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2018.2.25 池袋・新文芸坐の「追悼 川地民夫」のチラシをラピュタでゲット。#新文芸坐

2018-02-25 | 映画レビュー
今日入手したチラシ。池袋・新文芸坐の「追悼 川地民夫」(3/6-8)特集です。上映されるのは3/6『陽のあたる坂道』、3/7『狂熱の季節』『黒い太陽』、3/8『花と怒涛』『懲役太郎・まむしの兄弟』の5本。グッドチョイス! 

フランス文学者の鹿島茂さんは『昭和怪優伝』という名著で、
「映画俳優川地民夫の本質は、日活映画にはないローアー・ミドルのカラッポな健康さをよく表出しえた『狂熱の季節』と『黒い太陽』の二本につきる。
 この二本によって、川地民夫は『勝手にしやがれ』のジャン=ポール・ベルモンド、『灰とダイヤモンド』のチブルスキーにいささかもひけを取らない輝かしい一九六〇年の青春を作り出したと断言していいのである」といっている。

蔵原惟繕監督のこの2本は未見。この機会にぜひ観てみようと思います。



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2018.2.25 ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 行方不明』と『事件記者』を観る。充実の日曜日。

2018-02-25 | 映画レビュー
ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 行方不明』と『事件記者』『事件記者 真昼の恐怖』を観る。充実の日曜日です。

ラピュタ阿佐ヶ谷、昨日は開映15分前に行って満席だったので、今朝は時間を早め、30分前着。余裕でした。『警視庁物語』8本モーニングショー連続上映はこの『警視庁物語 行方不明』(1964年)で終了。昨日観逃した『全国縦断捜査』(1963年)は深夜GYAOでキャッチアップしましたので、全24作中、これまでに観たのは15本になります。実に面白いシリーズです。

殺人事件が起き、死体が発見され、捜査が始まり、捜査本部ができ、というのがいつものスタイルですが、『行方不明』は失踪事件を調べていくうちに事件につながっていく形。墨田区の皮革工場が舞台です。工場で使う硫酸で死体を溶かしたのではという推理を実証するため、ネズミの死体を使って実験をしたりします。すごいことするな。東京ロケ、クライマックスで浅草六区が登場します。まだ映画館が立ち並んでます。

『事件記者』は、石上三登志さんの著書をテーマにした「ミステリ劇場へようこそ」(〜4/21)の一本です。1958年から66年までNHKで放送された『事件記者』シリーズの映画版。警視庁記者クラブを舞台にしたサスペンスです。TV版は、子供の頃、よく観ていました。東映『警視庁物語』同様1時間前後の長さ、2本立ての添え物として作られました。こちらは日活製。今日は『事件記者』と『事件記者 真昼の恐怖』(ともに1959年)のシリーズ1-2作一挙上映です。

何が面白いって「ブンヤ」さんたちの言葉が楽しいですね。各社が呉越同舟する記者クラブでのやりとり、キャップが電話を取って「へい相沢、おうイナちゃんか、ええ、品川でコロシぃ、で、ガイシャは?」という受け答えがいいんです。キャップ役の永井智雄、ライバル社のいつも「ばっきゃやろー」という高城淳一とか、わたしはスポーツ新聞でしたが、デスクはあんなもんです。電話で相手がいったことを全部説明しちゃうのはいかにも不自然ですが。

TVとは少しだけちがうキャスト。沢本忠雄が新人記者としてクラブに配属されるという設定になっています。監督は日活の職人、山崎徳次郎。『事件記者』の犯人役に特別ゲスト扱いで宍戸錠、もちろん野呂圭介もでています。

この特集では、事件記者シリーズがあと8本、東京映画(東宝)による新・事件記者シリーズが2本上映されます。楽しみです。


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