きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2018.1.31 番外編 新宿・紀伊国屋寄席に行く。柳亭市馬さんがいい!

2018-01-31 | 映画レビュー
新宿・紀伊国屋寄席に行く。これで三カ月連続です。2月分のチケットも今朝押さえたし、今年の定例になりそうです。五席聞いてふたりで6600円。お手頃なエンタテインメントなんです。年間で紀伊国屋寄席ベストテン作っちゃおうか、なんて考えてます。

今日の演目は
開口一番(前座) 春風亭一花 堀ノ内
柳亭一楽 真田小僧
柳家東三楼 天狗裁き
柳亭市馬 七段目
仲入り
桂小文治 小間物屋政談
立川志らく らくだ

というわけで。年間踏破を目指す我が家の、年間ベストテンの暫定1位は市馬さんでした。正月の寄席と歌舞伎を比較した話をまくらに『七段目』へ。芝居狂いの若旦那と丁稚の定吉のやりとりが楽しい。志らくさんは二位、だな。屑屋が酔っ払って、形勢逆転するあたりから、ブラックですこぶる面白い。談志さんに本当に似てますねえ。あとは東三楼さんの『天狗裁き』は、初めて聞いたんですが、途中で展開が読め、期待通りに終わるところがいいですね。結構受けてました。

熱演の高座。それに反して…。残念なんだけど、となりの客。いい歳したサラリーマンでしたが、噺が始まってもスマホやってるし、メール着信音ならすし、もう信じられませんでした。前のおじさまも仲入りまで、仰向けに寝て、かくかく頭を振り。これが気になって。

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2018.1.30 テアトル新宿で『星くず兄弟の新たな伝説』を観る。内田裕也!! #星くず兄弟の新たな伝説

2018-01-30 | 映画レビュー
テアトル新宿で『星くず兄弟の新たな伝説』を観る。いやあ、盛大にバカやってるなあ、と感心しました。さすが、手塚眞監督です。元になったのは1985年の「商業映画」デビュー作『星くず兄弟の伝説』。30年以上たっての続編です。ファンタジー仕立てのロック・ミュージカル。ともかく特別出演がすごいんです。内田裕也、浅野忠信のふたりが特筆もののかっこよさ。ラサール石井、夏木マリ、井上順、野宮真貴あたりは公式サイトのキャスト欄にでているのですが、他にも庵野秀明、黒沢清、犬童一心、浦沢直樹、リリー・フランキー…。手塚さんは好かれているんだな、と痛感しました。

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2018.1.28 番外編。東京オペラシティギャラリーで『谷川俊太郎展』へ。言葉が並ぶ、楽しい!#谷川俊太郎展

2018-01-28 | 映画レビュー
阿佐ヶ谷のモーニングショーのあと、上野の『北斎とジャポニスム展』も考えたが、今日最終日だから混んでるだろうと断念。ちょっと初台に寄り道し、東京オペラシティギャラリーで『谷川俊太郎展』へ。

最近はマックで書いてるから直筆原稿も少ないし、何を展示するのか、とご本人も考えたそうですが。大小さまざまな言葉が並ぶ展覧会も、なかなか楽しいものです。こういう感じで『寺山修司展』もどこかでやってくれないかな。

図録というのか、展示物や作品が掲載されている関連書籍があり、三色の装丁から選べます。私は赤の本を買いました。
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2018.1.28 ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 血液型の秘密』を観る。中編だが、情報量が多くて楽しい!#ラピュタ阿佐ヶ谷

2018-01-28 | 映画レビュー
今週もラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語』シリーズのモーニング上映に通う。今日は『血液型の秘密』(1960)。2本立て上映の添えものとして作られたため、56分という短い映画ですが、相変わらず情報量が多くて楽しい。

まず保健所の野犬狩りのシーンから始まる。野良犬の後ろから、輪っかのついた棒を持ってそっと近づき、首にひっかけて捕まえる。覚えてます。いまではちょっと信じられないやり方ですが、ありましたね。その野良犬が、赤ちゃんの死体をくわえていた、という出だしです。現場は野方辺りの藪の中。まだあの頃は東京の郊外といっていいでしょうね。捜査本部が野方署に設けられます。

おしめに使われていた酒屋のて手ぬぐいと病院への聞き込みから、身元が割れます。赤ちゃんの母親は行方不明。彼女を取り巻く男二人が、容疑者として捜査線上に上がります。タイトルにも使われた血液型鑑定が重要な決めてになります。ABO型はもちろん知ってますが、ほかにMN型というのが組み合わせで使われます。これは知らなかった。そして捜査は思いがけない結末を迎えます。

捜査陣はおなじみ、神田隆主任、堀雄二部長刑事、ベテランの花沢徳衛、他に今回は中山昭二がフィーチャーされます。それといつもの山本麟一ね。容疑者二人は、東野英治郎と、まだチャラい顔をしていた今井健二。産婦人科の医者役で松村達雄、血液鑑定の警察医役は山村聡です。いつもの菅井きんさんが出てるようですが、気がつかず。おばさん役者では沢村貞子、三戸部スエさんがペラペラ喋って捜査に協力します。民謡酒場(というのがあったんですね)のシーンにはデビューしたてのこまどり姉妹と、いまや自民党の大物議員、山東昭子も顔を出します。

監督は飯村増一。かつてハリウッドでならしたハリー三村こと、三村明が撮影監督です。ニュープリントでの上映で、映像はとてもきれいでした。
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2018.1.27 今年2本目の川島雄三作品。神保町シアターで『花影』を観る。大胆なラスト! #神保町シアター

2018-01-27 | 映画レビュー
はやくも今年2本目の川島雄三作品。神保町シアターで『花影』(1961年)を観る。特別上映「池部良と昭和のダンディズム」の一本。といっても池部は、この作品ではチョイ役で、主演は池内淳子。初めて観ました。

実在した文壇バーの売れっ子ホステスがモデル。華やかな男遍歴ののち、自死した人だそう。映画は、その死を前にした、本人の回想の形で展開します。男たちは、池部良、佐野周二、有島一郎、高島忠夫、三橋達也となかなかの顔ぶれです。先生と慕う佐野周二が演じた骨董収集鑑定家のモデルは青山二郎。セリフのなかで、彼女が何人かの文豪クラスの小説家に愛されたアイドルであったことが紹介されます。お金のない男に惚れて尽くし、裏切られ、性懲りもなくまた惚れる。銀座のバーの世界とか、私、よくわかりませんが、映画で観てる分は面白いです。

ネタバレですが。ラストは、鍵と遺書を義理の母あて郵送し、床をのべ、薬を飲んで静かに死んでいくというもの。「闇が覆った」というナレーションで画面が暗くなり、エンドマーク。ややブラックな終り方です。すごいな。

原作は大岡昇平の小説。久世光彦さんの『女神』が同じモデルといいます。今度読んでみるか。

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