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うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

マン・オブ・スティール

2013-09-14 21:39:43 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



「ダークナイト」のスタッフによる新生スーパーマン「マン・オブ・スティール」です。
「ダークナイト」が映画としての完成度めちゃめちゃ高かったので、これは絶対観なきゃなるまいと思ってました。

鑑賞後の率直な感想を言うと「素晴らしいっ。」の一言です。
実際にスーパーマンが居たら「こうなるよなぁ。」というのをきっちり描いてました。
また、これは最近のハリウッドのヒーロー物の流行りなのかもしれないけど、あのスーパーマンが「悩めるヒーロー」として描かれてるんです。
スーパーマンといえば、なんの悩みもない完全なる「善」としてこれまでは描かれてたと思うんだけど、今作では、人助けをすればするほど奇異な目で見られるという経験をしながら成長したために、クラーク・ケント=スーパーマンをして「地球人は信用できない。」と言わしめるんです。
これはかなりの衝撃。現に軍隊はスーパーマンを攻撃対象にするし…。

もうひとつ面白かったのは、これまでは「クラーク・ケント」と「スーパーマン」は切り離されて描かれていましたよね?
三枚目のケントが、シャツ脱いだらスーパーヒーローになるという。
ところが、今作ではあくまで「クラーク・ケント」が中心なんです。
クラーク・ケントがこっそり人助けしてたのが、堂々と力を発揮するために「スーパーマン」になるという。
だからケント=スーパーマンであると知ってる人が結構居る。
この辺も人間臭さを出す演出ですかね~。

初めて空を飛んだ時にとても楽しそうに飛んだり、また、最大限力を発揮する時は雄叫びをあげたり。
今までのスーパーマン像とは違う面が描かれていて、これも人間臭さを感じたのでした。

今作はスーパーマン誕生の物語。
故に彼の行動原理も描かれていました。
基本は善人なんで、困ってる人が居ると放っておけない。
でも、力を発揮すればするほど疎外される。
育ての父は、人間らしく生きるために力を隠せと言い、そのために命を落とす。
そんな経験が積もり積もって「地球人は信用できない。」と考えるようになる。
そんな彼の転機が、同じクリプトン星人であるゾッド将軍が攻めてきた時。
教会で牧師に悩みを打ち明けた時に掛けられた言葉が
「まずは信じてみては?信頼は後から築かれます。」
これで吹っ切れたケントは、スーパーマンとしてゾッドとの戦いに赴きます。
その後も何回か「信じる」という言葉が出てきたので、この一言が支えになってるんだなぁと感じたのでした。

今時の映画なんで、映像はそれはそれは見事でした。
ソニックブーム発生させて飛ぶスーパーマンが新鮮でしたね。
ただ浮かんでるだけの時も、浮遊感に何の違和感もなく。
しかしまぁ、ゾッドとの戦いで街一つをほぼ壊滅させてしまったけど…あんな超人同士が戦ったらそうなるよなぁ…トランスフォーマーやアイアンマンの比じゃなかったです。
ただ…なんか観たことあるなぁと思ったら、ネオvsスミスの戦いにちょっと似てたような…人間電池っぽいのも出てきたし…。

スーパーマンの映画って、悪く言えばノーテンキなんだけども、今作に関してはそんなこと無かったです。
案外ダークで。
故に、代々受け継がれてる”あの”メインテーマが合わないんですよね。
実際、使われてないんだけども。
オープニングが”あの”オープニングだろうと期待してたら全然違ったので「おや?」と思ったんだけど、鑑賞後振り返ってみると納得。
確か三部作だったと思うんで、続編が楽しみです。

風立ちぬ

2013-08-06 22:49:36 | 映画


実は公開日に観に行った「風立ちぬ」ですが、なかなか記事書く気にならなかったのです。。

声が~~~~~~~むぉ~~~~~~~

…庵野氏を責めるつもりは毛頭ありません。
これはキャスティングした制作陣の責任。
「一時間すれば慣れる。」なんて話もあったけど、結局最後まで慣れませんでした。
声聞く度に現実に戻ってしまって、まったく作品世界に入り込めず。
しまいにゃ二郎が登場する度「頼むから喋らないでくれっ」と祈り出す始末。
こじかは事前に「声、覚悟しときや。」と話していたこともあって、それほど気にならなかったらしいんだけども…。
プロの声優を使いたがらないのは今に始まった事じゃないけど、なんとかならんかね~。

今作は「大人のジブリ」と銘打たれてるだけあって、内容は重く、抑揚はほとんど無く、というしっとりした作品です。
「ジブリ」の名だけで観に行ったお母さんが「子供が退屈して大変だった」とか、「妖精出てこない!」とクレーム付けるお母さんが居たなんていう話もありましたねぇ。
確かに、これは子供には面白くもなんともないだろうなぁ…。
まぁ、飛行機のシーンは「紅の豚」を彷彿させて、ちょっとファンタジーげではありましたが。

