いよいよ本日、夜10時から、
ドラマ『舟を編む』の第一回が放送されます。
チャンネルはNHK(地上波)!
これから毎週、火曜の夜10時はNHK(地上波)!
もうわかったから、そう連呼するなって、
と思われたかたもいらっしゃるでしょう。
すまんすまん。
楽しみすぎて、私にしては早起きし、
仕事をひとつ片づけたところなのである。
さて、つぎなる仕事に……と思ったところで、
「はっ、ブログ! ブログを書くか!」と
ひらめいたのである。
ブログは仕事じゃないでしょ、落ち着いて。
こんなにそわそわしてたら、夜10時には
おねむになってしまうのではと心配だが、
岩にかじりついてでもリアタイ視聴する。
録画予約も「毎週」設定で完了ずみだ。
そわそわ、うきうき。
『舟を編む』にかぎらず、これまで
映像化、漫画化、アニメ化、舞台化などなど、
いろんな表現にしていただいた作品は、
おかげさまでどれも素晴らしく、
そのたびに感動し、いまも感謝の思いでいっぱいである。
しかし、原作者が「素晴らしいんですよ!」と言うと、
親バカみたいに思われるかなと、
もじもじする気持ちもあった。
そう思いつつ、素晴らしいものは素晴らしいので、
親バカ上等じゃいと思って、
「素晴らしいんですよ!」と正直に言いまくってきたが。
しかしよく考えるまでもなく、
小説と、小説を原作にした映画や漫画やアニメや舞台などは、
まったく別物だ。
当然ながら、それらは、それらを作ってくださった
かたたちの作品なのである。
さらに、ドラマ『舟を編む』は、
小説の単行本が刊行されてから14年ぐらい経ってるので、
私の心情的にも、程よい距離と節度を保って、
客観的に「ドラマとして」の判断ができる気がする。
親バカかな〜とか、トンチンカンな気をまわさず、
曇りのない目で、いいドラマなのか、そうでもないドラマなのか、
評価できるというか。
まあその結果、
「とてつもない傑作が爆誕だよ、おい!」って
テンションブチ上がったわけなんですが。
そわそわ。
客観的……? と疑問に感じたかたも
いらっしゃると思いますが、大丈夫です。
この曇りのない目を見てください。
昨日から塩分摂りすぎで顔面がむくみ気味だし、
疲れ目で朝から視界がかすみがちなんですが、
眼球と心は澄んでるから大丈夫です。
『舟を編む』はこれまで、映画、漫画、アニメに
していただいた。
いずれも本当に素晴らしい作品かつ、
ストーリーラインは比較的原作に忠実と言えよう。
急いでつけ加えると、「忠実」と言っても絶対に、
それぞれの表現媒体に合った改変や工夫は、
かなり施される。
小説には、小説ならではの手法や表現があり、
それをそのまま、映画や漫画やアニメに
活かすことはできないからだ。
そんなことができるなら、
「じゃあ、小説いらないじゃないか」
「じゃあ、わざわざ映画(や漫画やアニメ)にすることないじゃないか」
ということになり、
世の中から創作物がすべて消えてしまう。
そうではなく、チラシとかに原作と同じ「あらすじ」を
流用できるかもしれないけど、
実際に映画や漫画やアニメを見てみたら、
それぞれに別個の作品であり、
受ける味わいと印象がまったく異なり、
細部にその表現媒体ならではの工夫が輝き、
しかし根幹の部分は『舟を編む』だな、
という感じになる。
こういう作品にしていただけると、
原作に選んでいただけてよかったなと思う。
だが、映像化などには
もうひとつべつの種類の醍醐味があって、
それは、「原作からけっこう改変するケース」だ。
拙著でいうと、今回のドラマ『舟を編む』や、
ドラマ『まほろ駅前番外地』(←こちらも傑作!)が
これに当たると思う。
連続ドラマの場合、トータルすると尺がかなり長いので、
けっこう改変しないと保たない場合も多いのだろう
(巻数の多い漫画や、大長編の小説などが原作だったら、
そこまで改変しなくても行ける場合も、もちろんあるはずだ。
あくまでもケース・バイ・ケースで、「こうするのが正解」と
言えるようなことは、なにもないと思う)。
今回のドラマ化の話が始動するにあたって、
もし、「原作に忠実に」と言われていたら、
私はたぶん断っていたと思う。
『舟を編む』はすでに、比較的原作に忠実に作っていただいた、
映画、漫画、アニメが存在し、いずれも傑作だったからだ。
