2018.2.20 渋谷シネパレスで『サニー／32』を観る。狂ってる！

渋谷シネパレスで『サニー／32』を観る。監督白石和彌、ピエール瀧、リリー・フランキーという『凶悪』トリオの作品。同作と同じ高橋泉のオリジナル脚本で、おふたりの役が女性の拉致監禁犯とくれば、怖いものみたさでつい足を運んでしまいます。ポスターのビジュアルがこれですからね。

サニーとは、10数年前に起きた殺人事件の犯人で、当時11歳だった少女のこと。ネットで出回った写真が、三本と二本の指でVサインをして笑っていたため３２と呼ばれた。もちろん匿名報道だったのですが、「犯罪史上最も可愛い殺人犯」とアイドル視するやからが密かにグループ化。彼らの餌食になり、よく似た中学教師が間違えられ、付きまとわれた上で、24歳の誕生日に誘拐されてしまいます。

主役は北原里英。新潟NGT38の元キャプテンだそうですが、わたしそんなに詳しくありません。雪のなかを引きずり回されて、大熱演です。ピエール＆リリーもあいかわらず。特にリリーさんはすこぶるヘン。

猟奇的な拉致監禁の映画でなく、いじめや、神格化されたアイドル、SNSによる拡散、炎上などさまざな要素が入った現代のサスペンスです。狂ってるなあ。