fantasia*diapsida

とりとめのないメモの山

GODZILLA 53rd.!

2007-11-03 00:00:00 | film・bilder++
ゴジラ!53周年おめでとうございます!!!!!

『ゴジラ(1954年/日/監:本田猪四郎)』の公開が1954年11月3日だってことで、調度2007年11月3日で53年です!

私が最初にゴジラに逢ったのは6歳の時、『ゴジラvsキングギドラ(1991年/日/監:大森一樹)』を、
父親に連れられて渋谷に観に行った時です。
ぃやぁもぅそん時の興奮ちぅか感動っつったらホンマ、ないで!!

今では1番好きなのは、やっぱり初代!
次いで、『ゴジラvsビオランテ(1989年/日/監:大森一樹)』!
その次は、『ゴジラの逆襲(1955年/日/監:小田基義)』か、『キングコング対ゴジラ(1962年/日/監:本田猪四郎)』か、
『三大怪獣 地球最大の決戦(1964年/日/監:本田猪四郎)』か…あ~決められない!


ゴジラの魅力?
ゴジラには全てがある!
怪獣王にして破壊神。
水爆実験の被爆者としての側面、文明を破壊する加害者としての側面。
核兵器そのものの象徴、自然界の大いなる力としての象徴。
一個の動物としての愛嬌、超常の荒神としての畏怖。
全てを凌駕する巨大さ、"孤独である"ことの矮小さ。
美しさ、雄々しさ、凶悪さ、禍々しさを併せ持ち、
まるで気ままに現れ、去って行く、敵でもなく味方でもないもの。
全てはヒトの与り知らぬところにあり、
"善"や"悪"など所詮ヒトの主観で観た利害でしかないことを教えてくれる。
ヒトがいかに愚かで、ちっぽけなものに過ぎぬか。

その頭部はキノコ雲を模り、皮膚はケロイド、背ビレは閃光を表す。
原作者、香山滋の著したゴジラは、
「二百万年前の侏羅紀の生物」であり、「海棲爬虫類から、陸上獣類に進化しようとする過程にあった、中間型の生物」であった。
勿論、ジュラ紀は約1億9500万年前~約1億3500万年前であり、200万年前ではないのは常識だが、
当時"200万年前"と言えば、最古のヒトが現れたとされる時代のことを指したし、
"侏羅紀"は一般的に先史時代の代名詞でもあった。(『Jurassic Park』もまた同様)
ゴジラはヒトの姿をも暗示している。
また、「本来過渡的な生物は生存し得ないのが進化学説の原則である」と香山自身が書いているため、
後者の説明は「原則的に存在し得ない生物である」との謂にも取れる。
完全に現実の生物とは一線を画しているのである。
で、あるからして、
某国の作った『ガッズィーラ』という巨大イグアナの作品は、アレはアレで見所はあれど、
厳密には本来のゴジラの精神から外れる。



『ゴジラ(1954年/日/監:本田猪四郎)』は、これまでに観た全映画中最も好きな作品だ。
この映画に関しては正直、ドキュメンタリー映画だ、とさえ思う。

全編に渡る悲愴感、戦争の傷跡。
「あァあ、また疎開か…」
「お父ちゃまの所へゆくのよ、ね、もうすぐお父ちゃまの所へゆくのよ…」
「さようなら、皆さん、さようなら」
といったその台詞、その描き方の一つ一つが、リアルだ。
ゴジラ襲撃後の焦土と変した東京の描写、病院の風景などはあまりに悲惨で真に迫っている。
絶望的状況下で展開される人間ドラマ。
そして、あまりに悲劇的なラスト。
ありとあらゆる感情が、モノクロの画面いっぱいにぶつけられ、
伊福部昭(ゴジラの鳴声なども伊福部先生の作ですよ)の荘厳な音楽と共に迫り来る。

当時の、しかも唯一の被爆国だからこそ出来た作品であり、
これは永劫残すべき遺産でもある。
去年リバイバルでやってて初めて劇場で観たのだけれど、いやぁ感動したさ!


『ゴジラvsビオランテ(1989年/日/監:大森一樹)』も大好きな作品だ。
ストーリー設定などには、ゴジラファンを自称した事もあるという手塚治虫先生(誕生日11月3日!)が係わっておられるが、
作品の完成を待たずに崩御なされたのは大変に遺憾なこと、
1ゴジラファンとしては、自分の携わった作品を観てどんなにか喜んだであろうかと
未だに残念に感じずにはいられないものである。

さすがにそのストーリーは複雑で奥深く、テーマとしても非常に重厚で哲学的なものを扱っている(しかも結論がつかない)。
その映像的リアリティは徹底しており、また印象的で構図としても美しいカットが多い。
少々残酷性をも孕んでいるが、ゴジラとは元々そういうものだ。
人間同士の群像劇としても非常に面白く、後の映像作品や漫画、小説などにも影響を与えたと言われる。
とにかく、一般的な評価としても、日本特撮史上の最高傑作の1つであるのは間違いない。因みに音楽はすぎやまこういち。


よく勘違いされているが、"ゴジラ・シリーズ"は全ての作品が時系列に沿った同じ世界観の話ではない。
各作品によってテイストも、ゴジラの自身のコンセプトも(そして容姿も)全く異なる。
大人向け子供向け、ヒーロー系、社会派、秘境物、SF…
節操がないと言えばそれまでだが、本来"シリーズ物"を意図して作られているわけではないので、
あの作品この作品とそれぞれに異なった眼を向ければ、長期に続く作品群である割に単調さがなく、
極端には、"ゴジラ・シリーズ"とは他の映画作品における"ジャンル"というものを大抵内包しているとも言える。
私でいうところの"ゴジラファン"とは、"呉爾羅"という1人のマルチ俳優のファンであるとも言えようか。



あぁ、沢山ありすぎてもう語りきれないな…(多分そのうち加筆する)
では、あらためて53周年おめでとうございます!!!!!

そうそう、新作の3D作品ですが、2008年2月より東京、南米、メキシコ、ラスベガス、ロサンゼルスなどで撮影が始まるらしいです。


BLOG内LINK:
GODZILLA 54th.! 

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2 Comments

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こんにちは (ぐしゃお)
2008-01-18 17:13:34
いや~まったくの共感です。
ゴジラは最強です東宝の誇りですね。
これからもゴジラファンとしてゴジラを応援します。
返信する
こんばんわ☆ (LOKI:(fantasia*diapsida))
2008-01-21 00:25:11
共感いただけて恐悦です。
でも個人的には、そろそろまた新たなキャラクターを
あれぐらいの大物として生み出して欲しい気持ちもありますね。



で、対決…と(笑)。
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