まあどうにかなるさ

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6次の隔たり

2016-05-01 22:01:49 | 雑学

Facebookを見ていると
『え、この二人知り合いだったの?』という事が時々ある。
よく世間は狭いねと言われる。スモールワールドという概念である。
そのことを提唱したのが心理学者のスタンレー・ミルグラム。1967年にスモールワールド実験が行われ『六次の隔たり』という仮説を立てた。友だちの友だち、そのまた友だちとたどっていくと平均6ステップで世界中の全ての人に行きつくというものだ。
実験はネブラスカ州オマハの住人160人を無作為に選び、『同封した写真の人物はボストン在住の株式仲買人です。この顔と名前の人物をご存知でしたらその人の元へこの手紙をお送り下さい。この人を知らない場合は貴方の住所氏名を書き加えた上で、貴方の友人の中で知っていそうな人にこの手紙を送って下さい』という文面の手紙をそれぞれに送った。その結果42通 (26.25%) が実際に届き、42通が届くまでに経た人数の平均は5.83人であった。平均6人というのはこの実験に基づく。
ただ、実験にはアメリカ国内に限っているなどの不備があり、6という数字には疑問もある。

2008年、日本のSNSであるmixiのエンジニアによってスモールワールドの検証記事が書かれた。それによると6人目で全体の95%以上の人数に到達できることが明らかにされたのだ。2011年には、Facebookとミラノ大学による共同調査の結果、世界中のFacebookユーザーのうち任意の2人を隔てる人の数は平均4.74人であることが発表された。

やはり意外に世間は狭いのである。



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