きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2017.10.31 新宿ピカデリーで『あゝ荒野 後篇』を観る。惜しいなあ。

2017-10-31 | 映画レビュー
『あゝ荒野 後篇』を観る。21日の公開にも関わらず、もう渋谷は14時の回のみ。やむを得ず、唯一夜の上映がある新宿ピカデリーへ。興行的に厳しいのは、前篇2時間37分、後篇2時間27分というこの映画の、信じられない長さによるのではないか、と思います。ピカデリーはほぼ満員。

大期待だったのです。なんといっても菅田将暉がいい、吃音という設定の韓国の役者「息もできない」のヤン・イクチュンがいい。ボクシングシーンは観ていて力が入る。ハングリーなふたりがプロのボクサーになっていく前篇。後篇はいよいよ菅田扮する新宿新次が宿敵と対決し、さらにドラマは盛り上がっていく、のだが…。

やはり長い。エピソードつめこみすぎ。三家族の物語と社会的なテーマを抱えたサイドストーリーがあり、たぶん舞台を2021年においたことと無縁ではないのでしょうが、前篇で広げすぎてとっちらかった話は、5時間かけても整理がついていません。自分なりに割り切って、新宿新次とヤン演じるバリカンのドラマとして自主編集すると、ちょうど時間は半分くらいでしょうか。この方がわたしは好き。役者はふたりだけでなく、ジムのオーナーのユースケサンタマリア、トレーナーのでんでん、スポンサーの高橋和也もいい味だしてます。惜しいなあ。


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2017.10.30 109シネマズ二子玉川で『ブレードランナー2049』を観る。もちろんIMAX3Dです。

2017-10-30 | 映画レビュー
『ブレードランナー2049』観てしまいました。109シネマズ二子玉川、もちろんIMAX3Dです。うーん、大変な映画です。

前作は2019年、今回は2049年のロサンゼルスという設定なんですが、この30年のあいだに地球には様々な事件が起きたようです。映画のあちこちで、あの大停電のあとどーしたとか、大食糧難でとか、このディストピアに至るまでのいきさつが説明されます。ブレードランナーに追われた旧式のレプリカントに変わって、寿命が伸びてもう少し従順になった新型も登場しています。世界の変化だけでなく、なによりも、前作のラスト、美貌のレプリカント、レイチュルを連れて逃亡したハリソン・フォードはどうなったのか。

そんなすべてを引き継いで、さらにややこしくしているといったらよいでしょうか。よく出来た続編です。IMAX3Dで観てよかった。わたし、まだ謎の部分がありますので、もう一度観たいと思います。今度は2Dで。前作はうろ覚えというカミさんは、どこかで観たことのある映像じゃない、といいます。そうじゃないんだ、他の映画はこの影響下にあるんだ、すべてはあれから始まったんだ、と説明しだしたんだけど。1982年の映像のような大衝撃はありませんでした、確かに。

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2017.10.29 シネマート新宿で、中国の超ヒット戦争アクション『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』を観る。うーむ。

2017-10-29 | 映画レビュー
今日3本目は、シネマート新宿で『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』です。再三書いてますが、中国で興行収入歴代1位の映画です。ここまでやるかとあっけにとられた愛国アクションでした。

黄金の三角地帯で元ネイビーシールズの傭兵部隊とドンパチやった前作に続き、今回の舞台はアフリカ某国。元中国・特殊部隊員の主人公が、反乱軍に雇われた傭兵部隊と、現地の中国人救出のために大活躍します。全編重火器と爆薬の絶えないすさまじい戦闘シーンの連続です。中国版ランボーといわれるだけのことはあります。監督と主演はウー・ジン。

ほとんどの国が引き揚げても中国海軍は中国人を救出するまで残ります。反乱軍のリーダーは、中国人だけは殺すな、停戦後のことがある、国連常任理事国の中国を敵にまわしたくない、なんていいます。悪いのは傭兵なんです。そして最後は、海軍の軍艦から反乱軍をロケット攻撃です。アクションシーンのあとは、「中国人のみなさんの安全を政府は守ります」という五星紅旗のマーク入りのメッセージまで入ります。

中国では、8月1日の建軍記念日の直前に公開されました。ことしは建軍90年ということで、これまでの建国、建党に続いて、『建軍大業』というオールスターによる記念作品も作られました。リウ・イェが毛沢東を演じるなど、イケメン役者を並べた主旋律(プロパガンダ)映画ですが、それを遥かに越える大ヒット。政府機関紙まで「中国式ヒーローの姿を世界に対して示した」と褒め称えたそうです。

シネマート新宿のせまい劇場でしたが、台風にもかかわらず、満員の盛況。特にコメントしませんが、あきらかに中国の方とわかるお客が目立ちました。

シリーズ3作目もあると予告されますが、日本で上映されてもわたしはたぶんパスですね。

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2017.10.29 今日2本目の映画。東京写真美術館ホールで『リュミエール』を観る。

2017-10-29 | 映画レビュー
六本木からの帰り、うまい具合に時間があったので、今日2本目の映画。恵比寿・東京写真美術館ホールで『リュミエール』を観る。

映画の父リュミエール兄弟が製作した1422本の作品から108本を厳選し、4Kデジタルで修復、90分の映画にまとめたもの。1895年から1905年にかけて撮影された映像です。

フランスの田舎、エジプトのスフィンクス、パリ、ロシア、ニューヨークの街頭などなど。驚くほど鮮明です。解説で再三強調されるように、構図が素晴らしい。いろいろ手を変え品を変え、撮影で遊んでくれます。映画の原点は確かにここにあるといえます。とはいえ、本音をいうと、途中、多少退屈しました。

構成したティエリー・フレモー自身のナレーションがよいと聞いてました。たまたま時間があったのが立川志らくの日本語版。でもいたって真面目な語りでした。公開2日目、日曜の午後の回でお客は10人前後。お天気がこれだからなあ。

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2017.10.29 東京国際映画祭7本目。台湾のドキュメンタリー『

2017-10-29 | 映画レビュー
東京国際映画祭7本目。台湾のドキュメンタリー『フォーリー・アーティスト』を観る。「ワールド・フォーカス」部門台湾特集の一本です。

フォーリーとは、映画の効果音、擬音のこと。台湾映画界の第一人者、フー・ディンイーを追った作品です。擬音だけでなく、音響、録音、声優まで言及し、中国大陸、香港まで取材しています。貴重な映像です。

音を作るため、さまざまな物を集め、ストックする。靴を各種並べ、履き替えて何人分の足音を演じたり…。もういまではアーカイブから取り出して収録するのが当たり前ですから、こういう古典的な映画技術は観ていて楽しいです。

一時は業界そのものが消えかけ、現在も作品本数が少ない台湾映画の中でのご苦労は、大変だろうと思います。ただ、このテーマ、台湾ならでは、とはわたしには思えませんでした。中華圏のアクション監督とかなら、知らないことばかりなのですが。

撮影シーンで突然「ホンバン」という声がかかりました。不思議なところに日本の影響が残っているのですね。

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