きょうも映画館通い by Banzong

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2018.2.26 『ラスト・ワルツ』をヒューマントラスト渋谷、一夜限りの大音響! 劇場試写会で観る。素晴らしい! #ラスト・ワルツ

2018-02-27 | 映画レビュー
ヒューマントラストシネマ渋谷で『THE BAND LAST WALTS ラストワルツ』を観る。21時からの「一夜限りの大音響! 劇場試写会」のチケットをいただきました。ユナイトの試写室で観て以来、40年ぶりかあ。もう、素晴らしい! のひとことですね。

1976年11月、サンフランシスコのウインターランドで行われた、ザ・バンドのファイナルコンサート映像に、コンサート後に収録されたロビー・ロバートソンらへのインタビューを加え、マーティン・スコセッシ監督が映画に。

ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェル、ドクター・ジョン、そしてなんといっても彼らをバックバンドとして使ったことのあるボブ・ディランまでゲスト出演する豪華版。その顔ぶれについ目がいってしまいますが、インタビューも結構面白い内容でした。インタビュアーはスコセッシ。

一同に揃ったゲストに、リンゴ・スター、ロン・ウッドも加わった『アイ・シャル・ビー・リリースト』。そして哀愁を帯びた『ラストワルツのテーマ』のエンディング。20代のときのふるえを思い出しました。

映画は4/14の公開。この4Kリマスター版の冒頭には「大音量で上映すること」という製作側の指示が入っていて、笑えます。各劇場は全力を振り絞って上映すると思います。






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2018.2.26 齊藤工初監督作品『blank13』をHUMAX渋谷で観る。#blank13

2018-02-26 | 映画レビュー
齊藤工初監督作品『blank13』をHUMAX渋谷で観る。

兄弟と母をすてて出奔し音信不通だった父の消息が、13年ぶりにわかった。末期ガンで入院。余命3ヶ月だった。タイトルはそういうことです。バクチ好きで、借金を作り、首がまわらなくなった父親役はリリー・フランキー。兄は斎藤工、弟は高橋一生、母に神野三鈴。弟を中心に物語が進みます。70分という短い作品で、前半がこの一家の13年、後半は葬儀に訪れた数少ない弔問客が語る父親の話。タイトルが意表をつく出方をします。

しみじみとした、いい作品でした。監督デビュー作ですが、それほど気負いもないオーソドックスな作り方。懐かしい日本映画のような画調にも好感が持てます。弟の恋人役に松岡茉優、父の麻雀仲間など訳ありの葬儀の客に、織元順吉、神戸浩、伊藤沙莉…、そしてなんといっても場をさらったのは佐藤二朗。面白いねえ。

3日からシネマート新宿単館で先行公開されていて、連日満席の盛況であ。24日から劇場を広げての公開。夕方の回は比較的空いていました。



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2018.2.25 池袋・新文芸坐の「追悼 川地民夫」のチラシをラピュタでゲット。#新文芸坐

2018-02-25 | 映画レビュー
今日入手したチラシ。池袋・新文芸坐の「追悼 川地民夫」(3/6-8)特集です。上映されるのは3/6『陽のあたる坂道』、3/7『狂熱の季節』『黒い太陽』、3/8『花と怒涛』『懲役太郎・まむしの兄弟』の5本。グッドチョイス! 

フランス文学者の鹿島茂さんは『昭和怪優伝』という名著で、
「映画俳優川地民夫の本質は、日活映画にはないローアー・ミドルのカラッポな健康さをよく表出しえた『狂熱の季節』と『黒い太陽』の二本につきる。
 この二本によって、川地民夫は『勝手にしやがれ』のジャン=ポール・ベルモンド、『灰とダイヤモンド』のチブルスキーにいささかもひけを取らない輝かしい一九六〇年の青春を作り出したと断言していいのである」といっている。

蔵原惟繕監督のこの2本は未見。この機会にぜひ観てみようと思います。



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2018.2.25 ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 行方不明』と『事件記者』を観る。充実の日曜日。

2018-02-25 | 映画レビュー
ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 行方不明』と『事件記者』『事件記者 真昼の恐怖』を観る。充実の日曜日です。