零戦を開発した堀越二郎氏の物語と思ってたんだけど、実際には堀辰雄氏の「風立ちぬ」という同名小説と、堀越二郎氏の物語を合わせ込んだ創作だそうで。
もともとは某模型誌で、宮崎監督の趣味で連載していた作品とのことです。
故に御本人は映像化には向かないと思っており、企画が出た当初は反対していたとか。
でも紆余曲折経て映像化して、その分想いが詰まってるんでしょうね。
…というところは理解できるんだが…
正直、一回観ただけでは評価できないかなぁ…。
割と作品に集中出来てたこじかでさえ「はてな?」って感じだったらしいし。
ことらは声で悶え苦しんでたんで、全く作品に集中出来なかったし…。
上映終了後の劇場内も「( ゜д゜)ポカーン 」って感じだったし。
声優変わればもう一回観るかも。

アイアンマン3

2013-06-24 22:08:55 | 映画


結局のところ「アベンジャーズ」は観逃しまして、「アベンジャーズ」後の話であるということでどうしようかと思ったんだけど、「まぁ、そんな難解な話でもあるまい。」と観てきました「アイアンマン3」です。
アクション面では「アイアンマン」3部作の中で一番面白かったんじゃないかと。
なにしろアイアンマンスーツが完全じゃない。
Mark42試作中に敵に襲われ、命からがら逃げ出し、未完成故に完全な動作もせず、しまいにゃトニー・スタークが生身で戦うという。
このMark42、完成してたら最強のスーツになっていたかも。
パーツ毎に飛行可能で、どれだけ離れていてもトニーの呼び掛けでパーツが飛んできて、装着可能。
劇中では未完成故、パーツ飛行時にエネルギー使い果たし、せっかく装着しても空を飛べないというお茶目なシーンがありましたが。
他にも、墜落する飛行機から乗員を助け出したもんの、その後カッコ良く飛び去ろうとしてトラックにひかれてバラバラになるとか。(遠隔操作していたので、中身空っぽ)
ラストの戦いで、トニーの危機に飛んできたもんの、装着直前で柱にぶつかってバラバラになるとか。
トニーは「私のかわいい息子」と呼んでたけど、ホント出来の悪い息子でかわいかったですよ~。

前述したように、今回は結構トニーの生身のアクションが多くて。
一番面白かったのは、パーツがじわじわ装着されながら戦うシーンでした。
初めは片手・片足のみ。
何とかバランス取ってジャンプしながら、リパルサーレイぶっ放して戦うという。
なんかの曲芸観てるみたいで楽しかったです。
ホント、じわじわと他のパーツが装着されていくんだけど、その度「無いよりマシ」と呟くのがおかしかったですね。

今回のトニーは「アベンジャーズ」での戦いがトラウマになっていて、パニック障害を患っています。
不安を拭うために、ひたすらスーツを開発。
それまでに作ったスーツ、42体。
ラストでは、それら生き残ったスーツが大集合するんだけど、全てジャーヴィスによる遠隔操作。
Mark42もトニーが遠隔操作してたし、これなら人が着なくてもいいのでは…?

戦い終了後は「新たなる旅立ち」(だったかな?)と銘打った、スーツの自爆による打ち上げ花火。
とりあえずスーツはキレイさっぱり捨て去って…ってところなんだろうけど、トニーが居る限りいくらでも作れるしねぇ。
すでに第4作の噂もあるみたいだし…。


アクションにばかり着目してきたけど、ストーリーは?
…まぁ、よくある最近の「ハリウッド」ですな…。

ホビット 思いがけない冒険

2012-12-30 23:20:00 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



「ロード・オブ・ザ・リング」序章、「ホビット 思いがけない冒険」です。
「ロード・オブ・ザ・リング」は映画も観たし、原作も頑張って読みました。
が、「ホビットの冒険」は「指輪物語」のテンポの悪い文章に嫌になって読まなかったんです。
ただ、ストーリー自体にはずっと興味有ったんで「これは観なきゃなるまい。」と思ってました。
この作品も製作の噂が立ってから長かったですねぇ。
一時はピーター・ジャクソン監督降板なんて話もあったし。
でも、無事公開されてなによりです。

ピーター・ジャクソン監督作品の特徴。
「長いっ」
「ロード・オブ・ザ・リング」の時はかなりトイレ我慢した記憶があります。
今回も長いんだろうなぁと覚悟はしてたけど「170分」
うへぇ。
でも実際のところ、そこまで時間の長さ感じなかったです。
気付けば「あれ?終盤っぽい?」「あ、終わった。」みたいな。
テンポが良かったんでしょうね。
みんなひたすら走ってたし。
それにしても、風景が雄大~。
これだけでも観る価値アリかな~。
まるでニュージーランドの観光PRビデオです。行ってみたいのぉ。。

「ロード・オブ・ザ・リング」は主人公:フロドが所有する魔力の指輪を巡る物語。
「ホビット」は、フロドの叔父のビルボが指輪を手に入れる物語。
と、単純に考えてたんだけど、実際はそうでもないようです。
指輪は割とあっさり手に入れ、物語の主眼はドワーフ達の故郷を取り戻すこと。
ゴラムはこれで出番終了なんだろか…?

