2018.2.11 渋谷・宮益坂周辺で2本。シアターイメージフォーラムで『苦い銭』、ヒューマントラストシネマ渋谷で『悪女』を観る。

今日は渋谷・宮益坂周辺で2本。シアターイメージフォーラムで『苦い銭』、ヒューマントラストシネマ渋谷で『悪女』を観る。

『苦い銭』は中国ワン・ビンの、大変評判のいいドキュメンタリーです。上海、蘇州に近い浙江省湖州の町に全国からやってくる出稼ぎ労働者の生活を描いています。10代の少女から30代の男性まで、その背景はさまざまです。ドキュメンタリーなのに、その構成力を評価され、ベネチア映画祭では脚本賞を受賞しています。よくここまで本音というか、生の声をとったなあと驚きます。出てくる人の関心事はともかくお金、お金。全編、カネにまつわる話です。これが中国底辺の現実なのでしょう。とはいえ、2時間43分という長さ、少し退屈しました。

夜に観たのは韓国映画『悪女』。予告映像がすごい迫力で、あのトーンで全編いったらすごい、と期待していました。殺人マシーンとして育てられた女性が主役の犯罪アクション。冒頭のシーンだけでいったい何人殺すのかと引き込まれます。途中急にラブストーリーっぽい展開になり、たるみます。組織とか、人間関係も入り組んで、正直いってわかりにくかったな。カーチェイスなんて、これまで観たことのないものでしたし、ガンファイトもハンパではないのですが…。

というわけで、2本とも大絶賛、とはいきませんでした。ま、こういう日もある。