爆炎乳 Backyennew Blog

ハイクオリティガレージキットメーカーBackyennew公式blog

ソレイヤードを完成させます4日目

2007-04-30 12:51:39 | 2007夏WF 再販ばかりだ!
挙式を終わらせて、帰宅したのが25日の2時、つまり24日の夜中。
疲れもあってその日はダウン。

25日はまた朝からスタート。旅行の余韻とかに浸る余裕なし!!
先ずは銀色。ここからは筆でエナメル塗料を使用します。


各部を丁寧に塗り分けていきます。
鎖帷子には、ドライブラシで。鎖っぷりをグッと増してあげます。

金色に赤色。イラストを参考にどんどん行きましょう。

細部の塗装が終わったところ。


乾いたのを見計らって組み立てて行きます。ここからはテンション♂アゲ♂アゲになってきます。
接着は場所によりますが、クイック5、瞬間接着剤が主に使っています。

クイック5はテープなどで固定してあげると上手くいきますよ。
接着する接点は仮組みをして、よく調べて塗料を剥いで挙げないと接着力がガタ落ちです。塗料の接着力に頼ることになりますからね。

あと、言い忘れましたが、あらかじめ接点が分かっているところは、サフ前にマスキングしておくといいですよ。強度が違います。

さぁどんどん組んでいきましょう。

各パーツをどんどん、どんどん。

肩の組み方はちょっと難しいけど、よく組立説明書を見て組みましょう。分からないときは、僕に連絡しましょう。

次はデカールを貼ります。よく切れるナイフで切り離して貼っていきます。

貼った後は、そのままでも良いですが、半光沢のクリアー(ラッカー)を吹き付けると光沢の調整が出来て綺麗です。
ちょっとだけやってみました。

ここで全体をエナメル塗料のジャーマングレイで墨入れ。
グッと締まって見えてきます。

塗装が乾いたら、ウェザリング。

土埃をかぶった様にします。操兵競技会の会場の雰囲気が伝わって来ると良いですね。コツは上から埃をかぶった感じにしていきます。水平面に多めに、そうすると光のあたっている部分のコントラストが少なくなり日差しの強さも感じられます。

次はクリアーレッドで操兵の『血』を表現します。ギガンティスにねじって千切られた左腕の様子を想像しながら…
 

で完成。

この時点で25日16時。すぐに発送しましたが締め切りの26日に到着したかどうかは不明。
梱包しているときに微妙に血が半乾き状態だったのは愛嬌。

ソレイヤードを完成させます3日目

2007-04-28 08:33:22 | 2007夏WF 再販ばかりだ!
朝からサフの具合を観察し、整形する必要がなさそうならそのまま塗装へGOです。
ちょっと気になった点もありますが、無視してゴー!!
完成に向かって走るときは、諦めと拘りのバランスが大切です。

先ず、全てのパーツをセミグロスブラックで塗ります。陰になる部分を中心に。
ギガースをはじめ、ガンメタル色のところはライトガンメタルを塗ります。
今回は両方ともフィニッシャーズのものを使用しましたが、高いだけあってこれはいいものだ。粒子の細かさなど絶妙!
ガンメタ塗装で終了するのがこの辺のパーツ。

次にソレイヤードの薄茶色を吹き付けます。

ガンメタ部分をマスキングする必要のあるところは、もちろんマスキングを。

薄茶色塗装で終了するのがこの辺。後で筆塗装が必要かどうかで区分けています。

次に、濃い茶色塗装。
もちろん、薄茶色部分のマスキングを忘れずに。

更にマスキング。金色の塗装に移ります。

金色を吹きまして。

剣の白色を塗装しまして。

この位で半日。
さすがに次の日に海外に行くって言う状態じゃないので、ここでタイムアップ。

しかし、ここまでやっちまえば、コンプレッサーでの塗装はもう無いのでOK。
「見えたな!」

ソレイヤードを完成させます2日目

2007-04-27 10:50:53 | 2007夏WF 再販ばかりだ!
忙しい時って、更に忙しく予定が立て込むものです。
WFLOG(トイズプレス)と言う雑誌が編集されるそうで、協力予定でいたのですが、撮影のため作品の貸し出しを要請されました。
言われたのが、17日。締め切りは26日必着。
20日の朝には家を出発して21日には渡米(グアム)して挙式。帰って来るのが24日の夜中になるので、25日には完成させて発送しなければ間に合わない。
そして、連絡を受けた17日には未だ旅行の準備が整っていない始末。

