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テンペスト

2024-07-08 14:46:08 | band

               左から マーク・クラーク(bass)、ジョン・ハイズマン(drums)、ポール・ウィリアムス(vocal)、アラン・ホールズワース(guitar)


テンペスト
 Tempest



活動期間
  1972年~1974年


メンバー
  ジョン・ハイズマン/Jon Hiseman(drums) 在籍1972~1974
  アラン・ホールズワース/Allan Holdsworth(guitars) 在籍1972~1973
  オリー・ハルソール/Ollie Halsall(guitars, keyboards, vocals) 在籍1973~1974
  マーク・クラーク/Mark Clarke(bass, vocals) 在籍1972~1974
  ポール・ウィリアムス/Paul Williams(vocals) 在籍1972~1973



 ジョン・ハイズマン(drums)が率いていたコロシアムは、1971年秋に解散した。6人編成という大所帯だったバンドの維持にハイズマンがかなりの労力を要したため、とうのがその理由のひとつだったという。
 解散時のコロシアムのメンバーは、ハイズマンのほかディック・ヘクストール=スミス(sax)、デイヴ・グリーンスレイド(keyboard)、クレム・クレムソン(guitar)、マーク・クラーク(bass)、クリス・ファーロウ(vocal)である。
 コロシアム解散後、ハイズマンは新たなバンドを結成するべく構想を練っていた。それは、コロシアムとは対照的なスモール・バンドを編成することであった。
 ハイズマンはハンブル・パイに加入したクレム・クレムソンとユーライア・ヒープに加入したマーク・クラークを呼び戻して、スリー・ピース・バンドの結成を目論んだが、クレムソンからは同意を得られなかった。そこでハイズマンは、当時彼がプロデュースしていたニュークリアスのイアン・カーから紹介されたアラン・ホールズワース(guitar)に白羽の矢を立てた。ホールズワースは当時ニュークリアスのアルバム『ベラドナ』の収録に参加しており、一部では注目されていたが、まだまだ無名の存在であった。
 ハイズマン、クラーク、ホールズワースの3人はリハーサルを始めた。当初はクラークがヴォーカルを兼ねていたが、フロントマンとなるヴォーカリストの必要性を感じたハイズマンは、ジューシー・ルーシーで活動していたポール・ウィリアムスを迎え入れたのである。ウィリアムスはハイズマンとは旧知の仲で、ウエス・ミンスター・ファイヴやニュー・ジャズ・オーケストラで活動を共にしたことがあった。当時のジューシー・ルーシーは実質解散状態にあったので、ウィリアムスの参加はスムースにはこんだ。
 こうしてハイズマン、ホールズワース、クラーク、ウィリアムスの4人がそろい、ジョン・ハイズマンズ・テンペストが誕生した。のちにバンドは名前を「テンペスト」と短縮し、1972年6月に活動を開始した。


 テンペストはヨーロッパを中心にツアーを行ったのち、1973年1月にデビュー・アルバム『テンペスト』をリリース。
 プログレッシヴ・ロック色の濃いハード・ロックを展開するテンペストは注目を集めるようになるが、その矢先の1973年6月、ウィリアムスが脱退。後任として、一時的に元パトゥのオリー・ハルソール(guitar, vocal)が加わり、ツイン・ギター編成となった。
 ハイズマン、ホールズワース、クラーク、ハルソールのラインナップでは、1973年6月にロンドンのゴルダーズ・グリーン・ヒポドロームなどでライヴを行っている。ゴルダーズ・グリーン・ヒポドロームでのライヴは、1974年に『Live in London 1974』というタイトルの海賊版としてリリースされている。
 1973年7月、今度はホールズワースが脱退したため、ハルソールが正式なメンバーとなった。ホールズワースがセカンド・ギタリストと一緒に演奏することを望まなかったのが脱退の理由だと言われている。ホールズワースは脱退後「ソフト・マシーン」に加わった。



左から オリー・ハルソール(guitar)、ジョン・ハイズマン(drums)、マーク・クラーク(bass)