楽しく観れたし、時間も短く感じたんだけど、「感想を述べよ」となると「はて?」となってしまいます。
とにかく、ひたすら走って戦ってたからかなぁ?
要約すると、ビルボがドワーフ達の旅に巻き込まれた→ビルボが指輪手に入れた→ビルボがドワーフ達から信頼を得た
てな感じで、あまり物語は進んでいません。
まだまだこれからですな~。

「ロード・オブ・ザ・リング」の主要キャストが、配役そのままに登場するのはニヤニヤしますね~。
観て無くても楽しめるけど、観てると楽しさ倍増ってところでしょうか。
フロドも登場するしね。

今回の「ホビット」も3部作とのことで、今回はまだまだ序章。
ガンダルフが指輪に気付いたっぽいんで、どんな展開が待ってるのか楽しみ~。

ダークナイト ライジング

2012-08-22 22:10:32 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



実はバットマンはあまり詳しくありません。
プリンスが歌ってた時に、初めて認識したくらい。
その後のシリーズ「バットマン ビギンズ」は観てないし、「ダークナイト」は観逃したし…。
もっとも、「ダークナイト」は先日ハワイに行った時に機内で観れたんです。
この時観たのは「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」「キャプテン・アメリカ」「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」
そして「ダークナイト」。
この中で、文句なしに一番面白かったのが「ダークナイト」でした。
故ヒース・レジャー演じるジョーカーは必見ですね。
ただ、後半グロい。
ゆえにこじかには「映画として、めちゃめちゃ完成度高くて面白いけど、お勧めはしない。」と言ってます。

ともかく、「ダークナイト」がかなり印象的だったので、こりゃ「ダークナイト ライジング」も観なきゃなるまいと思ったわけです。


いやー、圧巻でした。スケールがデカイ。
良くも悪くも「INCEPTION」の世界にバットマンが居る感じ。
…そりゃ、同じクリストファー・ノーラン作品だし、キャストかぶってるしなぁ…。
両作品とも、人が抱える「闇」に焦点当ててるんで、余計に似てるように感じましたね。
もっともこちらの方が「闇」は深いような…バットマン vs ベインなんて、本当に闇対闇だし。心理的に。

「バットマンじゃなくてもいい。でも、バットマンじゃないと成り立たない。」と感じました。
どういう事かと言うと、主役や世界をバットマンやゴッサムシティーにせずに、それこそ「INCEPTION」のように架空の主人公を据えても、十分に話が成り立つということです。
でも、バットマン=ブルース・ウェインやベインの人物設定を最大限生かしているので、やっぱバットマンじゃないと成り立たないという。
なので「バットマンの映画を観た。」という気は全然していません。
「凄いアクション映画の主人公が、黒ずくめのマスク男だった。」てな感じで。
「ダークナイト」はジョーカーのイメージが強烈だったんで、「バットマンの映画」って感じたんだけどね。

今回のブルース・ウェインはかなり痛々しいです。
前回のラスト以降引き籠もりになって、登場時は杖ついて足引きずってる。
「バットマンであることを隠すための演技?」と思ったら、ホントに身体ボロボロであるという。
更にキャットウーマン=セリーナ・カイルのおかげで破産。
ベイン出現のおかげでバットマン復活を決心するものの、ボロボロの身体カバーするためにハイテクギブスを装着。
ここで「あ、ホンマにボロボロやったんや。」と。
復活を巡って執事のアルフレッドに見放され。
それでも復活したものの、ベインにズダボロに叩きのめされ、「奈落」と呼ばれる監獄に落とされ。
もう一度復活して、今度はベインを叩きのめすもんの、次はミランダにナイフで刺され、最後は爆弾抱えて自爆…?

可哀想になりますねぇ…。
もっとも、「死んでないよ」という振りもあるんですが。
今回の新兵器「バット」の自動操縦装置。
ずっと「完成してない。」って言われてたんだけど、実はとっくの昔にブルースが完成させてたという。
となると、爆弾吊り下げたバットは実は・・・


たぶんこれで完結で、続編はないと思うけど、その気になったら出来そうな前振りがいくつか。
今回は若手警官のブレイクが活躍します。
(どこかで観たなーと思ったら、「INCEPTION」に出演。故に余計に「INCEPTION」ぽかったのかも?)
で、一連の騒動が終わって、バットマンの扱いに理不尽さを感じて辞職。
辞職後に本名を名乗るようになるんだけど、その名前が「ロビン」
彼はブルース・ウェインが去った後のバットケイブを探し当て・・・
…ロビンってバットマンの助手だよねぇ。なるほど~。


