Always Autumn

Letter from Perth

パース事情

2007-11-10 23:52:29 | この国とかパースのお話
西オーストラリア州の州都、パースと言う街は
このところ他州からの移住者や、その他の国からの移民で
急激な人口増加を示しています。
人口増加率としたら、そりゃもう、国内最高だったりします

でも、人間が増えることに伴って、いろいろと追いつかないことが出てくるわけですよ。

こんな、砂漠に片足を突っ込んでいるような州に、人間が増えても水をどうするのか、ということ。
はあちこち建築中でも、建築業者が捕まらないから
どこも建物が出来上がるのが、ものすごく遅いという問題。

市内中心地では、果てしなく増えるを駐車するスペースはどうするか、という問題。

そんな中でこの頃、話題に出るのは国内線の空港です

いや~
これが使えない、使えない

狭い駐車場は利用者の悩みの種。
送り迎えの車が、満足に置けないのです。

無事に車を置けて、中に入れたとしても受付カウンターの数が少ないのか、チェックインに猛烈な時間がかかる。

そんなわけで、国内線の空港としては国内最悪という
大変ありがたくない肩書きが付けられてしまいました


さて、その噂の国内線空港に、昨日行って参りました。

アデレードへ10日間、兄弟姉妹を訪ねに行っていたお姑さんをお迎えに行く為です
国内線の方に来るのは、久しぶり。

心配だった駐車スペースは、珍しくすぐに見つかり、まずは第一関門突破

もし駐車スペースが見つからない場合は、私がお義母さんを見つけて
荷物を受け取ってから、旦那に携帯で連絡をし、車を回してもらう―
などなど計画を念入りに立てていたのです。

そうそう、このために旦那は、今まで8年間使っていた古携帯をようやっと買い改めてくれました

時さかのぼること1ヶ月ほど前。
旦那が「携帯をいくら充電しても、すぐ電池切れになるんだよなぁ」と言っていました。
さあ、これでやっと新しいのを買う気になったかな、と思いきや
旦那は「ま、新しいバッテリーを買えばまだ使える」と言うので、ちょっと呆れて
「た・の・むからさぁ
いい加減、新しいのを買えば」とほとんど頼み込んだ私。
「う~ん。まだ使えるのに? でも8年使ったから、まぁ良いか・・・」と
やっと納得をした旦那は、数日前に新しいを見つけて買って来ました

「今度のは、カメラもビデオもMP3機能も付いてるんだぞ」と大そう気に入った様子の旦那。

今までのは、トランシーバーみたいな黒い塊で、カメラも付いていないやつですもの・・・
やっと文明人になれた感じ

こので、連絡も取りやすくなって、お義母さんをお迎えするに準備が整いました。
結局それは、必要なかったぐらいでしたけど。

アデレード滞在中に膝を痛めたお義母さんは、空港で車椅子を借り、係員に押して貰いながら、お出ましです。
思ったよりもお元気そう。

旦那が車椅子のお義母さんを引き受け、ベルトコンベアに出てくるを探しに行きます。

周りの人の邪魔になると悪いから、とお義母さんは離れた所に陣取って

「赤いスーツケースに黄色の名札が付いてるから、すぐ分かるわよ
見つけて持って来て」って、そう簡単におっしゃられても。

あの~
赤いスーツケースって、すっごくたくさんあるんですよ

一個目。
「あ、あれだわ、早く」とお義母さんの掛け声で、駆けつける旦那。

を旦那が手に取ったら、横からどっかの女性が慌てて
「あそれ私のです」

「ソーリー」と、手を引っ込める旦那。

2個目。
お義母さんが「あ~、あれだわ、今出て来てるやつ」っておっしゃったケースを取ろうとしたら
やっぱりそれも違ってて、寸でのところで本当の持ち主の方の手に。

恥ずかしい・・・。
恥ずかしすぎる

やがて、今度こそ赤いスーツケースに、黄色い名札の本物のお出まし。
ヤレヤレ

私が車椅子を押し、旦那が荷物を引っ張りながら出口へ。
そして、車を取りに行った旦那を道路際で待つことになりました。

お義母さん、痛めた膝をさすりながら
「アデレードの妹の家でね、ベッドから降りた時に右膝がガクッとなっちゃって・・・」。

うん、ちょっとかわいそう。

「・・・でも、歩けるんですか?」

実は、かなり、かなーり、ふくよかなお義母様。
まさか車まで“おんぶしてくれる?”なんてことはないよね・・・と
ちょっと心配になって来た

「ゆっくりなら歩けるから、大丈夫。杖も持ってるし」と言いながら
伸縮する携帯用の杖を取り出すお義母さん。

へぇ・・・
便利な物があるんだなぁ
でも随分、華奢な作りだけど、大丈夫なんだろうか。

などと余計なことを考えるから、ついついボロっと

「お義母さん、杖がこんなに細くて、重みに耐えられますかね。折れませんか?」

ってちょっとー
なんてことを言うんだ、私ってば
結局、いつも一言多い自分です

「大丈夫見た目よりも頑丈にできてるのよ、これ」と笑いながらも何となく、あんたは何を言いたいの~みたいな雰囲気でしたけど。

すいませ~ん

お義母さんは短い横断歩道をゆっくり歩いて、車にたどり着き
お借りした車椅子は、私が空港のロビーに戻して、空港を後にしました。

相変わらず、空港に入ってくる車が、駐車場入り口で突っかかって並んでいました。
今回、駐車スペースを見つけられたのは、もうだったとしか。

こんなんで、昨今の急速な変化に耐えられるのかな、この街は。
ここに来たばかりの時は、静かな街だなって思っていたけれど。
今は落ち着かない街の喧騒の中に、不安が漂っている感じがする。

でも、この州には天然ガスや鉄鉱石などの豊富な地下資源があるから、鉱山関係で仕事は常に安定しているのです。
おかげさまで、この州の失業率は他州よりも、低いのです。
それも、人が流れてくる一因かもしれない。

だから、よく考えると、良いところもあるわけだ。
これからのパースの成長に、ちょっとは期待できるかも


一方、無事お帰りのお義母さん。
膝の痛みは落ち着いたらしく
「誰にも気兼ねなく、のんびりと昼メロを楽しめるわ」とが入りました。

またがんばって、遊びに行けたら良いですね



























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