そこにさらに、いまさら(十四年も経って)
原作に忠実なドラマを加える意味が
よくわからないというか……。
ドラマの視聴者のなかには、映画や漫画やアニメを
ご覧くださったかたがいらっしゃるはずで、
その素敵な記憶が、ドラマで上書きされてしまって、
しょんぼりしてしまう可能性も出てくるというか……。
だが、ドラマ『舟を編む』の制作者のかたたちは、
最初から、「原作をけっこう改変する」案を
提示してくださった。
・主人公を変える
・時代設定を変える
・ドラマオリジナルの登場人物やエピソードを加える
なるほど! と思った。
急いでつけ加えると、ドラマ版の主人公も、
ちゃんと小説に登場しているし、
なんなら、視点人物の一人でもある。
つまり小説でも、わりと主人公格の登場人物なのだ。
あと、ドラマ版も実は、大きなストーリーラインは
小説とわりと同じである。
もともとが、
「新しい辞書を完成させられるのかな、どうなのかな」
という話なので、そこが同じになるのは当然なのだ。
しかし、主人公や時代設定を変えることで、
より「いま」にふさわしいドラマにすることができる。
また、ドラマオリジナルの登場人物やエピソードを
加えることによって、連続ドラマの尺に合った
ストーリーを展開させることができるし、
より緻密かつ繊細に、登場人物同士の心の交流や
内心の変化を描き、なおかつ、辞書づくりの細部を
丁寧に描写することもできる。
いいことづくし!
結果、とてつもない傑作ドラマが爆誕したのであります。
ドラマ制作者のみなさまの慧眼、
出演者のみなさまの熱演、
スタッフのみなさまの熱意、
恐るべし。
私も思わず発芽してしまうのだった(前回のブログ参照)。
原作の小説をちゃんと尊重してくださりつつ、
生き生きと自由に画面のなかで息づく登場人物たち。
これもまた、小説以外の表現にしていただく際の、
大きな喜びのひとつです。
本当にうれしい……(涙)。
本日から毎週、ドラマ『舟を編む』(全十回)を
お楽しみいただければ幸いです。
火曜の夜10時は、NHK(地上波)!
大丈夫だ、さすがに私ももう覚えた
(自分向けに、何度も念じていたのか?)。
ドラマ『舟を編む』の第一回が放送されます。
チャンネルはNHK(地上波)!
これから毎週、火曜の夜10時はNHK(地上波)!
もうわかったから、そう連呼するなって、
と思われたかたもいらっしゃるでしょう。
すまんすまん。
楽しみすぎて、私にしては早起きし、
仕事をひとつ片づけたところなのである。
さて、つぎなる仕事に……と思ったところで、
「はっ、ブログ! ブログを書くか!」と
ひらめいたのである。
ブログは仕事じゃないでしょ、落ち着いて。
こんなにそわそわしてたら、夜10時には
おねむになってしまうのではと心配だが、
岩にかじりついてでもリアタイ視聴する。
録画予約も「毎週」設定で完了ずみだ。
そわそわ、うきうき。
『舟を編む』にかぎらず、これまで
映像化、漫画化、アニメ化、舞台化などなど、
いろんな表現にしていただいた作品は、
おかげさまでどれも素晴らしく、
そのたびに感動し、いまも感謝の思いでいっぱいである。
しかし、原作者が「素晴らしいんですよ!」と言うと、
親バカみたいに思われるかなと、
もじもじする気持ちもあった。
そう思いつつ、素晴らしいものは素晴らしいので、
親バカ上等じゃいと思って、
「素晴らしいんですよ!」と正直に言いまくってきたが。
しかしよく考えるまでもなく、
小説と、小説を原作にした映画や漫画やアニメや舞台などは、
まったく別物だ。
当然ながら、それらは、それらを作ってくださった
かたたちの作品なのである。
さらに、ドラマ『舟を編む』は、
小説の単行本が刊行されてから14年ぐらい経ってるので、
私の心情的にも、程よい距離と節度を保って、
客観的に「ドラマとして」の判断ができる気がする。
親バカかな〜とか、トンチンカンな気をまわさず、
曇りのない目で、いいドラマなのか、そうでもないドラマなのか、
評価できるというか。
まあその結果、
「とてつもない傑作が爆誕だよ、おい!」って
テンションブチ上がったわけなんですが。
そわそわ。
客観的……? と疑問に感じたかたも
いらっしゃると思いますが、大丈夫です。
この曇りのない目を見てください。