エンディングは正に「INCEPTION」でした。
冒頭、アルフレッドはブルースに自分の夢を語ります。
ブルースがバットマンの呪縛から解き放たれ、妻や子供と平穏に過ごしているという夢を。
で、エンディング。
どこかのリゾートでアルフレッドがふと目をやると、穏やかな表情のブルースが。
アルフレッドは満足そうな笑みを浮かべて、その場を去ります。
(手前に居たのはセリーナだよなぁ…?)
はたして、現実なのか夢なのか…。



とりあえず「バットマン ビギンズ」観なきゃですねぇ。
若干、人物関係が分からなかった…(おいっ)

おおかみこどもの雨と雪

2012-08-03 22:49:07 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



3年に1回のお楽しみになるのかな~と思ったら、ホントにその通りになりましたね。
2006年「時をかける少女
2009年「サマーウォーズ
2012年「おおかみこどもの雨と雪」
次は2015年…?
今回は日テレが付いたり、大々的に宣伝されたりと、段々商業方面がうるさくなって来てるようですが、細田監督には流されずに良作を産み出していって欲しいです。

前2作が万人受けなのに対し、今回は観客を絞ったのかな?と思いました。
対象は子育てを経験した人。しかもお母さん重視のような。
大人な作品でしたね。
前2作の評判や、「サマーウォーズ」の派手さからか、観客には案外子供が居ました。
家族連れが多かったです。
でも、おそらく、この作品は子供が観ても面白くも何ともないんじゃないかなぁ…。
現に、途中で子供が退屈したみたいでお母さん難儀してたし…。
雨や雪がおおかみになったり人間になったりという描写はかわいいんだけど、ファンタジー的な展開はないんでねぇ…。
前2作のようなエンターテイメント性もほぼ無い…かな?
「ネタバレ注意」を謳ってるけど、バレて困るようなネタも無く…お父さんがお亡くなりになることくらいかな…。
決して非難してる訳じゃありません。
こういうしっとりした作品もアリだと思います。
前2作のような派手な作品を期待すると「あら?」となるよ、という事です。
実際、賛否両論のようだし。(それでも評価高いのはさすがというか)
まだまだ若くて独身の人には、いまいち響かないのかもしれません。
…そのうち理解できるよ。近い将来。

観客としての子供はばっさり切り捨ててると思うけど、大きくなったら是非観て欲しい作品です。
「お母さんは大変なんだぞ。」というのを理解してもらうという点で。
あと、人情面も感じ取って欲しいですね。
口も態度も悪いけど、なにかと気に掛けてくれる韮崎のおじいちゃんとか。(もっと出演して欲しかったなぁ~)
何かと世話を焼いてくれる村人達も「いいなぁ~」と思いましたね。
都会ではあり得ない風景だし。。
田舎に行く前の描写はあまりにリアルでしたねぇ。
予防注射に行けなくて「虐待の疑いがあるんです!」と児童相談所の人が来たり。
小児科か動物病院かで迷ったり。
田舎に引っ越してからは、観てるこちらもホッとしましたね。
細田監督の基本スタンスは「世の中を肯定する」だそうです。
「色々あるけど、世の中まだまだ捨てたもんじゃないぞ。」ということですね。
基本的に人は善なんだよ。ホント。

お父さんの扱いはもうちょっとなんとかならんかったか?と思うんですけどね。
ゴミ収集車は無いだろう…泣
まぁ、その先のストーリーはお父さんが居たら成り立たないし、話の主題が「お母さんの子育て&子供の自立」なので、お父さんは華麗にスルーされたって所ですかね。

人間で10歳というとまだまだ子供だけど、動物で10歳というと、かなりいい歳。
そういう点で「おおかみこども」は早熟なのかも。
人間として生きることを選んだ雪。
おおかみとして生きることを選んだ雨。
これ、こじかがよく言ってることなんだけど、男は外の世界に出て行って、下手したら帰ってこない。
女はやっぱ家庭的で、なんだかんだ言って帰ってくる。
まさにこれを表してるな~と感じましたね。
(故に、こりすが女の子で良かった~というオチ


さすがに、こりすを連れて映画には行けないので、今回は交代で観に行きました。
お父さんよりも、お母さんの方がこの作品は感じるところが多いと思うので、以下こじかの感想。

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花親子が都会で邪険にされてたのが切なかったです。
でも、子供を産んで思ったけど、世の中捨てたもんじゃないというか。
妊婦だった時も、子連れで出かけた時も、結構皆さんに親切にしてもらってます。

子持ちの私は、この映画を観て母になれたことに感謝したし、すぐにこりすちゃんに会いたくなりました。
(ことらさんに預けて観に行っていたので。。)