あきらめるか?とも思いましたが、モコ(妻)の協力のもと間に合わせる計画となりました。ソレイヤードを大急ぎで作ることになりましたが、ある程度締め切りも無ければダラダラとやってしまうのも確か。丁寧ではないですが、製作記をレポートしますので、参考にしてお楽しみください。


先ずは、前回に引き続きパーツの成形を進めていきます。出来上がったパーツは、ディスポカップに入れていきます。外してあるのは歪んでいるパーツ。

模型製作用道具の一つ。電気ケトル。

撮影している僕と作業部屋が写り込んでいますが、気にしない。
すぐに安全にお湯が沸くので、パーツの歪み直しや、デカールのフィッティングにも重宝します。そして、作業しながらのお茶やコーヒーを作れるのも見逃せない機能。

全て整形が終わりましたら、パーツ群を洗います。愛用しているのは、M-Wash(ウェーブ)強すぎないのがちょうど良い。説明書には5分位と書いてありますが、浸けたままご飯を食べちゃうくらい(2~3時間位?)放っておきます。更に一回で捨てろと書いてありますが、注ぎ足し注ぎ足しでもう何十回も使って問題ないです。(営業妨害?)
普通、パーツ洗浄は整形前なんじゃないかな?なぜこのタイミングかと言いますと、ヒケ直し以外(気泡等)は離型剤の付いていないところでの作業なのでそのままでも問題ないと考えています。切削粉や手で触る機会を少なくする意味でも洗浄はなるべく塗装直前にしたいものです。

と言いつつ忘れていた作業がありました(恥)
接着できるパーツの接着。
ソレイヤードはこの7パーツが構成上最も重要になります。

仮組みをしてみて、ちゃんと足の裏が接地する様に調整します。上手くいかない場合つじつまを合わせる場所としては、ギガースを踏んでいる右足との接点か、右足首のクルブシの接着点が良いでしょう。
で股関節を接着。

足首は、外せるように真鍮棒を仕込みます。

これらの作業は、直接手で触らぬよう(油が付かぬよう)に手袋をはめて作業します。
持ち手をつけて、サーフェイサー吹き…

この状態で4月18日のタイムリミット。
乾き待ちにして就寝。

ソレイヤードを完成させます

2007-04-15 23:04:16 | 2007夏WF 再販ばかりだ!
さて、完成品を作りためねばなりません。
簡単に途中経過をアップしていきます。参考になるでしょうか?
ガレキについては、独学で今日まで来てしまったので僕の手法が正しいのかどうかは分かりませんが、見せていきますね。間違っていたり提案がございましたら、意見を頂いて甘んじたい次第です。

道具のスターティングメンバーはこんな感じ

先ずはスプール線(湯口)を切り取っていきます。
このときに注意する必要があるのは、パーツ形状。どこまでがパーツでどこからがスプール線か?隣のパーツと仮組みをしてみたり、組立説明書の図を参考にしたりして注意しながら作業を進めましょう。
分かりづらい所もあると思います。どうしても分からない場合は質問ください。

切ったり削ったりの後は、盛る。

アルテコが使いやすいですね、定番。
気泡や折れたところ、削りすぎちゃった所などの修復をします。
パーツの整形。ガレージキットが難しいと言われてしまう関門がここでしょうね。初めてガレキを作ったとき、「フルスクラッチみたいなもんじゃないか!」って思いました。キットパーツはスクラッチのサポートアイテム的な認識を覚えました。
皆さんもそう思ってください、原型師の僕をぬるま湯に浸ける気持ちで…。もちろん完成の際は「俺(お客さん)がフルスクラッチした!」と胸を張って頂いてOKです。
今日はこの辺まで。

リングピローも手作り

2007-04-14 22:32:54 | カッシーの日々
結婚式で神父さんが二人に結婚指輪を渡す前に指輪を置いておく道具
それをリングピローと言うそうです。
奥さんがブタ好きなので、ブタ型のリングピローを製作しました。