昨日から塩分摂りすぎで顔面がむくみ気味だし、
疲れ目で朝から視界がかすみがちなんですが、
眼球と心は澄んでるから大丈夫です。
『舟を編む』はこれまで、映画、漫画、アニメに
していただいた。
いずれも本当に素晴らしい作品かつ、
ストーリーラインは比較的原作に忠実と言えよう。
急いでつけ加えると、「忠実」と言っても絶対に、
それぞれの表現媒体に合った改変や工夫は、
かなり施される。
小説には、小説ならではの手法や表現があり、
それをそのまま、映画や漫画やアニメに
活かすことはできないからだ。
そんなことができるなら、
「じゃあ、小説いらないじゃないか」
「じゃあ、わざわざ映画(や漫画やアニメ)にすることないじゃないか」
ということになり、
世の中から創作物がすべて消えてしまう。
そうではなく、チラシとかに原作と同じ「あらすじ」を
流用できるかもしれないけど、
実際に映画や漫画やアニメを見てみたら、
それぞれに別個の作品であり、
受ける味わいと印象がまったく異なり、
細部にその表現媒体ならではの工夫が輝き、
しかし根幹の部分は『舟を編む』だな、
という感じになる。
こういう作品にしていただけると、
原作に選んでいただけてよかったなと思う。
だが、映像化などには
もうひとつべつの種類の醍醐味があって、
それは、「原作からけっこう改変するケース」だ。
拙著でいうと、今回のドラマ『舟を編む』や、
ドラマ『まほろ駅前番外地』(←こちらも傑作!)が
これに当たると思う。
連続ドラマの場合、トータルすると尺がかなり長いので、
けっこう改変しないと保たない場合も多いのだろう
(巻数の多い漫画や、大長編の小説などが原作だったら、
そこまで改変しなくても行ける場合も、もちろんあるはずだ。
あくまでもケース・バイ・ケースで、「こうするのが正解」と
言えるようなことは、なにもないと思う)。
今回のドラマ化の話が始動するにあたって、
もし、「原作に忠実に」と言われていたら、
私はたぶん断っていたと思う。
『舟を編む』はすでに、比較的原作に忠実に作っていただいた、
映画、漫画、アニメが存在し、いずれも傑作だったからだ。
そこにさらに、いまさら(十四年も経って)
原作に忠実なドラマを加える意味が
よくわからないというか……。
ドラマの視聴者のなかには、映画や漫画やアニメを
ご覧くださったかたがいらっしゃるはずで、
その素敵な記憶が、ドラマで上書きされてしまって、
しょんぼりしてしまう可能性も出てくるというか……。
だが、ドラマ『舟を編む』の制作者のかたたちは、
最初から、「原作をけっこう改変する」案を
提示してくださった。
・主人公を変える
・時代設定を変える
・ドラマオリジナルの登場人物やエピソードを加える
なるほど! と思った。
急いでつけ加えると、ドラマ版の主人公も、
ちゃんと小説に登場しているし、
なんなら、視点人物の一人でもある。
つまり小説でも、わりと主人公格の登場人物なのだ。
あと、ドラマ版も実は、大きなストーリーラインは
小説とわりと同じである。
もともとが、
「新しい辞書を完成させられるのかな、どうなのかな」
という話なので、そこが同じになるのは当然なのだ。
しかし、主人公や時代設定を変えることで、
より「いま」にふさわしいドラマにすることができる。
また、ドラマオリジナルの登場人物やエピソードを
加えることによって、連続ドラマの尺に合った
ストーリーを展開させることができるし、
より緻密かつ繊細に、登場人物同士の心の交流や
内心の変化を描き、なおかつ、辞書づくりの細部を
丁寧に描写することもできる。
いいことづくし!
結果、とてつもない傑作ドラマが爆誕したのであります。
ドラマ制作者のみなさまの慧眼、
出演者のみなさまの熱演、
スタッフのみなさまの熱意、
恐るべし。
私も思わず発芽してしまうのだった(前回のブログ参照)。
原作の小説をちゃんと尊重してくださりつつ、
生き生きと自由に画面のなかで息づく登場人物たち。
これもまた、小説以外の表現にしていただく際の、
大きな喜びのひとつです。
本当にうれしい……(涙)。
本日から毎週、ドラマ『舟を編む』(全十回)を
お楽しみいただければ幸いです。
火曜の夜10時は、NHK(地上波)!
大丈夫だ、さすがに私ももう覚えた
(自分向けに、何度も念じていたのか?)。