前2作に感動した人なら、きっと感動できる名作だと思います。
上映中ずっと我慢してたのに、エンディングの歌で泣かされました。

宇宙戦艦ヤマト2199

2012-07-30 21:56:37 | 映画


アニメを追いかけなくなってずいぶんになることらですが、それでも「ヤマト」のリメイクの話が出ては消え…としてたのは知ってました。
ここ最近は聞かなくなったなぁ~なんて思ってたら、春頃、某HJ誌を立ち読みしてた時に「宇宙戦艦ヤマト2199」の記事を見掛けたのでした。
「キャラクター、今風だなぁ。でも上手い絵だなぁ。」なんて思いつつ、実はその時点ではそれほど興味を惹かなかったんです。
ところが「キャラクターデザイン:結城信輝、監督:出渕裕」というのを見て、あっさりスイッチ入りました。
「あ、そりゃ上手いはずだわ。」
「これは見なきゃならんのでは?」と。
その頃には公式サイトも立ち上がっていて、PVも公開中。
わずか2分ちょっとのPVだったけど、”あの”実写版2時間よりも満足度高かったです。マジで。
それでも、BD予約するのは清水の舞台から飛び降りる気分だったけどね…。
劇場で観てから判断すれば?と思いつつも、いやいや先の2人が絡んでるというだけでOKでしょと思ったりもして。

結局、清水の舞台から飛び降り。
かなり燃えっ。
発進~惑星間弾道弾迎撃が、もぉ鼻血物で。
記事書くかと思いつつ「まだ飛び立っただけやん。せめて次を待とうよ。」と。

そして第二巻購入。
もうね、「我々が待ち望んでいたヤマトだ!」でしたね。
波動砲発射が、冥王星海戦が、もぉ鼻血物で。
これが見たかったのよ~。
実写版での消化不良、ようやく解消されたよ~。


ここ最近はジブリか細田守のアニメしか観てなかったので、今のSF系アニメの実力を思い知りました。
メカニックは全てCGなのね。
でも、「いかにも」なCGじゃなく、「作画された」ようなCGなので、画面に違和感もなく。
CGなので作画が破綻することもなく、しかもスピーディに動く。
ユキカゼが縦横無尽に飛び回る様は、素直に「すげぇ」と思いましたね。
某超子供王国で第一作のDVDを流してるんだけど、作画レベルという話をすると、そりゃあもう。ね。
ヤマトがスムーズに飛んだり、主砲が滑らかに旋回するところはゾクゾクしますね~。
波動砲は鳥肌物だったな~。

設定面でも全てが見直されてて、子供の頃からの疑問がひとつ解けました。
「地球を代表する宇宙戦艦なのに、なんで日本人ばかり?」
ガミラスの攻撃により地下都市が分断され、世界各国が人員を送り込めないという状況なんですね。
~その気になれば、なんとでもなるでしょ・・・というのは言わないって事で~

第一作は見てたんだけど、ほとんど記憶にないので、全てが新鮮に見れてます。
これって、ある意味幸せかも…「前はこうだった。」って感じることがないので。
それでも各種効果音は結構覚えてて、それが(たぶん)そのままというのは(・∀・)ニヤニヤするポイントです。
波動エンジンの音とか、波動砲とか、主砲、被弾した時の「パリン」とか、ガミラス艦の「ピーヨピヨピヨ ピーヨピヨピヨ」(と聞こえるんだが)とか。

第一作で有ったのかどうか分からないけど、「大和」の姿で主砲ぶっ放すのは「おおっ」でしたね。かなりツボでした。
波動エンジンのエンストが無かったけど、これは「2199」の流れなら正解かと思います。
あそこでエンストがあると、波動エンジン始動シーケンスからの盛り上がりが挫かれてしまうし。
始動に世界中の電力が必要なくらいだから、システムが全く違うんでしょ。たぶん。

やっぱ、惑星間弾道弾打ち落とすのは主砲だよなぁ。
波動砲じゃないよ。絶対。
それに波動砲は禁断の兵器だし。波動砲の大安売りなんてしちゃいけません。(←実写版)
「我々の目的は敵を殲滅することではない。ヤマトの武器は、あくまで身を守るための物だ。」

子供の頃は艦隊戦にばかり注目してたんだけど、さすがにこの歳になれば人間ドラマに目がいきます。
第一作が元々人物がよく描かれていて評判だった訳だけど、「2199」では更に掘り下げられてるように思います。
特に、ガミラス側が良く描かれているような。シュルツが結構人間臭くて素敵。
また、各人物の性格も見直されているそうで。
古代を真面目にして、その代わりに島を軽くしたとか。
南部はウザキャラになったような…。
お気に入りは航空隊。
加藤いいキャラやな~。意外とギャグメーカーなのか??
篠原の飄々としたところも。「まるで愚連隊だねぇ。」は吹き出したよ。
雪は思わせぶりですねぇ。イスカンダル関係者に設定変えたんだろか…?サーシャの名前を知ってるはずがないもんな…。
自動航法室に搬入されたカプセルも気になるし。。
「こんなこともあろうかと」がイメージの真田さん。
実はこんな台詞は一回もなかったそうで。一体どこからこんなイメージが??


