まあどうにかなるさ

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ABCを知らない世代

2010-06-03 19:50:54 | 社会問題
現在80歳前後で、一度も英語教育を受けなかった方々が存在します。
戦時中に中高生を迎え、英語は適性外国語として全く教わらなかった。
それどころか、英語を使うと憲兵が飛んで来たそうである。
今年82歳の義母は英語はおろか、アルファベットも解らない。
とくに憶えようとも思わなかったそうです。
でも、ときどき不便なこともあり、英語で書かれてある電化製品のメーカーのロゴが読めずに、電話で修理を頼むのに困ったと話していた。
ある家を訪ねていった行ったときに、表札がローマ字で出ていたため、読めずに分からなかったこともあったそうだ。
よくよく街を見渡してみると、最低限の英語は知っていることを前提で表示されている場合が多い。
CDショップなどでは『J-POP』などと表示されている。
義母が演歌を探しに行っても店員に訊かないと見つけられないだろうと思う。
スーパーの店内でも『FISH』『VEGETABLE』などと書かれてある店もある。
店名にしても『BAKERY』など、ローマ字だけの店も多い。
確かに、義母のような人はかなり少数派だと思う。
でも、ローマ字のみの表記が余りにも多いような気がする。
少し話しは変わるが、日本人は名前を英語で表記するときに、 姓・名を名・姓の順番に入れ替えて表記する。
西欧で名・姓の順なので英語にすると名前もそれに合わせる。
前にテレビで、それはおかしいのではないかとあるニュース番組でやっていた。
英語表記でも、日本人なら姓・名の順にすべきだと。
番組の中では歴史上の人物を例に挙げ、例えば、『源頼朝(みなもとのよりとも)』は名・姓の順では表記しにくいと紹介していた。
僕は前から会社の名刺は英語表記も姓・名の順番にしている。
会社の名刺の裏は英語表記になっている。

ある日、ドイツの方と名刺交換する機会があった。
その方の名刺はカタカナで表記されていたが、日本の表記に合わせ、姓・名の順だった。
交換したとき、なんとなく気がひけた・・・