベルにまで回復した。今ではあの子も高校生?だよな?とにかく、普通に暮らしている。
両親は、余った募金を難病に苦しむ子供たちの救済をしているどっかの財団に、親族の許可を得た上で募金していた。


とまあ、こんなことが身近にあった俺としては、「さくらちゃん」のように端っから「他人に頼る」という根性がイマイチ理解できない。
自分達の子供だろう?目に入れても可愛くない子供だろう?その子供の為には全てを投げ打つ覚悟があってしかるべきじゃないだろうか?

勿論、その後の人生を考えたら、覚悟はあっても実際に私財全てを投げ打つことなど出来ないかもしれない。しかし、それでもまず「自分に出来ること」からするのは当然の話ではないのだろうか。
自分には子供がいないから、これは理想論なのかもしれない。が、実際に「親」が全てを投げ打って子供を救おうとする姿勢を見せられたことがあるから、やはり必ずしも理想論というわけでもないと思う。

かといって自分は募金を否定しているわけではない。自分の親族も結局募金で助かったわけだし、個人ではどうにもならないことなんて、世の中にはたくさんある、
が、昨今増えている「子供が難病だから助けてください募金」。
本当に助けて欲しいならば、まず自分達の誠意、覚悟を見せ、その上で募金を募るべきではないだろうか。
また、その誠意の一つとして、頂いた募金の会計明細をはっきりと告示し、余った分は同じような難病に苦しんでいる子供達への募金に当てたり、アフリカの貧しい子供達にでも募金するべきではないか。


だが、この「子供が・・・」募金の面々は・・・。



これまでの死ぬ死ぬ詐欺の華麗なる業績 †
●あやか    何と言ってもこの業界の超有名人(故人)
2億円以上の金を集めきり、会計報告は無し
両親ドイツW杯疑惑、救う会会長アウディS6購入等疑惑の総合商社
アメリカの子供の臓器を提供して貰ったというのに
葬式時の父親は「体の一部でも足りないと天国に行けないから」と発言
今や死ぬ死ぬ詐欺の代名詞的存在

●みらい    フィリーピーナとのハーフ
募金目標達成しても当然集金は継続
救う会焼き肉パーティーや新幹線代まで募金充当
体重不足のため未だ渡米できず、父親は会社退職し現在無職

●ななみ    2月末に生きてる確率1%以下!の扇情的なコピーで華々しくデビュー
とにかく時間が無いとということで、驚異的なペースで集金
その後HPから1%以下の記載をこっそり消去、手術は7月に行いました・・・

●陽佑
自分の財産や家を処分しないのか?という問いに対し
「治療のために全てを犠牲にするわけにはいかないんです!」 と父親が開き直り発言

●まな
渡米後格安の移植待機者専用住宅にて待機するが
「寂しい(=静かな)所にあり電話も病院にしか掛けられないので
街中の便利でセキュリティのしっかりしたマンションに引っ越します」との理由で退去
その後アメリカで精密検査の結果、病気は日本の医師の誤診で移植不要に
ええっと、募金の行方は・・・?

●さくら
都内三鷹市内の庭付き一戸建てに住む死ぬ死ぬ詐欺界期待の新人
両親共何とNHK職員推定世帯年収4000万超!(NHK職員平均年収1100万)
父親は「冬のソナタ」のチーフプロデューサーで知られる高橋昌廣
何故か今回は職業「団体職員」、妻の姓である上田昌廣を名乗る
救う会役員もNHK職員のオールNHK体勢
高給の1万NHK職員内で募金汁!そもそも募金する必要がないのでは?自分の金が惜しいのか?






といった感じ。
彼らを信じられないことが、彼らが善意の上で胡坐を掻いていることが、悲しい。
ホント、最低でも会計だけはきっちりやれよ・・・。
他人の善意の上で胡坐を掻くならば・・・。

つーか子供を利用するなよ・・・。





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2 コメント

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古より (jota)
2006-09-25 19:15:58
「親の因果が子に報い・・・」とは申\せ、罪無き子供の実名がネットに晒されるのは可哀想ですな・・・

成長すれば否応なく当時のことを知らされる訳ですし。
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Unknown (愛煙家)
2006-09-26 18:20:01
確かに罪が無いどころか実際に病魔に冒されている子供達の実名が晒されているのは可哀想だと思います。



が、かといって匿名では募金も出来ないでしょうし・・・。



親が人格者なら問題ないのでしょうが。
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