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ジャイルズ・ジャイルズ & フリップ

2024-07-01 22:07:29 | band

ジャイルズ・ジャイルズ & フリップ Giles Giles & Fripp


活動期間
  1967年~1968年


メンバー
  ロバート・フリップ/Robert Fripp(guitars) 在籍1967~1968
  ピーター・ジャイルズ/Peter Giles(bass, vocals) 在籍1967~1968
  マイケル・ジャイルズ/Michael Giles(drums, vocals) 在籍1967~1968
  ジュディ・ダイブル/Judy Dyble(vocal) 在籍1968
  イアン・マクドナルド/Ian  McDonald(sax, flute, keyboards, vocals) 在籍1968


 ドーセット州ボーンマスを中心に活動していたマイケル(drums)とピーター(bass)のジャイルズ兄弟は、1963年にボーンマスのビート・バンド「トレンドセッターズ・リミテッド」に加入した。
 このバンドは1967年1月に「ザ・トレンド」、同年6月には「ザ・ブレイン」と名を改めながら活動を続けていたが、1967年8月に解散。
 ジャイルズ兄弟は新たなバンドを結成するため、新聞に「歌えるオルガニスト」募集の広告を出した。これに応募してきたのが、ジャイルズ兄弟と同じくドーセット州出身のロバート・フリップである。
 フリップはヴォーカリストでもオルガニストでもなく、ギタリストであったが、オーディションの結果ジャイルズ兄弟はフリップを採用し、3人は1967年8月にボーンマスで「ジャイルズ・ジャイルズ & フリップ」を結成した。
 彼らは1967年の終わり頃にロンドンへ進出し、デモ音源を作成したが、これがデッカ・レコード傘下のデラム・レコードに認められた。
 1968年2月にデッカとレコーディング契約を結んだジャイルズ・ジャイルズ & フリップは、1968年6月にデビュー・シングル『One in a Million』をリリースした。
 


 1968年6月、「インフィニティ」のメンバーだったイアン・マクドナルド(sax, keyboard)、マクドナルドの恋人で、元フェアポート・コンヴェンションのジュディ・ダイブル(vocal)のふたりが加入する。ただし間もなくマクドナルドと破局したダイブルは、7月にはバンドから離脱している。その後、マクドナルドとの繋がりで、やはりインフィニティのメンバーだったピート・シンフィールド(作詞, 照明)が歌詞を提供するようになる。
 9月9日、BBCラジオで放送された番組「My Kind of Folk」で、ジャイルズ・ジャイルズ & フリップはアル・スチュワートのバックを務め、5曲を演奏した。

 同年9月13日、デビュー・アルバム『チアフル・インサニティ・オブ・ジャイルズ・ジャイルズ & フリップ』が発表される。
 このアルバムは、ロバート・フリップがビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響されてものだとも言われており、約3ヵ月の制作期間を費やしたが、セールスは全世界でわずか600枚だった。これはこの年のデラム・レコードの売上枚数最少記録である。
 ジャイルズ・ジャイルズ & フリップは、ポップ・ミュージックはもちろん、フォーク、サイケデリック、ジャズなど多様な音楽性を持ち合わせていた。いわゆるプログレッシヴ・ロックの源流のひとつと言えるバンドである。
 オリジナルな音楽を追求し、数多くの自主録音を残しているが、当時は全く陽の目を見ることがなかった。





 1968年10月、マクドナルドがヴォーカル・パートを多重録音したセカンド・シングル『Thursday Morning』をリリース。

 1968年11月、BBCテレビに出演。この直後、フリップとの関係に生じた軋轢が原因でピーター・ジャイルズが脱退。翌12月に、フリップとは旧知の間柄であるグレッグ・レイク(bass, vocal)が後任として加入し、バンドの陣容はフリップ、マクドナルド、マイケル・ジャイルズ、レイク、シンフィールドの5人に落ち着いた。
 こうしてジャイルズ・ジャイルズ & フリップは一度もライヴでの演奏をすることがないまま、1968年12月バンド名を改めて再出発することになる。
 シンフィールドの提案によって付けられた新たなバンド名が、「キング・クリムゾン」である。


 2001年、ジャイルズ・ジャイルズ & フリップが録音していた未発表音源の編集にピーター・ジャイルズが携わり、LPレコードは『Metaphormosis』、CDは『The Brondesbury Tapes』というタイトルで発表された。



【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーションアルバム)

 <アルバム>
  1968年 チアフル・インサニティ・オブ・ジャイルズ・ジャイルズ & フリップ/The Cheerful Insanity of Giles, Giles & Fripp
 ★2001年 Metaphormosis
 ★2001年 The Brondesbury Tapes

 <シングル>
  1968年 どこにもいる男/One in a Million
  1968年 木曜日の朝/Thursday Morning



左から イアン・マクドナルド、ピーター・ジャイルズ、ロバート・フリップ、マイケル・ジャイルズ


【メンバー変遷】
#1 1967.8~1968.6
  ロバート・フリップ(guitars)
  ピーター・ジャイルズ(bass, vocal)
  マイケル・ジャイルズ(drums, vocal)

#2 1968.6~1968.7
  ロバート・フリップ(guitars)
  ピーター・ジャイルズ(bass, vocal)
  マイケル・ジャイルズ(drums, vocal)
  イアン・マクドナルド(sax, flute, keyboard, vocal)ex. Infinity
  ジュディ・ダイブル(vocal)ex. Infinity

#3 1968.7~1968.12
  ロバート・フリップ(guitars)
  ピーター・ジャイルズ(bass, vocal)
  マイケル・ジャイルズ(drums, vocal)
  イアン・マクドナルド(sax, flute, keyboard, vocal)


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