第一作の頃から、劇中の音楽は大好きでした。
経緯は忘れたけど、カセットテープ手に入れて、聞き倒してた記憶が。
「2199」では(たぶん)当時のまま、全て新録音されてて、これもまた(・∀・)ニヤニヤするポイントです。
サントラの発売を今か今かと待ってまする。


第一作をリアルタイムで見ていた世代には、かなり評判のようですね。
先日「2199」版ヤマトのプラモデルが発売されたけど、50代くらいのオッチャンが買っていくの目撃しました。
あれは絶対、自分のために買ってるよな…。
シリーズはまだまだ続くけど、「間違いない」と確信してます。
制作スタッフが、ホントにヤマトが好きというのが伝わってくるし。
ヤマトが地球を救うまで、生温かく見守っていこうと思います。

おかえり、はやぶさ

2012-03-17 12:24:11 | 映画


小惑星探査機はやぶさ3作の内、トリの藤原竜也版「おかえり、はやぶさ」です。
事前に思ってたとおり、フィクションの要素が一番強かったです。
が、個人的にはこの作りはアリだと思いました。面白かったですよ。
でも、世間の評判はイマイチのようですねぇ。
逆に、先日こき下ろした渡辺謙版が評判良かったりで、ことらの感覚は世間とはズレてるんだろか?とちょっと不安になったりしてますが。
「色んな人が見て、色んな感想があるのが映画だよね~。」と、こじかに言われてるんで、まぁ、よかろ。

ここ最近は、こじかがこりすのお世話に追われているんで、許可取ってこっそり一人でレイトショーに行ってたりするんですが…。
今回もそんな感じで、公開日にレイトショーで観に行きました。
場所はいつものMOVIX堺。
今回の「はやぶさ」は松竹配給なので力入れてるのか、劇場は一番大きい11番シアターでした。
しかも3D。
レイトショーでは3Dしかやってなかったので、初3Dとなりました。
いくらレイトショーとはいえ、公開日です。
一番大きい劇場です。
さぁ、どれくらいお客さんが居るのか?と思ってフタ開けたら

3人。

自分も含めて3人。

カメレオン」とタイ記録です。
ただ、あの時は一番小さい劇場だったからなぁ~。
今回は一番大きい劇場で3人。
ほぼ貸し切り。

ちなみに、ことらはお客さんの少ない劇場の方が好きだったりします。
邪魔されないので。
そういう意味では観やすかった~。
たくさんのお客さんと一緒に観る楽しさも分かってはいるんですけどね。
「デスノート the Last name」での「こわっ!」とか、「デトロイト・メタル・シティ」「舞妓Haaaan!!!」での、みんなで爆笑とか。
反面、同じく「デスノート」で「お母さん、おしっこー!」って騒がれたり、「SP 革命編」では携帯が鳴り響いたり…。
総合的に考えると、お客さん少ない方がいいって思うんです。

ともかく、3人でした。3人。
始まるギリギリまで2人だけ。
「カメレオン抜いたなぁ。」とニヤニヤしてたんだけどね。
二番煎じならぬ三番煎じともなると、こうなるんでしょうか??


で、肝心の内容ですが、ことら的には面白かったです。
多少目に付くところはある物の、「フィクション要素が強い」という印象を最初から持っていたのが幸いしたかも?
架空の家族の話が中心ではあるんだけど、意外なほど「はやぶさ」をきちんと描いてたし。
「はやぶさ」の話を軸に、うまくフィクションを絡めてましたね。
実話の取捨選択も潔かったし。
盛り込みすぎて軸ブレまくった渡辺謙版より、よっぽどいい脚本だと思いました。
「多くの失敗を積み重ねて、成功を得る。」というメッセージも明確だったし。

まぁ、「見た目藤原竜也な技術者」というのは、まず居ないでしょうけどね。
でも「尖った、自信満々な技術者」を上手く演じてました。さすが。
特筆すべきは三浦友和でしょうね。過去の失敗を引きずって心閉ざした人物を、これまた好演してました。
まえだまえだ弟も演技上手いのね。しかも関西弁じゃなかったような。(関東の人が聞いたらどう思うかは分かりませんが…)
個人的にツボだったのは、國中教授ならぬ山田教授演じた豊原功補でした。
もはや本人にしか見えない。
イオンエンジンのバイパス運転のシーンは最高でしたね。
ダイオードこっそり組み組んだことを
「言いましたよ。」
「聞いてませんよ。」
「言いましたよ。」
「聞いてないよ。」
「じゃあ、言ってません!」

ともあれ、「のぞみ」の失敗や、「はやぶさ」も通信途絶で「失敗」の烙印押されそうになった等、「失敗」ということをかなりストーリーの前面に押し出していて、実は3作品の中で一番ヘビーな話だったのでは?という印象です。
「機械ならば失敗しても次があるが、人の命に次は無い。」というストーリーにも考えさせられたし。
確かに子供向けシーンも多いんだけどね。
「はやぶさ」に乗ってスイングバイのシーンは・・・…まぁ、ええかぁ。。