ラピュタ阿佐ヶ谷、昨日は開映15分前に行って満席だったので、今朝は時間を早め、30分前着。余裕でした。『警視庁物語』8本モーニングショー連続上映はこの『警視庁物語 行方不明』(1964年)で終了。昨日観逃した『全国縦断捜査』(1963年)は深夜GYAOでキャッチアップしましたので、全24作中、これまでに観たのは15本になります。実に面白いシリーズです。

殺人事件が起き、死体が発見され、捜査が始まり、捜査本部ができ、というのがいつものスタイルですが、『行方不明』は失踪事件を調べていくうちに事件につながっていく形。墨田区の皮革工場が舞台です。工場で使う硫酸で死体を溶かしたのではという推理を実証するため、ネズミの死体を使って実験をしたりします。すごいことするな。東京ロケ、クライマックスで浅草六区が登場します。まだ映画館が立ち並んでます。

『事件記者』は、石上三登志さんの著書をテーマにした「ミステリ劇場へようこそ」(〜4/21)の一本です。1958年から66年までNHKで放送された『事件記者』シリーズの映画版。警視庁記者クラブを舞台にしたサスペンスです。TV版は、子供の頃、よく観ていました。東映『警視庁物語』同様1時間前後の長さ、2本立ての添え物として作られました。こちらは日活製。今日は『事件記者』と『事件記者 真昼の恐怖』(ともに1959年)のシリーズ1-2作一挙上映です。

何が面白いって「ブンヤ」さんたちの言葉が楽しいですね。各社が呉越同舟する記者クラブでのやりとり、キャップが電話を取って「へい相沢、おうイナちゃんか、ええ、品川でコロシぃ、で、ガイシャは?」という受け答えがいいんです。キャップ役の永井智雄、ライバル社のいつも「ばっきゃやろー」という高城淳一とか、わたしはスポーツ新聞でしたが、デスクはあんなもんです。電話で相手がいったことを全部説明しちゃうのはいかにも不自然ですが。

TVとは少しだけちがうキャスト。沢本忠雄が新人記者としてクラブに配属されるという設定になっています。監督は日活の職人、山崎徳次郎。『事件記者』の犯人役に特別ゲスト扱いで宍戸錠、もちろん野呂圭介もでています。

この特集では、事件記者シリーズがあと8本、東京映画(東宝)による新・事件記者シリーズが2本上映されます。楽しみです。


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2018.2.24 TOHOシネマズ川崎で『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』を観る。

2018-02-24 | 映画レビュー
ラピュタ阿佐ヶ谷満席で入れず、気分をガラッと切り替えて、今日封切の『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』を観ることにした。午後横浜で用事があったので、行く道中で時間が合ったTOHOシネマズ川崎へ。川崎は駅周辺にシネコンが3館の映画激戦区で、この映画は全館ともやっており上映回数が多いから分散して、空いてるとふんだのだが。やはり。初日にしては余裕がありました。

豪華絢爛長安の都が舞台。CGと物量自慢の中国映画でした。遣唐使・空海と白楽天が、50年前に亡くなった玄宗皇帝と楊貴妃の謎に挑む、という歴史ミステリー。染谷将太が空海、白楽天は黄軒(ホアン・シュアン)、楊貴妃に惚れてた阿倍仲麻呂役で「阿部」ちゃんが出てます。原作は夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』。それを陳凱歌監督が日中の資本で映画化した。

タイトル『空海』は無理あり。空海の物語ではありません。『美しき…』は、まあ、そうだけど。中国の題『妖猫伝』が一番内容をいいあてています。楊貴妃ゆかりの猫が50年後に化けて出た。名探偵は白楽天ひとりでもいいわけです。空海の出番増やせば増やすほど、本筋と関係ないから、話がややこしくなります。猫は可愛くも、不気味でもないし、動きはCGぽい。映画は豪華なんですが、なんか皆、中途半端な感じだな。

劇中、李白が出てくるんですが、わたしも、ま、こういう感じの人なんだろうなと興味深く観ました。そんな風に、中国の歴史、唐代とかに興味がある人には、楽しめると思います。


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