こんな塊がポリパテでは、さすがに重たいので素材は石粉粘土。久々の石粉粘土は少しやりづらい部分もあります。サクサク造型できるのですが、表面処理が綺麗にいきにくい。

まあ、これくらいで許してもらいましょう。

色は近年の塗料の中では抜群に良い色の『ヴィッツのピンク』(ペールローズメタリックオパール)
この色は上品で見飽きない良い色だと思います。これはトヨタの発明品の一つだな。
今回はトップコートでつや消しにしました。
 

奥さんの作ったソファーに座らせて…

よしよし、良い感じ。


さあ、来週は結婚式だ。

指輪物語 完結編

2007-04-11 10:01:34 | カッシーの日々
さぁ!気合入れて最初からやり直しだ!

手ごろなレジンの塊が底をついてしまい、ふと周りを探すと…

あった。
キャスティングをミスしたダン・ダニーフルローデットのターボセンターウェポンが。これを旋盤にかけて指輪を削りだしました。

そして、前回と同じようにステンレスを鋳造。
 
研磨もしまして、ここまでは前回同様上手くいきました。
今回は原型の時点で、溝を太く深くしまして、白馬三山のデザインもラインを曲げるのではなく山形にラインが太くなっているようにデザイン変更。

ワックスアップをしまして、金を鋳造

…どうだ?


成功!

研磨もしまして、良い出来です。

奥さんに、はめて貰ったらちょっとキツイということで、最終調整。

初めて金属を旋盤で加工しました。旋盤としては本領発揮だな。
表面の研磨も旋盤で回しながらだと、ホントに綺麗にいきます。

完成。


反省点
失敗しすぎ。いい思い出になりました。
旋盤で調子に乗りすぎて、金を研磨しすぎました。純金柔らかすぎ!
金のラインは少し凹んだ感じになってます。ツライチにしたかったな。これはこれで良いかもしれないな。
いや、いい!

そうは問屋が卸さない! 続・指輪製作

2007-04-09 20:22:15 | カッシーの日々
久々のBlog更新になっちゃいました。

本日結婚式の招待状を発送しました。
何とか乗り越えた感じですね。この忙しさが嫌で2度と結婚したくなくなるというのはよく分かります。
手作りでいちいち懲りすぎだな。忙しすぎて、ここ数日は奥さんとの間に異様な雰囲気が流れました。手を休めたり、手抜きをした方が負け、虚勢を張り合うような…まるで核保有国同士の冷戦的な?
お疲れ様でした。
招待状が届いた方、よく味わって下さい。頼む!

指輪製作報告

切り離したリングを研磨ぴかぴかにして
溝をワックスアップします。

溝の部分に金を鋳造します。つまりこのワックスの部分が金に置き換わります。
察しの良い方はお判りでしょうが、この状態でもう一度リン酸埋没剤に入れ込みます。もう一度ステンレスのリングを含めた型が出来るわけです。ボトムズに1/20で参入予定の某B社お得意の多重成形ですね。そんなに高度な技術ではないのですが、普通の家庭でやるには割と凝ってる、2重鋳造です。
さて、上手くいくか?

型の状態。もうワックスは無くなっている訳です。
 
遠心鋳造機にセットして、バーナーで加熱。とろとろにした所で

一気に鋳造!
リングをステンレスにした理由の一つ、高融点であることがここで利いてきます。金は約890度位?の融点でステンレスと比べて大きな差があるため鋳造時にステンレスを変形させづらいわけです。更に純金は柔らかいので、研磨や成形も楽。

鋳造後、型を割って取り出してみると綺麗に鋳造…

されていない。


…失敗。
問題は、鋳造する線が浅く細いこと。奥さんの希望でなるべく銀色の部分が多い方が良いと言うことで、細くしたのですが難しい様です。ステンレスが、金の温度を鋳造中に奪いすぎるみたいですね。
この後スプール線の設計を変えたりして2回挑戦しなおしましたが、いずれも失敗。プラモデル、手芸、ガレージキット、モノづくりでこんな時、上手くいく方法が一つだけ存在します。
スタート地点に帰るです。結局この方法しかありません(泣)
ガレキの原型作りで何度やったかわかりません。慣れっこです。後は元気回復待ちだな。
俺に仙豆を!


