【イタリアの名匠、ヴィットリオ・デ・シーカ監督が戦争という巨大な壁に引き裂かれる男女の運命を描いた名作ラブロマンス。ナポリで幸せな結婚式を挙げたジョバンナとアントニオ。しかし、アントニオは厳冬のソ連戦線に送られ、行方不明になってしまう。】
徴兵なんか嫌に決まってる。結婚したばかりのアントニオは精神病のふりをして兵役逃れをはかるがばれて、ロシアの戦地に送られてしまう。毛皮の土産を持って帰ってくると約束して二人は別れる。
戦争が終わっても帰ってこないアントニオを捜すジョバンナ。ロシアの戦地でアントニオと一緒だった人から話を聞く。彼は1000km四方雪の極寒の中で行き倒れてそのまま別れたと。地獄だったと。(多分死んだと)
い~や、彼は必ず生きている!と信じて彼女はロシアへと探しに行く。
広~大なひまわり畑の風景・・・・・そのひまわりの下には、イタリア兵とロシアの捕虜が埋まっているという。老人も、女性も。木で組んだお墓の丘へも行くが、彼の名前はない。彼は生きているに違いない。
探し続けてやっと見つけた彼は、雪の中で助けられ記憶を無くし、助けてくれた女性と結婚し(その後記憶が戻ったが)子どももいた。その姿を見たジョバンナは失望しそのまま帰ってしまう。
アントニオはジョバンナを追いかけ、探しだし、再会・・・約束の毛皮の首巻きを渡す。
でも、もうどうすることもできない。二人はもう、別々の人生を歩き出してしまっているのだ。
・・・切ない話です。
すべて戦争が悪い。戦争は残酷。戦争は非道い。命を奪うだけでなく、生き残った人の人生までも翻弄してしまう。こういうのを運命と言うんですかねえ。戦争さえなければ・・・って思ってしまいますが、前を向くしかしかたがないんですよね。
少し下を向いたひまわりの花の姿が、寂しく悲しい・・・
星5つ
忘れられない映画です。
>結婚したばかりのアントニオは精神病のふりをして兵役逃れをはかるがばれて
笑えますが悲しいです。
>アントニオはジョバンナを追いかけ、探しだし、再会・・・約束の毛皮の首巻きを渡す。
ジョバンナの状況が今ひとつ分かりません。
新たなご主人がみえたの?
再度視るのは悲しくてどうにも視ることができないでいます。
>少し下を向いたひまわりの花の姿が、寂しく悲しい・・・
夕暮れのひまわり畑の不気味さが未だに印象に残っています。
個人の幸福をめちゃめちゃにしてしまう戦争を許せないです。
今日は暑くて何もやる気が起こらず、涼しい部屋で寝てばっかりいました。
贅沢ですよね~~^^;
アントニオが結婚して子どもまでいることがわかったジョバンナは失望して、(自暴自棄になり)他の人と結婚して子どももできました。
仕方ないですよね。新しい人生を踏み出すしかないですよ。
明るく元気なイメージの強いひまわりですが、この作品の中のひまわりはとても寂しそうでした。
でも、元気出さなきゃです。
まるさんのレビューが上手なので、大体内容は把握できました!
悲しい話だね…
ひまわりって、明るくて陽気なイメージなのに、寂しく見えるとですか…。
要は暴力、盗み、人殺し。一番しちゃいけないことなのにねえ。
誰も幸せにならないのにねえ。
自滅の道ですよ。
それが、分からないのかねえ・・・
本当に、人間って・・・
でも、どんな運命にあってもくじけず生きられるのも人間。
大きな渦巻く流れの中に、翻弄される個人の悲しさがありますね。
戦争、争いなんて起こしちゃいけません。巻き込まれないように気をつけましょう。
たとえ巻き込まれても、自分の人生は堂々と生きましょう。
どんな時も、正々堂々と幸福への道を。
そういう映画だと思います。