「ロシアに勝つ自身はありますか?」の問いかけに
「ないです!」
と素直に答えた昨日の植田監督(^^;;;そのあとにいろいろと付け足しては
いましたが、まぁ何とも正直な。「指揮官がそんな弱気でどうする!!」と
いう方もいるでしょうが、こういう強豪相手には試合に対して設けていた
課題がどのくらいクリアできたか?ということも重要だと思います。
高いブロック対策、相手の強いサーブ対策、いずれも結果は出せていたと
思いますが。
ここまで格下相手ばかりでぬるい試合が続いていたロシアですが、
まさかポルタフスキーに加えてテチューヒンまで出してくるとは。
今大会、ロシアの本気を見たのはチュニジア戦。まさかの第1セットを
落としてからの2セット目以降。ポルタフスキーは相手コートに襲い
かかりそうな勢いのスパイクやサーブに、26歳とは思えない威圧感(^^;;;
あの鋭い眼光にチュニジアはタジタジ(?)でしたが、今日の日本も
それなりにプレッシャーをかけてはいましたが、チュニジア戦で見せた
恐ろしい眼光はなかったです。まぁ相手サーブミスと、明らかな
ミスジャッジにも助けられましたが。
注目していた山本の起用についてですが、やはりリリーフ役には全く
向いていないということが良くわかりました。そしてそうなるとますます
今大会使いにくい。スタートから使っていけるだけのキレが今の山本には
ない。彼らしいサーブは皆無。となると勝ちたい試合では清水スタメンに
なるのはやむを得ず、リリーフに向かない山本の出番は減ってくるで
しょう。一番最後の場面でライトゴッツに上げたところでも、あの宇佐美
ですら今の山本に信頼感がないのがわかります。中盤までは調子悪い
ながらも何とか打ちこなしていた山本に対してのマークもありましたが、
終盤に向けてワンチ狙いが外れたりしだすと次第に警戒が弱くなっていました。
現状として山本が生き残るには、清水がいる以上リリーフ役もこなせないと
ダメという事になりますね。今日のようにセット後半から出て、次のセットの
頭からなら使えるということがわかっただけでも収穫ではないでしょうか。
あとは朝長ですね・・・チュニジア戦の一件以来セットを任せてもらえるような
場面もなく、今後の競った場面で宇佐美が崩れたときの思い切った起用は
あるのでしょうか。その辺の意味でも今日は朝長も見たかったですが、変に(!?)
善戦してしまいましたし、起用の機会はありませんでした。宇佐美のトスが
相変わらず不安定なので、朝長が必要になる場面はこれからも出て来ると思い
ますが。今日もセンター線とのコンビがしっくり来てなかったですもんね。速攻
でも何度ひじを折り曲げて打たされたことか。ただ安易なクイックはロシア
のような高い相手には簡単に引っ掛けられるので、なかなか使いにくい
感じです。それとトスが合わないのは話が別ですが。そして相変わらずの
サーブミス。それも20点以降。富松は20点以降がなかなか入らないですね・・・
本当に強いチームは終盤のあの場面でMAXサーブが入ってくるんです。
あの終盤で思いっきり打ったからということでミスを容認するのは
よくありません。それではいつまでたっても世界との差は縮まらない。
昨日のような押せ押せのゲームでないときでも、きっちり入れられる
だけのタフを持って欲しいですが。まぁ富松はなんだかんだで入ったら1点は
どこかでもぎ取ってくれています。あと相手の短いカットの時の縦のBが
マークし切れなかったのも課題ですね。それと崩しても3枚ブロックを
抜かれるのは今の日本の限界でしょうか。オーストラリア戦でもそういう
シーンが多く見られました。3枚でも足の長いコースに打たれたときの
対処はどうしたらいいんでしょうか・・・3枚でコース塞いで抜けてくるコースに
レシーバーは入っているはずなんですが、それでも決められるアタッカーの
技量勝ちといえばそれまでですが、それをクリアしないと五輪は見えてこない
ですね。
まぁなんだかんだ書きましたが、試合を見ている手はこぶしを握り、
ハートは熱くなっています。今日の試合も見ているこっちまでが
何度も吠えましたよ!そういう試合をしているだけに、さらに
良くなって欲しい、そしてオリンピックに何とか出て欲しい!
という思いが強いです。私がバレー見始めた頃はなんだかんだ言っても
まだオリンピックには出られる時代でしたから・・・バルセロナでは
ガチンコのロシア(当時はEUN)をフルセットの大激戦で破ったり
してましたからね~そしてもちろんその時のキャプは植田監督。
予選ラウンド2勝3敗ながらも6位入賞という結果は今からしたら
すごいですよね・・・また今の選手がそういう貴重な体験をして、
次の世代に引き継いで行って欲しいです。五輪経験のある選手が
現役なのは今回の北京が確実に最後でしょう。その灯を消さない
ためにも・・・そして試合終了後、荻野が全選手に声かけしていたのが
印象的でした。
P.S.ついに日本の順位を紹介しなかったですね・・・しかも海外同士の
結果までカットするとは・・・韓国はチュニジアにフルセットの末
競り勝って初勝利。いまだチュニジアは日本戦の1勝だけというのが
何とも悔しいですが。スペインはパスカルを出すも今大会絶好調の
プエルトリコに一蹴されました。ブルガリアは第1セットの序盤だけ
競ったものの、カジスキーが完全に潰され、またニコロフも要所で
ミスが出て自滅でした。というかブルガリアにバレーをさせなかった
ブラジルが強かったわけですが。あとはオーストラリアがアルゼンチンに
敗れました。終盤にどうして当たっていたミリンコビックへの
マークが1枚になりまくっていたのかが意味不明でした。それだけ
他の選手の当たりも良かったのですが、大事なところはミリンコビック
だっただけにオーストラリアとしてはもう少しやりようがあったと
思います。おかげでまたも大混戦。5チームが3勝2敗で並び、2勝の
日本がそれを追いかける展開。次の福岡の3連戦が正念場。3連勝も
あれば3連敗もありうるので、何とか1勝でももぎ取って欲しい。特に
ここ2年連続でフルセット勝ちしているエジプトにはストレートで
勝ってもらいたいですね。いまだ勝ち星のないエジプトですが、ここ
まで強豪と当たってきているので、そろそろ・・・という感じがします。
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