さて、難航する指輪製作。
もう一度旋盤の前で原型を作り直すことになった、俺は…
乞うご期待!

だれでも簡単、指輪製作。

2007-04-03 23:07:09 | カッシーの日々
指輪製作の過程を報告します。

キャストで出来た指輪の原型をリン酸埋没剤(高温に耐える石膏みたいなもの)に埋めます。
固まったところで、たまたま家にあった電気炉に入れます。

行ってらっしゃい!


800度!
これにて原型は完全に燃えて無くなります。


はい、お帰り~。
リン酸埋没剤のみが残って、中は指輪型に空洞です。これが鋳造型になるわけですね。

そいつを、どんな家庭にも大抵は置いてある高周波鋳造機にセットします。

1370度融点のステンレス(コバルトクロム)を溶かして、先程の型に流し込みます。
プラチナでもいいのですが、ステンレスの方が輝きが衰えづらく、肌にも良いので選択しました。それと、この高融点がポイント。最終仕上げに向けて必要となってきます。

さあ、綺麗に鋳造されていることを祈ります。

 
冷めた所で、型をブレイク。指輪を掘り出します。
傷つけないようにある程度型を付着させときます。

そこから綺麗にするには、これまた最近ではよく見かけるサンドブラスターで付着した型を吹き飛ばします。



よし、綺麗になりました。

更にきれいにしていく為に、電解研磨機に浸けてスイッチオン!
これもよくあるヤツで十分です。


きゅぴーん!!
綺麗になりました。

まだまだ完成には、何工程か必要ですが、今のところ上手く行っています。
この先は明日以降。さあ、ステンレスの高融点はどんな伏線となるのか?
乞うご期待!

器用貧乏極まる

2007-04-01 17:25:14 | カッシーの日々
「器用貧乏」
僕にはこの言葉がピッタリの評価と言える。

何でも出来るということは、何にも出来ないんですよね、俺。
WARNING
ナンバーワンでもオンリーワンでもねぇ!!
…と、最近は腹をくくって器用貧乏を極めようかと生活するのです。


さて、結婚することとなりました僕は、それに関するモノはみんな手を出したい口を出したい。
可能なものは手作りしたい。
で、奥さんも手芸好きだからもう、こじれるこじれる。
ほとんどのものに手を出しちゃいました。もちろん、安くなるんじゃないかなーと思ってはいるんですが、気に入るものに仕上げると逆にお金がかかります。
まあ、良くある話ですね。

招待状は手書きの題字。
表向きの理由は、金色と銀色で書きたいから。しかし、ホントの理由は別。MD5500(アルプスマイクロドライプリンタ)を使用すれば全然可能なのですが、あんまり完成度が高いと味が出ないため、手書き…酷い理由である。
ここで再発見、ガレージキットをどういうものか知って買ってくれるお客さんは全てが手作りであることを知っているので、安心して完成度を上げられる。原型、箱、組立説明書等。これは甘えではなく、頑張れる理由。そこにある共通理解は、幸せの一つだと…くどい。

ワンフェスってすばらしい。

今月(4月)に結婚式、6月に披露宴という変則的な予定であるため必要になるものがそれぞれ執行猶予があります。
今月の式に向けて必要な指輪を作ってみます。

旋盤でキャストの塊から切削造型。
デザインで一本ラインを入れます。

ペアで。
珍しく両方一発で決まりました。

ラインの1/4くらいをアルテコで埋めて、カクカクと彫刻。
この形は白馬三山をモチーフにデザインラインを走らせました。二人とも白馬村出身なので。
キャストの塊から切り出して、端面を綺麗に処理して原型完成。
さぁここからがお楽しみだ。


今回大変だったのが、指輪の造型がどのような文法でなされているのか知らないということ。色気の無い僕は、いままでアクセサリーを付けたことも無く、興味もあまり無いためぶっつけ本番でリング状のものは出来ましたが、これが良いのか悪いのか、必要な条件は満たせているのか、全く分かりません。
理由無く造型を進めていると、恐怖でゾクゾクしてきます。大丈夫でしょうか?