3D映画について。
結論から言うと、ことらはダメです。
やっぱり、普段自分が目にする「奥行き」とは違う。
「作られた奥行き」というのが目に付いて目に付いて、映画に集中出来ないです。
それでもある程度観入ってたから、やっぱこの映画は面白かったんだわ。
アニメならいいんでしょうね。3Dは。
「はやぶさ」のシーンではそんなに気にならなかったし。
ただ、予想通り、ものすごく目が疲れる。
「あー、まばたきしてないなー。」って何度も思ったくらい。
絵が飛び出すというのは面白いんだけどね。
映画界には「そんな見せかけより、内容で勝負してよ。」って言いたいです。
…まぁ、もはや内容だけでは勝負できないから、こうなってるんだろうけど…


この映画で一番胸がすいたのは「はやぶさ」帰還後の、広報担当演じる中村梅雀の台詞でした。
「1位を目指さないとダメなんです。」
「2位じゃダメなんですね。」

はやぶさ 遙かなる帰還

2012-02-18 21:21:54 | 映画


小惑星探査機はやぶさの映画3部作(?)のうち、たぶん一番ドラマっぽいんだろうなという印象を持っていた渡辺謙版「はやぶさ 遙かなる帰還」です。
素直に作っていて好印象だった竹内結子版「はやぶさ/HAYABUSA」と、どうしても比較してしまう訳ですが…。
感想を正直に言うと
「全然、感動しませんでした。」
作品に入り込めなかったんです。
やりたいことは分かるんだけど…。

という訳で、以下苦言が続きます。
ネガティブな意見聞きたくない方は、ここで読むの止めることをお勧めします。


あくまで個人の感想なんだけどもね…
なんと言うか、「まとまってない。」「間が悪い。」これに尽きるかと。
宇宙研の皆さんが研究者に見えないってのも、入れ込めなかった理由のひとつかな…。
竹内結子版の時は、みんな研究者に見えたんだけども。。
一体主役は誰なんだろう?誰がストーリーを引っ張ってるんだろう?って感じで、まったくもって感情移入出来なかったんです。
少なくとも、渡辺謙演じる川口教授ならぬ山口教授は主役では無かったです。主役に近い脇役。
一方、主役っぽい人は大勢居るんです。
女性新聞記者、町工場の社長、國中教授ならぬ藤中教授、藤中教授と一緒にイオンエンジン開発したNECの技術者、等。
新聞記者が語り部になってるんで、この人中心にストーリーが進むのかというと、そんなことはない。
町工場の社長は山崎努が演じてて、存在感抜群であり、「そうそう。こういった人達が宇宙開発支えてるんだよなぁ。」と、好感は持てるんだけど、そこはこの作品の本筋ではない。
「こういう人も描きたかったから、入れました。」という、取って付けた感が拭えない。
藤中教授とNECの技術者。熱いです。熱すぎて、浮いてます。
そりゃ喧々囂々はあったと思うんだけど…なんか怒り方が違うように感じたんですよね…技術者にしては饒舌すぎるというか…。
謙さんが英語で話すシーンもねぇ…実際、NASAとはしょっちゅうやりとりしてたハズだから、有ってもおかしくないシーンではあるんだけど、なーんか「渡辺謙出演してます!」って感じがして仕方なかったんですよねぇ…。

この人達が自己主張しまくるもんだから、肝心の「はやぶさ」が割食って、全ての出来事が唐突。
新聞記者のエピソードがあって、はやぶさ故障して。
町工場の社長が渋いこと言って、はやぶさ故障して。
イオンエンジン巡って、変に熱いドラマが展開されて。
そこへもってきて、ひとつひとつのシーンが短めで矢継ぎ早なんですよね。
4つか5つくらいストーリーがあって、それぞれが流れぶった切るもんだから、もぉ。
各々が1本映画出来るような内容だから、オムニバス形式でもっとじっくり見せれば良かったのでは…何時間になるか知らんが…。

「おいっ」って声出しそうになったくらい間が悪かったのが、1回目のタッチダウンと、最後の地球撮影。
ここはそのままの流れで素直に見せて欲しかった…。
いいところでCM入った気分になったよ。ホント。

という訳で、全然作品の流れに乗れませんでした。
確かに「はやぶさ」に関わった人達を描いてはいるんだけど、そっちに力入れ過ぎて「はやぶさ」そっちのけって印象。
やりたい事は分かるんです。
町工場の人を描こうとしたことには好感持ったし。
はやぶさのCGも、色押さえてて深宇宙って雰囲気出てて良かったし。内部見せるのも面白かったし。
ただ、なんというかねぇ…あれこれ盛り込もうとして共倒れしたというか…。
これで当初の予定通り山口教授の家族まで描いてたらどうなってたことか…。
ホント、「思てたんと違うー!!」でした。


