barbaraunfufu

Burro nombrado, burro presentado.

イタリアの泣きメロおやじ、初来日~エンニオ・モリコーネ~

2004-06-02 06:56:27 | je l'ai vue
 1928年生まれの「泣きメロおじさん」、いわずと知れた『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)の映画音楽作曲家エンニオ・モリコーネ。大の男に涙をこぼさせる「泣きメロ」は、トランペッターだった父親譲りといわれるが、このところのモリコーネ・ブームのキモは、ラウンジ。その名もズバリ『モリコーネ・イン・ザ・シーン~ラウンジ・モリコーネ~』 (KICP-848)っていうコンピが出ております。『ヴェルーシュカ』、『性の告白』(74)、『スキャンダル 愛の罠』(85)など、イタリアンB級映画でのモリコーネ作品が、ラウンジ、はたまたモンドとして取り上げられることが多いのですが、そりゃ、エロ! ソフト! でも緻密!
 その多作さと、ほとんど同い年ってゆーとこから、よくアメリカの映画音楽家ジェリー・ゴールドスミスと比較されるみたいだけど、アクション、戦争、サスペンスからヒューマンドラマ、グルメ、エロ、果ては変態モノまで作曲しているこの「泣きメロ」おじさんの方に、人間としての幅を感じちゃうのです。ビバ! 初来日。


DVD『ドキュメンタリー・オブ・エンニオ・モリコーネ』?3990(税み)OPSDS-123

パゾリーニ監督の絶大な信頼を得ていたという話も面白いけど、89年には、谷崎潤一郎の『鍵』を、イタリアン・エロ王子、ティント・ブラスが監督した作品でも曲を作っているの。同年にはなんと『アタメ』も作曲している。偉い! 作曲の時、モリコーネは、ピアノにではなく、机に向かう。溢れる音符を広い集めるのに似た作業なのかも。その静かな制作風景が垣間見れます。


*ちなみにジャン=ルイとは2才違い。いっしょにやっているのは『華麗なる女銀行家』(80)だけみたい
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=1123

*『アタメ』のテーマ曲『RESISTIRE』やってるDUO DINAMICO、ストレーンジ!
http://www.duodinamico.com/adelante.htm
http://homepage2.nifty.com/ysotake/page319.html


*モリコーネ研究
http://www.tcat.ne.jp/~eden/FC/morricone.htm

*エンリコ・ピエラヌンツィ
http://www.asahi.com/offtime/music/TKY200403120232.html

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