 ハイズマン、クラーク、ハルソールのトリオ編成となったテンペストの初ステージは、1973年8月26日のレディング・フェスティヴァルであった。1974年3月には、セカンド・アルバム『眩暈』を発表する。
 ハルソールのギターは超絶テクニックを誇るホールズワースに勝るとも劣らない素晴らしいもので、卓越した演奏力を持つクラーク、ハイズマンがそれに絡むテンペストのサウンドは一部では高く評価されていたが、セールス的には苦戦が続き、1974年5月には解散を発表。
 テンペスト解散後、ハルソールはケヴィン・エアーズのソポリフィクスを経て、ボクサーの結成に参加。クラークは、ジョーイ・モランド(バッドフィンガー)、ジェリー・シャーリー(ハンブル・パイ)らとナチュラル・ガスを結成。そしてハイズマンはテンペスト解散約1年後の1975年5月に、ゲイリー・ムーア(guitar)、ドン・エイリー(keyboard)、ニール・マレー(bass)、マイク・スターズ(vocal)とコロシアムⅡを結成した。


 2005年、『アンダー・ザ・ブロッサム』というタイトルの2枚組コンピレーション・アルバムがリリースされた。これは2枚のスタジオ・アルバムのリマスター版、未発表曲、1973年6月のゴルダーズ・グリーン・ヒッポドロームでのBBCのライヴ音源が収録されている。



【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーションアルバム)

 <アルバム>
  1973年 テンペスト/Tempest
  1974年 眩暈/Living in Fear
 ★2005年 アンダー・ザ・ブロッサム-ジ・アンソロジー/Under the Blossom/The Anthology


【メンバー変遷】
#1 1972.6~1973.6
  ポール・ウィリアムス(vocals)ex.ジューシー・ルーシー
  アラン・ホールズワース(guitars)ex.ニュークリアス
  マーク・クラーク(bass, vocal)ex.コロシアム
  ジョン・ハイズマン(drums, vocal)ex.コロシアム

#2 1973.6~1973.7
  アラン・ホールズワース(guitars)
  オリー・ハルソール(guitars)ex. パトゥ
  マーク・クラーク(bass, vocal)
  ジョン・ハイズマン(drums, vocal)

#3 1973.7~1974.6
  オリー・ハルソール(guitars)→ボクサー
  マーク・クラーク(bass, vocal)→ナチュラル・ガス
  ジョン・ハイズマン(drums, vocal)→コロシアムⅡ


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『トゥ・サミュエル・ア・サン』(ゴッズ)

2024-07-08 13:05:19 | albums

トゥ・サミュエル・ア・サン To Samuel a Son

【歌・演奏】

  ゴッズ/The Gods

【リリース】
  1969年9月

【録音】

  1969年

【プロデューサー】
  デヴィッド・A・パラモア/David A. Paramor

【レーベル】
  コロムビア/Columbia Records

【録音メンバー】
 ☆ゴッズ
   ケン・ヘンズレー/Ken Hensley(guitar, keyboards, vocals)
   ジョー・コーナス/Joe Konas(guitars, vocals)
   ジョン・グラスコック/John Glascock(bass, vocals)
   リー・カースレイク/Lee Kerslake(drums, vocals)


   



【収録曲】
 side:A
  ① トゥ・サミュエル・ア・サン 3:29
    To Samuel a Son(Ken Hensley)
  ② 朝8時 3:16
    Eight O'Clock in the Morning(Lee Kerslake)
  ③ ヒーズ・グローイング 2:25
    He's Growing(Joe Konas, John Glascock)
  ④ スティッキング・ウイングス・オン・フライズ 2:39
    Sticking Wings on Flies(Joe Konas, Ken Hensley)
  ⑤ レディ・レディ 3:18
    Lady, Lady(Ken Hensley)
  ⑥ 愛しいペニー 2:34
    Penny Dear(Joe Konas)
  ⑦ ロング・タイム、サッド・タイム、バッド・タイム 3:12
    Long Time, Sad Time, Bad Time(Ken Hensley)
  ⑧ 3時5分前 2:59
    Five to Three(Joe Konas, Ken Hensley)
  ⑨ 秋 3:12

    Autumn(Joe Konas, Ken Hensley)
 side:B

  ⑩ 僕が泣く 2:42
    Yes I Cry(Joe Konas)
  ⑪ グルージー 3:41

    Groozy(Harold Robertson, Paul Sugarman)
  ⑫ ママ・アイ・ニード 3:57
    Momma I Need(Joe Konas, Ken Hensley)
  ⑬ キャンドルライト 2:34
    Candlelight(Ken Hensley)
  ⑭ 可愛いアニータ 3:32
    Lovely Anita(Lee Kerslake)

【チャート】
 1969年週間アルバム・チャート 圏外

【メ  モ】
 ゴッズのセカンドにしてラストとなるアルバム。
 架空の人物「サミュエルJ」の一生を描くコンセプト・アルバムである。


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