おかげで「藤原竜也版」に俄然興味出てきたよ。
こちらはサイドストーリーに特化してそうだし。
こうなったら見届けるか。

リアル・スティール

2011-12-29 23:18:13 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



「リアル・スティール」…直訳すると「真実の鋼」?
劇中でのWRB・ワールド・ロボット・ボクシング・リーグの通称が「リアル・スティール」なんですね。

ともかく、映画で興奮したのは久しぶりでした。
この前というと「インビクタス」かな。
更にその前というと「世界最速のインディアン」かな。
ストーリーも王道とはいえ、なかなかイイ話で。
マックス役のダコタ・ゴヨがカワイイんですよねぇ~。
どことなく「T2」でのエドワード・ファーロングのような雰囲気もあって。
…将来ドラッグに溺れるなよ…。

ざっくりストーリーを話すと
やる事なす事全てがうまくいかないダメ親父が別れた奥さんの子供と再会し、拾ったオンボロロボットと共に、息子との絆を取り戻し、自身も再起していくというお話。
ロボットが戦うから絵面は派手だけど、中身はヒューマンドラマでしたね。

作中でのロボットの扱いが、なかなか考えられているな~と思いました。
現代で考えると、自立行動できるようなAIというのはまだまだ誕生し無さそう。
作品の舞台は2020年。そんなに遠くない未来。
故にか、登場するロボット達は、言ってしまえばラジコンです。
人間が操作して、初めて動く。
そういうロボットであれば10年後には誕生してそう。(ああいう格闘技が出来るようなロボットが、という意味ね)
ただ、旧型である主人公ロボット・ATOMは2014年製…これは無理だろなぁ…。

ダメ親父・チャーリー。
将来を有望されたボクサーだったものの、戦いの舞台をロボットに奪われ、行き場を無くして自暴自棄になった…と、脳内補完。
故にか、お金欲しさに無謀な勝負ばかり挑んで、ほぼ必ず負けて借金膨らむばかり。
そんな彼の前に現れた、息子のマックス。
養育する気など全くなかったのが、旧型ロボット・ATOMを拾ったことによって、徐々に心境に変化が。

観ていて、ダメ親父がカッコイイお父さんに変わっていくポイントが2点あると思いました。
ひとつは元ボクサーであるという点。
もうひとつはATOMが他のロボットと違い、シャドー機能を搭載していたということ。
この2点のおかげでチャーリーは息子に誇らしい姿を見せることが出来、自信も持てて自暴自棄から抜け出せたと思うんです。
で、シャドー機能とはなんぞや?
人間の動きをトレースして、動作を学習していく機能です。だからダンスを踊ることも出来る。
そして、その動きを教えるのが、元ボクサーのチャーリー。
他のロボット達が機械的な動きをするのに対して、ATOMの動きは人間に近い。
故に、並のロボットでは翻弄されて太刀打ちできないんですね。
さらにATOMは元々スパーリング用だったので、異様に打たれ強い。
この辺は「ザ・ファイター」のミッキーと同じですね。
打たせて打たせて、スタミナ切れてきた頃に猛反撃開始するという。
マックスがATOMに音声認識機能を組み込んだおかげで、操作は声だけで出来るように。
チャーリーが教えたボクシングの動きを簡単に操作出来るため、ATOMは連戦連勝。
…思うに、元ボクサーのチャーリーにとっては、コントローラーでロボット操作するのが煩わしかったんでしょうね。
だから性能の良いロボット手に入れても、うまく操作できずに壊してしまう。
その点ATOMは自分の動きを再現してくれるから、自然にコントロール出来る…ということかな?と。

ATOMの快進撃と共に、チャーリーとマックスの関係も良好になっていきます。
ダメ親父が頼れるお父さんに変わっていって、マックスもだんだん誇らしげになっていって。
まぁ、その後にお約束の転落があるんだけども。。


クライマックスの、絶対王者・ゼウスとの戦いは大興奮です。
さすがにゼウスは強くて、ATOMはボッコボコに。
あちこち凹んでホントにボコボコになるんで、かなり痛々しい~。
でも、何度ダウンしても立ち上がる姿に、次第に観客達もATOMの味方に。
ところが殴られすぎて、ATOMの音声認識機能が破損。
マックスはチャーリーに「シャドーでATOMを操作して!」と懇願します。
「もう何年も戦っていない。」と拒否するものの、愛する息子の頼みに渋々承諾。
チャーリーはATOMに「お前はまだ動ける。いいか、俺を見ろ。」「Look at me.」(だったと思う)
と語り掛け、最終ラウンドに送り出します。
リングサイドにはファイティングポーズのチャーリー。
リング上にはチャーリーの動きをトレースするATOM。
この一体感はホントに見事で、パワー切れしたゼウスをチャーリーとATOMがボッコボコにするシーンでは、思わず拳振り回しそうになりましたよ。
父親のカッコイイ姿にマックスが涙流すシーンが感動的。


「ええもん観せてもうたなぁー。」というのが率直な感想です。
ロボットが戦うからSFっぽいけど、スポーツ作品と言ってもいいかも?
よく出来てるなぁと思ったら、製作がスピルバーグ&ゼメキスの「Back to the Future」コンビだったんですね。
なるほど~。